目の下の脂肪は3つのパートに分かれていると教科書にはありますが、実際はそれぞれのパートに枝分かれがあったりすることもあり、多少個人差があります。
全員同じようにきっちりと3つのパートが整然と並んでいるとは限りません。
これは、手術で開けて実際に見てみないと分かりません。
目の下の脂肪は密集しているので、これはMRIや超音波検査でも事前には分かりません。
1. 経結膜脱脂法では3つのパート全てを取ることがベストなのでしょうか?
結論から言うと、3つ全てから取ることが多いです。
ただし、きれいにバランスを見極めながら取らないといけません。
また、飛び出している余分な部分を過不足なく取ることが重要です。
赤線のところが脂肪の本来の位置です。
それよりも飛び出している部分を見極めて取ります。
この見極めが大事です。
2. それでは、どのように見極めればよいのでしょうか?
そのためには体を起して確認しながら丁寧に手術することが重要です。
眠る麻酔は行わずに局所麻酔で行うと、体を起して確認がしやすくなります。
この確認が足りないと、仰向けで手術をしている時と体を起した時の脂肪の位置が微妙に異なるために、手術できちんと取ったつもりでも体を起してみると少し残っていたりすることがあります。
また、術後時間が経ってから微妙なふくらみが出てくることがありますが、その予防のためにも術中の確認が不可欠です。
ちなみに、一旦そうなった場合は再手術が必要となることがあります。
3. 取り残しが起こるパターンとは?
脂肪には枝分かれがあったりすると言いましたが、分かれている枝が長い場合があり、きちんと見ないと取り残しの原因となることがあります。
その他、脂肪の密度は人によって異なるので、事前にふくらみを見て決めた量と実際に取った量は微妙に異なることがあります。
4. 逆に脂肪を取りすぎないためには?
取りすぎも確認をしっかり行いながら予防するしかありません。
仰向けの状態のまま、強く引っ張って取ったり、急いで手術をしたりすると取りすぎることがありえます。
なお、当院では他院で脱脂後にくぼんでしまったという方の修正術 も承っております。
5 結論
正直脂肪を取る量は経験にもよるところが多いです。
結論として言えることは、丁寧にバランスを見ながら取ることと、その結果として3つのパート全てから過不足なく取ることが重要です。
ところで、「目の下の脂肪(眼窩脂肪)は、体重の増減で増えたり減ったりしないのか?」「どうして目の下の脂肪が出る人と出ない人がいるのだろう?」などが気になりませんか?
詳しくは、以下をご覧下さい。
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