当院では、ヒアルロン酸が残っていない状態でグロースファクターの施術を行うことをお勧めしています。
ヒアルロン酸が入ったところは、本来の状態ではないため、どうしてもグロースファクターの注入量が控えめになってしまいます。
残っているヒアルロン酸が後で溶けると、その分くぼみやシワが後で出ることがあるためです。
ただしその場合、後日グロースファクターの追加を行えば改善します。
また、グロースファクターとの相互作用で思わぬ結果にならないとも限りません。
ヒアルロン酸が入っている方で、早めにグロースファクターの施術を受けられたい方や、残っているかどうか分からない方は、グロースファクター施術前にヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸分解酵素)で溶かしてきていただくことをお勧めしています。
ヒアルロニダーゼ注射後は1週間の間隔を空けて頂きます。
注入による水分やむくみ、内出血が引くまでの時間を考慮するためです。
溶解注射後1週間以上経ち、なおかつ内出血や腫れが引いていれば、当院でのグロースファクターによる治療は可能になります。
なお、溶かす場合は、入れてもらったクリニックが治療部位を把握しているためよいのですが、その他のクリニックでも可能な場合もあります。
なお、当院では溶かす治療はあいにく行っておりません。
溶けるまで待つ場合に注意すべき点は、ヒアルロン酸はダマになって何年も残ることがあることです。
ヒアルロン酸の残存は、表面から見て青白く透けて見えることで分かる場合もありますが、意外と見た目だけでは分かりづらいこともあります。
少しでも疑わしい場合は、一度ヒアルロン酸溶解注射を受けられることをお勧めします。
溶かしに行かれた場合、あまり残っていなさそうと判断された場合は「溶かさなくてもいいのでは?」と言われることがあったりします。
当院の患者様で、「ダメ元でも構わないので、溶かせるだけ溶かしてもらえませんか?」とお願いしたところ、溶かしてもらったという方もいらっしゃいました。
なお、ヒアルロン酸溶解注射は、正常組織には影響を及ぼしません。
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