目の下のたるみが多くても皮膚を切る必要はない
以下のようなご質問をいただくことがあります。
「目の下の脂肪と皮膚のたるみが多い場合は、どうしたらよいでしょうか?」
「皮膚切開は必要なのでしょうか?」
当院では、皮膚切開はほとんど必要ないと考えます。
たしかに、脂肪が多い場合は、皮膚が引き延ばされています。
また、脱脂後は、小じわ・たるみが出る可能性があります。
脱脂後にたるみが出たらどうする?
脱脂後のたるみの対処法としては、一般的に、①脂肪注入、②ヒアルロン酸、③グロースファクターなどがあります。
①脂肪注入は、当院でも玉川田島クリニック時代に初期のころ行っていましたが、しこりになる可能性や、吸収された場合に再手術(太ももから脂肪を取りなおす)が必要になるなど問題もある程度あったことから、現在は行っていません。
その上、脂肪を入れても、たるんだ皮膚の質感が改善するわけではないという問題もあります。
②のヒアルロン酸も手軽ですが、半年から1年で吸収されてなくなってしまうため、繰り返しが必要であり、これも皮膚の質感が改善しないという問題もあります。
③グロースファクターはこれらの問題を解決でき、なおかつ、万が一追加が必要となったとしても容易にできるというメリットがあります。
しこりになるという危惧に関しても、経験上、正しい方法で行えば、明らかな塊にはならないことが分かっています。
ただし、脂肪注入とグロースファクターを併用すると、しこりになる可能性が高いと考えます。
本当に皮膚切開が必要な場合とは?
皮膚を切らないといけない場合は、本当に最終手段で、紫外線をこれまで多く浴びられた方、皮膚の弾力が極めて乏しい方に限られると思います。
それも実際は、ほとんどが60代以上の方やこれまで多く紫外線を浴びてこられた場合であり得ますが、実際はごく稀です。
目の下のたるみ取り手術の詳細>>
(目の下のたるみに対して、目の下の余っている皮膚を切って縫う治療です。)
「脱脂のみ」はお勧めしない
一般的に、目の下の脂肪が多い方が「脱脂のみ」を受けられると、術後にたるみが生じやすくなります。
逆に、あまり控え目に取って、取り残しを多めにしたとしても、それはそれできれいな感じにはなりません。
しっかり過不足なく脂肪を取り(ただし、それだけでは窪んだ印象になることが多いため)、グロースファクターで目の下のくぼみ・溝をきれいにして、はじめて良い結果になると考えます。
よろしければ診断ツールをご利用ください
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