お顔のシワ・たるみのリフトアップ治療をご検討中ですか?
整形によるリフトアップ治療は様々な方法がありますが、ネットで失敗情報を調べれば調べるほど、本当にうまくいくのかどうか、不安になってきますよね?
実は、例えば広く行われているヒアルロン酸注入には、非常にまれですが、失明や皮膚壊死のリスクがあるなど、意外と知られていない落とし穴もあります。
ここでは、顔のシワ・たるみの他院修正治療の経験をもとに、「リフトアップ治療で失敗しないための方法」を具体的にできるだけ分かりやすく解説いたします。
あなたがリフトアップの整形治療で成功され、気持ちまでも若返られるきっかけになれば幸いです。
ご参考になれば幸いです。
本ページの内容
・整形によるリフトアップ治療の失敗の原因には、①治療そのものの限界、②治療方針の問題、③手技の問題がある。
・整形によるリフトアップ治療で失敗しないための5つのステップとして、①症例写真の事前調査、②受診時の治療方針・仕上がり・追加治療に関する質問を行う、③複数のクリニックで治療内容を比較、④カウンセリングの内容は一度持ち帰り検討する(その場で即断して治療を受けない)、⑤治療前の状態をご自分でも記録しておくことが重要。
整形によるリフトアップ治療の失敗の原因
顔のシワ・たるみの整形治療でうまくいかなかったという例を調べると、ネット上で多くの情報が得られると思います。
では、なぜうまくいかないことがあるのでしょうか?
その原因は大きく、①治療そのものの限界と②治療方針の問題、③手技の問題に分けられると考えます。
ここでは、実際に当院に来られた方が他院様で体験された例や、医学雑誌の症例報告で見られる例について分類してみました。
治療そのものの限界によるもの
治療そのものに起因するリスクとして、以下のものがあります。
ヒアルロン酸や脂肪注入による皮膚の壊死や失明
血管内にジェル状・固体の注入物が誤って入ることで起こります(詳細はこちら)。
脂肪注入後のしこり・凹凸
脂肪注入はしこりになるリスクがあります。
サーマクールやウルセラ後の後戻り
照射治療では、皮膚のコラーゲンはそれほど増えません。
熱により生じる一時的な腫れにより直後からしばらくの間は良くなったように見えたりするものの、時間とともに熱は冷めると、元に戻ったように見えることがあります。
PRP後のシワの残存
PRPは血液を加工して注射する治療ですが、血液の状態により効果にばらつきがあります。
治療方針の問題によるもの
ボトックス治療後に目が開けづらくなった
眼瞼下垂がある方は、額の筋肉を使って目を開ける習慣があるため、額のボトックスにより眼瞼下垂の代償機能が発揮できなくなります。
糸によるリフト治療後に、ほうれい線にシワが残った
糸によるリフト治療自体に後戻りがあることと、日本人の顔の中央は、骨格的に持ち上げにくいという理由があります。
口周りの脂肪溶解注射でかえってシワが増えた
皮膚の弾力が低下している方は、脂肪を減らしすぎると皮膚が余って、かえってシワ・たるみが悪化することがあります。
手技的な問題によるもの
HIFU後に口元のしびれが生じた
HIFUのような強めかつ深いところに作用する照射治療は、神経を傷つけることがあります。
神経損傷は、一時的なこともあれば、恒久的に残ることもあります。
高周波によるたるみ治療でやけどによる色素沈着
コスト削減のための正規品でないチップを使用した場合に接触不良によるやけどの報告例があります。
ヒアルロン酸による凹凸
注射する層が浅いと表面に凹凸が透けて見えることがあります。(ヒアルロン酸注入における失敗の詳細>>)
脂肪注入に伴う、採取部位の感染
脂肪注入後に腫れや発赤・痛みなどの症状が出て、切開・排膿、抗生剤投与などの治療が必要になった報告例があります。
フェイスリフト手術後のキズ跡
体質も関係していますが、縫合などの手技も関係しています。
その他、フェイスリフトでは血腫などのリスクもあります。
失敗とまでは言えないパターン
失敗とまでは言えないパターンとして、効果はあったものの、追加治療により回復できるという状況もあります。
しかし、追加治療で何とかなるであれば、まだ許容範囲内であるかもしれません。
ただし、追加治療に料金がかかるかどうかについては、事前に確認されておいた方がよいです。
整形によるリフトアップ治療で失敗しないための5つのステップ
1.症例写真の事前調査
どこまでの改善度・完璧性を目指すかによって、成功か失敗かの判断は異なってくると思います。
まずは、多くのクリニックのHPで、ご自分の症状と似たような症例写真を見ていただくと、美容医療の効果や限界がどのようなものかが見えてくると思います。
ただし、その際の注意点として、以下に気をつけて下さい。
・できれば長期経過まで含めたものを見る。(直後~1か月後くらいだと、腫れなどにより修飾されていることもある。)
・正面・真顔の写真だけではなく、別角度や笑顔などの表情を作った時の状態も確認する。(特に笑った時だけに不自然なシワや凹凸が出ないかを見る。特にヒアルロン酸や脂肪注入などの固体・半固体の注入治療では凹凸が出ることがあったりする。)
・明るさや角度が同じ条件であることを確認する。(例えば、首の明るさや鼻の穴の見え方の違いに着目する。)
・拡大して隅々まで見る。(小ジワや毛穴の改善度もチェック)
詳細は以下をご覧下さい。
【よくあるご質問】手術を受けるクリニックを決めるために症例写真を正確に見る方法はありますか?
