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涙袋とは何でしょうか?【目の下の専門クリニックが画像で解説】

 執筆者: 加治佐 卓也
医学博士・形成外科専門医

「涙袋(涙堂)とは何でしょうか?」

「涙袋はどこにあるのか?」

「そもそも涙袋とは何でできているのか?」

そんな疑問にお答えします。

「涙袋」と「目袋」の違い、できる場所、個人差などについても画像とともに分かりやすく解説いたします。


このページの内容

  • 涙袋(涙堂)とは、まつ毛の下の筋肉の盛り上がりのこと
  • 涙袋の出方は、個人差が大きく、左右差があることもある
  • 涙袋がある方でも、目袋・目の下のクマに埋もれて、見えなくなっている方もいる
  • 涙袋は、世界的に見ても、また日本国内でも美人の条件と考えらえている
  • 涙袋が埋もれて見えなくなっている方でも、ある方法によって「復活」することができる。その方法とは・・・

 

涙袋(涙堂)とは?

涙袋(涙堂)はどこ?

涙袋(=涙堂 るいどう)とは、まつ毛の下にある、ぷっくりした盛り上がりです。

涙袋(涙堂)とは何か?

涙袋は、目の周りを取り囲んでいる眼輪筋(がんりんきん)という筋肉の一部が力こぶのように盛り上がったものです。

眼輪筋とは、目をつぶるときに収縮する筋肉です。

上の図の矢印が涙袋です。

 

涙袋ができる原理は?

眼輪筋は、同心円状に3つのパートに分かれています。
そのうち、最も中央にあるものが盛り上がることで涙袋になります。

 

涙袋(涙堂)の中身は?

涙袋の袋の中身のほとんどは筋肉です。

前述の通り、眼輪筋という筋肉は、同心円状に3つに分かれています。
そのうち、まつ毛寄りのパートの「眼輪筋」が、涙袋の中身になります。

そのた、皮膚の下には、皮下脂肪もあります。
また、眼輪筋の下には瞼板(けんばん)という硬い板のようなものがあります。
瞼板とは、下まぶたの形を作るとともに、目を閉じる時に眼球を保護する役割があります。
瞼板の手前にも脂肪組織があります。

瞼板の裏側は結膜があります。

厳密には、これら全てが涙袋の中身になります。

 

涙袋と涙との関係は?

涙腺とは、涙を分泌する組織です。
涙腺は、上まぶたの外側にあります。

下まぶたの最内側には、涙点がありあます。
涙点とは、涙を鼻に流す穴のことです。

したがって、涙袋自体は、涙とはあまり関係ありません。

 

涙袋(涙堂)と目袋の違いは?

「目袋」とは、目の下の脂肪のふくらみ・盛り上がりのことをいいます。(目袋の詳細>>

目の下の脂肪を包んでいる膜は眼窩隔膜(がんかかくまく)と言い、目の下の脂肪を包んでいる形になっています。

目袋は、涙袋の下に位置します。

目の下のクマ・脂肪のふくらみは、放置すると年々大きくなります。

最終的には、以下方々のように、目袋と涙袋が一体化して、大きい涙袋のようになります。

この場合、「大きい涙袋」の中身は、「本当の涙袋」+目袋です。

目袋は、目の下の脂肪が飛び出したもので、両者が一体となって「大きい涙袋」のように見えています。

次の方は、目の下の脂肪の量が重度の方です。
涙袋が、完全に目袋(目の下の脂肪)に埋もれた状態になっています。

重度の目の下の脂肪の場合、涙袋が完全に脂肪に埋もれている状態

こちらの方が目の下の脂肪を経結膜脱脂法で取ると、涙袋はどのようになると思いますか?
続きはこちら>>

涙袋は、皮膚のたるみにより、外側が崩れやすくなる

涙袋の表面には皮膚があります。
特に目の下の皮膚は薄いです。
皮膚は、紫外線や加齢の影響により、主成分であるコラーゲンが年々減っていきます。

皮膚が薄くなり、たるんでくると、特に涙袋の外側が広がりやすくなります。
さらに、涙袋の弾力が低下し、小ジワ・ちりめんジワが寄りやすくなります。

次の方は、涙袋の外側が広がっており、また、涙袋上に小ジワが見られています。

涙袋の外側が広がっている例

涙袋の老化・加齢による変化について>>

 

典型的な涙袋(涙堂)の画像

こちらが涙袋(涙堂)の典型例の画像です。

涙袋の有無によって目元の印象が変わる

涙袋は、ないよりはあったほうが目元がきれいに見えます。
しかし、涙袋があったとしても、目の下にふくらみ(クマ)があると、そちらの印象が強くなり、目元の印象が変わってしまいます。

 

先ほど、涙袋がくっきりと出ている方が出てきました。
こちらの方は、元々目の下の脂肪(目袋)があった方で、経結膜脱脂法により涙袋が復活した方です。

手術を受けられる前は、このような感じでした。

3
術前です。
だいぶ印象が違いますね。

 

