口元のたるみに市販の「解消グッズ」は有効でしょうか?
ここでは、各たるみ解消グッズの効果についての考察を医学的に考察しています。
なお、こちらは、各グッズを否定するものではなく、うまく使うことで何かしらのメリットがある可能性までも否定するものではないことを付け加えておきます。
ぜひ参考にしてみて下さい。
PAO
PAOという器具は、板状の器具の中心部を口にくわえて、振動させるというものです。
google検索で、ビフォーアフターの写真を検証すると、口周りのたるみが多少改善されているような写真もいくつか出てきます。
そのうち、ある写真は、以下の特徴があります。
- 口周りの皮下組織のボリュームは減っている
- マリオネットラインは変わっていない
- 同時に目の上のくぼみが悪化している
- 目の下のクマが悪化している
このことから、以下の可能性が考えられます。
・顔の水分量が減っている
または
・皮下脂肪が減っている
実際にネット検索してみると分かると思いますが、変化が認められるビフォーアフターの写真が少ないので、効果があるかどうかは明らかではありません。
上記の例は、PAOにより筋肉を動かすことで、リンパの流れが良くなり、むくみが改善したことが考えられます。
ペット ボトル
こちらもペットボトルをくわえることで、口周りの筋肉に負荷をかけることができます。
ほぼPAOと同じ原理と考えられます。
こちらもむくみ改善またはスマイルトレーニングと考えた方がよいかもしれません。
少なくとも、口元のたるみそのものを改善する効果は期待できない可能性が高いです。
美顔器
高周波や超音波などによる美顔器が市販されています。
しかし、家庭用ということもあり、効果は非常に弱く、口元のたるみ改善は難しいと考えてよいと言えます。
と言うのも、医療用のたるみ治療に用いる照射機器ですら、たるみを本質的に改善させるのは難しいからです。
皮膚のたるみは、おもにコラーゲン減少によるものです。
医療用のたるみ治療器械でも皮膚のコラーゲンはそれほど増えません。
そういった理由から、美顔器のビフォーアフターで厳密なもの(光の加減が調整されていないもの)はあまりネット検索をしても出てきません。
また、美顔器を当てることによる刺激や高周波などの刺激によりくすみが悪化することで、口元のたるみがひどくなったように見える可能性もあるので、注意が必要です。
スチーム
スチームを当てた瞬間だけは、皮膚に潤いを与えることができます。
しかし、その水分が皮膚に浸透することはまずないとお考え下さい。
皮膚にはバリアがあるため、持続的に水分が入っていくことはないためです。
たしかに、皮膚が乾燥すると小ジワが生じます。
また、小ジワは、繰り返し動かすことでシワになります。
ただし、それはたるみとはまた別なものです。
かっさ
水分を移動させると、たしかにすっきりとした印象になります。
しかし、それはごく一時的なもので、少なくとも一晩寝たら元に戻ります。
また、皮膚をこすることで当然くすみのリスクがあります。
そのデメリットの方が大きいと考えます。
特にこういったものを毎日行うと、黒ずみが増して、逆に口元のたるみが悪化したようになる可能性が高くなりますで、注意が必要です。
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