2.受診時の質問
その上で、実際にカウンセリングに行かれる場合、以下の5つを行えば、失敗の確率は最小限にできるのではと考えます。
・担当医にご希望の状態を伝えていただいた上で、どのような治療方針があるかを聞く(他の治療と比較したメリット・デメリットを確認)
・どのような状態になり得るか予想してもらう(できれば経験上予想できるシミュレーション画像を出してもらう)
・物足りない場合やリスクが顕在化した場合にはどのような対処法があるかを確認する(追加治療の費用や時期について確認)
3.複数のクリニックで治療内容を比較
上記を複数のクリニックで行い、疑問に思ったことは他のクリニックでセカンドオピニオンを求められることをお勧めいたします。
美容医療は急いで行わない方がよいです。
当院での経験からも、じっくりと比較検討されて、「ここだ!」と思えた時点で受けられた方のほうが満足度が高い印象があります。
逆に、1か所目で「ここでいいや」と安易に決めてしまうと、後で修正治療に時間や費用を余計に費やすことになりかねません。
4.カウンセリングの内容は一度持ち帰る
シワ・たるみ治療の修正は、時間や費用がかかるだけではなく、最終的な結果が望ましくない状態になってしまうこともあります。
できれば1回の治療で仕上げるに越したことはありません。
一般的に、治療を繰り返せば繰り返すほど、癒着などにより、修正治療ではきれいに仕上げるための難易度が上がることが多いです。
ネットの口コミ情報などには、正確でないものも混じっていることも多いため、治療法の選択は迷われるかもしれません。
しかし、安易に受けられることだけは避けた方がよいと考えます。
そのためにも、カウセリング当日の施術は、よほどの場合以外は気をつけるべきかもしれません。
5.治療前の状態をご自分でも記録しておく
時間が経つと、治療前の状態は徐々に記憶が薄れていきます。
そのため、治療前に、屋外と屋内の両方で、また拡大の写真も含めて、ご自分で記録を残しておかれることをお勧めします。
屋内と屋外とでは見え方がかなり違います。
屋内のお写真の特徴として、光の量が少ないため、本来の凹凸が分かりづらく、シミ・くすみ・毛穴の開きにより本来はない凹凸感が見えることが挙げられます。
凹凸の改善などの評価は屋外の写真で行うのが適切ですが、実際は鏡などでお顔を見る機会が多いのは屋外なので、参考として屋内の写真も残されると、後で役立つことがあります。
例えば、何かのきっかけでシミが増えた時に鏡を見て、凹凸・シワ・たるみが増えたのではないかとびっくりした時に、前の写真と比較できると、変化の原因が特定できます。(暗い場所でのシミ・くすみの注意点>>)
よろしければ診断ツールをご利用ください
質問に答えていくタイプのツールです。
あなたのお顔のシワ・たるみの種類や状態、さらに適切な治療法が分かります。
次をクリックしていただくと、セルフチェックのページに移動します。
関連記事
顔のたるみ | 健康的に若返るために重要な3つのポイントとは?>>
たるみやすい骨格について>>
顔のたるみ治療の比較>>
整形によるリフトアップ治療の失敗・落とし穴について >>
顔全体の若返りプログラム >>