赤クマの原因が何か気になりますか?
赤クマがあると、目の下がより目立ってしまいますよね?
赤クマは、目の周りの眼輪筋(がんりんきん)という筋肉の赤い色が透けて見える状態です。
目の下の脂肪の圧迫があるために透けて見えます。
その証拠に、「あること」をすると、スーッと目の下の目の下の赤みは消えます。
ここでは、赤クマの原因を図と写真で分かりやすく説明いたします。
ぜひ参考にしてみて下さい。
このページの内容
- 赤クマの主な原因は、目の下の脂肪の圧迫により筋肉が透けて見えるため
- 目の下の赤みが強い方は、たいてい目の下にふくらみがある(赤みが原因で目の下がふくらむわけではない)
- 血栓症、血行不良、皮膚が薄くなっていることは、目の下の赤みの原因ではない
赤クマの原因とは?
赤クマの原因1. 目の下の脂肪の圧迫により筋肉が透けて見えるため
目の下には眼窩脂肪(がんかしぼう)という脂肪があります。
脂肪を包んでいる膜がゆるむことで、目の下の脂肪は手前に出てきます。
それが目の周りの眼輪筋という筋肉を圧迫することが目の下の赤みの原因です。
経結膜脱脂法(脱脂)により目の下の脂肪を取ると、圧力が解除され、目の下の赤みは改善します。
次の写真は、脱脂前と脱脂直後の比較です。
脱脂直後に目の下の赤みは治っています。
逆に言うと、脂肪をしっかり取らないと、赤みはなかなか引きません。
不完全な脱脂は、目の下の赤みが残る原因となります。
筋肉が透けて見える理由は?
筋肉が透けやすくなる理由は、目の下の皮膚が薄くなっているというのもあります。
目の下の脂肪を包む膜がゆるむとともに、皮膚もたるみにより薄くなります。
そのため、透けて見えやすくなります。
赤クマの原因2. 毛細血管の拡張(赤ら顔)
毛細血管が開いているために、目の下に赤みが出る原因となることがあります。
いわゆる「赤ら顔」の方が、これに該当します。
特に皮膚の色が白い方は透けて見えやすくなります。
次の方は、皮膚全体の赤みとともに、前述の「原因1」の脂肪の圧迫が原因で、目の下の赤みも見られます。
赤クマの原因3. 下まぶたの炎症
目の下に炎症があることが、赤クマのように見える原因となることがあります。
こちらは厳密には赤クマではありませんが、「原因1」と見分けが付かないような場合もあります。
生まれつき見られる赤クマの原因は?
皮膚が薄く、色が白い方で、目の周りの赤い毛細血管が発達していると、赤く見えることがあります。
この場合、鮮やかな赤みであることが多いです。
この場合は、赤クマというよりは、正常範囲であると言えます。
特に涙袋付近に赤みが出ることがありますが、こちらは元々見られるもので、子供でも見られたりしますので、治療は不要であると考えます。
これは本当に赤クマの原因?
ネットでは、以下のような情報が「赤クマの原因」としてありますが、本当にこれらは目の下の赤みの原因となり得るでしょうか?
医学的に検討してみました。
赤クマは静脈・動脈両方のうっ血が原因?
静脈は流れがゆるやかで、うっ血することはあり得ますが、動脈血は、血栓などができない限りは、あるいは血圧が正常である限りは流れが滞ることは通常はありません。
また、静脈のうっ滞は、静脈血の色から考えて、青クマの原因になると考えます。
動静脈のうっ血が起こることはよほどの状況ですが、まず赤クマの原因とはなり得ないと考えます。
目の下で小さな血栓症が起こっていることが赤クマの原因?
血栓が起こるとしても、両側で同時多発的に、また継続的に起こることは考えられません。
また、小さな血栓が起こったとしても、比較的速やかに溶解されてしまいます。
そのため、小さな血栓は赤クマの原因とはなり得ないと考えます。
目の下の血流の停滞が赤クマの原因?
血流は、静脈血のことを指すと思われますが、前述の通り、静脈血の流れが悪いと、青い色が目の下に出ます。
そのため、こちらは赤クマの原因とはならないと考えます。
なお、目の下の赤みがある方は、上を見ると脂肪による眼輪筋の圧迫(前述参照)が緩和されます。
赤クマがある方の皮膚の血流を、正面および上向きの両方で測定すると、上を向いた時には、血流が改善しています。
そのため、血流のうっ滞は、赤クマの原因というよりは、赤クマの結果起こることが考えられます。
酸素を多く含んでいる動脈血の血流停滞が赤クマの原因?
前述の通り、動脈血が両側とも滞る状態というのは、非常にまれだと考えられます。
上記の通り、脱脂により目の下の赤みは直ちに改善します。
もし動脈血の流れに問題があるなら、脱脂をしても目の下の赤みは残るはずです。
そのため、動脈血自体は赤クマの原因には無関係であると考えます。
血行不良を起こすことで、眼輪筋が透けて見えることが赤クマの原因?
眼輪筋自体の色は赤クマの原因であることは考えられます。
ただし、「血行不良を起こすと眼輪筋が透けて見えやすくなるかどうか」については、因果関係はないと考えます。
皮膚の透過性は、コラーゲンの量に関係しているからです。
その証拠に、グロースファクターで皮膚のコラーゲンが増えると、赤みや青みの色は、透けて見えづらくなります。
また、皮膚の血流は、皮膚の透過性には関係ないと考えます。
眼輪筋自体の血流低下がもしあった場合は、目の下は赤みが低下すると考えます。
したがって、「血行不良を起こすことで、眼輪筋が透けて見えること」はが赤クマの原因ではないと考えます。
目の下の皮膚が薄くなり筋肉が透けてしまっていることが赤クマの原因?
皮膚の薄くなることと赤クマは関係なさそうです。
その理由としては、若い方でも目の下の赤みが出る方がいる一方、比較的年齢が上の方でも目の下の赤みが出ない方がいるためです。
次の写真では、右側の方の方が明らかに皮膚が薄いはずですが、目の下の赤みが見られません。
スマホなどによる眼球を動かす筋肉の疲労が赤クマの原因?
赤クマは、目を休めても改善はないことから、眼球の周りの筋肉の疲労が目の下の赤みの原因ではなさそうです。
赤クマは放置すると、たるみの原因になる?
こちらは、赤クマの原因とは多少ずれますが、ご参考までに説明いたします。
赤クマは、目の下の脂肪が出てくることが原因です。
また、目の下の脂肪が出てくると、赤クマが起こり、それとは別に黒クマ・目の下のたるみも起こります。
また、黒クマ・目の下のたるみがあっても、あるいは皮膚が薄くても、前述のように目の下の赤みがない方もいます。
なお、黒クマがある方のうち、目の下の赤みが出る方は、脂肪がぎゅうぎゅうに詰まって、内圧が高まっていることが考えられます。
その証拠に、目の下の赤みが強い方は、経結膜脱脂法で取れる脂肪が多かったりします。
以上ををまとめると、以下のようになります。
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