①グロースファクター注入療法(ほうれい線・口角)を受けられた後に、口周りのたるみをさらに取るために、
を受けられたモニターの方です。
施術前・・・まず、法令線・口角のグロースファクターを受けられました。
メラフェードによるシミ・くすみ治療も同時に開始されています。
1年6ヵ月後・・・マリオネットラインが残っています。
そこで、たるみ取り手術を受けられました。
手術方法・・・黒でマーキングしたところが切除した部分です。
局所麻酔を注射後に、余った皮膚を除去して、糸で縫合します。
矢印の方向へリフトアップするイメージです。
切除幅は、実際に動かしてみて決定し、やや控えめを目指します。
手術直後・・・口周りがすっきりしました。
速効性があります。
たるみ取り手術後1ヵ月・・・口周りがすっきりした印象です。
メラフェードによるシミ・くすみ・小ジワ除去効果も奏功しています。
施術前・・・グロースファクターを行う前の写真です。
1年7カ月後・・・たるみ取り手術後1ヵ月の状態です。
グロースファクターにより、まず皮膚そのものが若返り、その上でたるみを取っているので皮膚のハリ感が違います。
ちなみに、たるみ取り手術だけを行うと、薄い皮膚が伸びたような印象になります。
1年7カ月後・・・皮膚を切開した傷跡は近くで見ても分かりません。
通常のフェイスリフトは、もみあげの後ろを切開します。
さらに、皮下剥離といって、皮膚の下を大きく剥がし、その深部にあるSMASというやや硬めの筋膜を糸で引き締めるような処置を行い、リフトアップをはかります。
しかし、通常のフェイスリフトは、大きく内出血や腫れが出たり、顔面神経を傷つけるといったリスクがあります。
通常、仕事は2週間ほど休む必要があります。
当院の場合での口周りのたるみに対する治療方針は、いきなり手術ではなく、まずグロースファクターにより皮膚のコラーゲンを増やし、頬外側のたるみを改善します。
通常はこれだけで、シワ・たるみが改善することが多いです。
ただし、紫外線や加齢などの影響で皮膚の弾力が低下している場合、戻りが不足したり、シワが残ることがあります。
その場合に最終手段として、たるみ取り手術を行うことを検討します。
糸によるリフトもありますが、数ヶ月~数年で後戻りが起こりうることと、異物を入れるので感染のリスクがあります。
通常のフェイスリフトは、もみあげの後ろから耳たぶの前を切開しますが、当院の場合はもみあげの前を切開します。
その理由は、もみあげの後ろは距離が限られており、もみあげが消失したり、耳たぶが変形することがあるためです。
上の図は、通常のフェイスリフトのイメージです。
また、もみあげの後ろを触るとわかると思いますが、そこはゴリゴリした感触です。
一方、もみあげの前はフワフワしています。
ゴリゴリしているところは、皮膚とその下が比較的癒着しており、しっかり前の方へ剥がさないと皮膚を移動できません。
一方、当院のたるみ取り手術の場合、もみあげの前の皮膚は動きやすく、さらにたるみを取りたい口周りからも距離が短く、効果的と言えます。
たしかに、長い切開線を必要とするときは、もみあげの後ろの方が有利です。
しかし、当院の場合は、グロースファクターを最初に行っているので、切開の力に頼る必要はあまりありません。
結果として、当院の場合は紡錐形に皮膚を切除しますが、言ってみれば、大きいホクロを取るようなイメージです。
傷跡に関しても、耳たぶの前(上の写真の黒線)はきれいに縫えばほとんど目立たなく、髪の毛にも隠せるのであまり問題になりません。
手術翌朝からガーゼを外せるので、生活に支障はあまりないと考えます。
1週間後に抜糸を行います。
それまでの間は1日だけガーゼを貼り、翌日からは軟膏のみでガーゼは不要です。
内出血のリスクは多少ありますが、腫れはほとんどなく、傷は髪の毛で隠せるのであまり目立ちません。