「目の下のふくらみに脂肪溶解注射でボリュームを減らせないか?」というご質問をいただくことがあります。
結論から言いますと、目の下のふくらみ・たるみ・クマを脂肪溶解注射で減らすことは難しいです。
以下、その理由を説明いたします。
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目の下のふくらみ・たるみ(黒クマ)ができる理由
目の下のふくらみは、目の下の脂肪(眼窩脂肪)が手前に飛び出してくることにより生じます。(眼窩脂肪の詳細>>)
赤で囲った部分が眼窩脂肪の飛び出している範囲です。
眼窩脂肪を包んでいる膜がゆるむことで、眼窩脂肪が手前に出てきます。
黒クマ | 特徴と原因、見分け方、ご自分でできる対策と治し方
脂肪溶解注射で減らせるのは皮下脂肪
脂肪溶解注射は、眼窩脂肪ではなく「皮下脂肪」に対して行います。
上の図の赤で囲った部分が「皮下脂肪」になります。
この部分に脂肪溶解注射を注入すると、確かにボリュームは減ります。
しかし、目の下の皮下脂肪は、ごくわずかな量しかありません。
また、目の下のたるみ・黒クマの根本的な原因ではありません。
そのため、効果は限定的です。(顔の脂肪の厚みの平均|安全に減らせる量について≫)
また、ごく浅い層の皮膚が余ることで、小ジワが寄りやすくなる可能性があります。
目の下のふくらみを減らす方法は経結膜脱脂法
ちなみに、経結膜脱脂手術では、飛び出している余分な部分をまぶたの裏側から取ります。
この場合、目の下のふくらみをしっかりと除去することができます。
したがって、脂肪溶解注射は目の下のふくらみを治療するのに全く効果がないわけではありませんが、目の下のたるみ・クマ改善に適した治療法とは言えません。
脂肪溶解注射は目のクマがひどい場合には、ほとんど効果がない
「目のクマがひどい場合」には、脂肪溶解注射はほとんど効果がないと言えます。
「クマ」と一言で言っても、上記の「黒クマ」以外に「赤クマ」や「青クマ」、そして「茶クマ」があります。
「赤クマ」は、目の下の脂肪が多い方でよく見られます。
脂肪の圧力で眼輪筋が赤く透けて見えている状態です。
経結膜脱脂法で圧力を解除することで、赤みが緩和されます。
このようないわゆる「クマがひどい場合」、脂肪溶解注射では、ほとんど効果が期待できないと言えます。
「目の下のクマがひどい場合」の原因と対処法
「目の下のクマがひどい場合」の原因と対処法
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赤クマの原因・解消法・自力対策【目の下の専門クリニックが解説】
青クマの原因・治療・自力ケアについて【形成外科専門医が解説】
茶クマについて【画像・原因・自宅ケア・治療法を専門医が解説】
関連するよくあるご質問です。
【よくあるご質問】目の下の脂肪(眼窩脂肪)はダイエットで減らせますか?
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