涙袋を復活させる経結膜脱脂法の詳細とは?!>>

 

「昔はあったが、最近涙袋がなくなった」という方の確認方法

昔、涙袋があったという方は、一瞬だけ涙袋を出す方法があります。

鏡の前で目を細めてみて下さい。

涙袋は筋肉の一部なので、力こぶが入り、涙袋がぷっくりと盛り上がります。

ある程度目の下の脂肪がある方でも、筋肉の収縮により涙袋が強調されると涙袋が出てきます。

ただし、目の下の脂肪の量が多い方・目の下のたるみの程度が進んでいる方は、目を細めても、目の下の脂肪の圧力が強すぎて、涙袋がほとんど出てこないことがあります。

 

涙袋(涙堂)の大きさは個人差・左右差がある

涙袋は、もともと目立たない方もいます。

比較的個人差があります。

これは、涙袋は筋肉なので、力を入れる癖の有無などがあるためです。

また、左右差が見られることがあります。

これは、左利き、右利きがあるように、筋肉の左右差によるものです。

 

涙袋に左右差がある方の例

涙袋の左右差がある方
こちらの方は、右側(向かって左)の涙袋が大きい方です。

涙袋の左右差がある方 脱脂前の状態
経結膜脱脂法を受ける前は、このように涙袋は埋もれて不明瞭になっていました。


こちらの方の涙袋復活の詳細な経過を見る>>

 

「涙袋が大きすぎる」という場合に考えられること

涙袋は、大きさに関しては確かに個人差があります。

しかし、「私の涙袋は大きすぎる!」という方は、「目の下のふくらみ・たるみ・クマ(黒クマ)」と涙袋が一体化してる可能性があります。

その場合は、経結膜脱脂法により改善します。

涙袋が大きすぎる症例ー脱脂により改善

施術名:経結膜脱脂+グロースファクター 

 

詳細は以下をご覧下さい。

涙袋とクマとの関係について>>

 

「涙袋は美人の条件かどうか?」の検証

世界で最も美しい顔ベスト100(2019年版)を見ると、大半の方が涙袋があります。

涙袋のボリュームとしては、大きすぎない印象の方が多いです。

しかし、中にはほとんど涙袋が見られない方もいます。

したがって、涙袋は目元の印象を際立たせる効果はあっても、顔の美しさには必ずしも必須というわけではないようです。

 

涙袋(涙堂)を美容整形で作る方法

美容整形の技術により、涙袋は作ることができます。

方法は主に2つあります。

足し算による方法と引き算による方法です。

つまり、ない物を盛り上げて作るか、あるいは元々あったものが隠れているのを出す方法です。

ヒアルロン酸による涙袋を作る方法

ヒアルロン酸とは、ジェル状の物質で、元々体にある成分です。

涙袋のあたりに浅く注入することで、涙袋をふくらませることができます。

ただし、入れすぎると、ヒアルロン酸の色が透けて見えることで青白く不自然に見えるというデメリットもあります。
詳細は以下をご覧下さい。

知らないと損!ヒアルロン酸で涙袋を作ることの5つのデメリット

経結膜脱脂手術により埋もれていた涙袋を復活させる方法

脱脂による涙袋の復活例

施術名:経結膜脱脂+グロースファクター 

 

眼輪筋の裏側の脂肪が飛び出すことにより涙袋が埋もれて不明瞭になくなることもあります。

その場合は、「経結膜脱脂手術」により涙袋が復活することもあります。
詳細は以下をご覧下さい。

【実例解説】 半永久的!美容整形による涙袋の作り方・出し方

 

目の下にクマがあると、涙袋形成はうまくいかない

日本では、涙袋があった方が魅力的に見えるという考え方が強く、涙袋形成術が多く行われています。
ヒアルロン酸による涙袋形成術を受ける方も多いです。

しかし、目の下にクマがある場合は、涙袋を作るとうまくいかないこともあります。

涙袋とクマとの関係について>>

 

自力のトレーニングなどで涙袋を復活させることはできるか?

涙袋は筋肉なので、鍛えると引き締まる可能性はゼロではありません。
事実、目を細めると、一瞬だけ涙袋を出すことができます。

しかし、「表情筋トレーニング 目の下のクマ」などでgoogle画像検索しても、これといったビフォーアフターの画像は出てきません。
実際のところ、無意識の状態でも常に眼輪筋を収縮させるのはかなり難しいと言えます。

眼輪筋を鍛えるトレーニングの詳細>> 

 

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涙袋の立ち上がり部分の皮膚が薄くくぼんでいるところにグロースファクターによりハリを出させることで涙袋を比較的マイルドにすることができます。
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グロースファクターにより涙袋を目立たなくさせることは可能でしょうか?


涙袋を出したいとお考えですか?
涙袋を出すには、目の下の経結膜脱脂法が最善策かもしれません。
次の記事を読んでいただくと、術後に出るかどうかも予想できるようになります。

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