「自力で口元のたるみを何とかしたい・・・」
そう思われて、ケア方法を探していらっしゃる方も多いと思います。
「口元のケアで効果があるものとないものの違いは?」
実は、効果がないばかりか、口元のたるみを悪化させてしまうケアもあるので、注意が必要です。
ここでは、口元のたるみが起こるメカニズムとともに、ケア方法の効果について解説いたします。
ぜひ参考にしてみて下さい。
口元のたるみが起こるメカニズム
口元のたるみの主な原因は皮膚の老化(コラーゲンの減少)です。
紫外線や加齢などがその引き金になります。
薄くなったり、支えを失ってたるんだ皮膚が落ちてくることで、その下にほうれい線やマリオネットラインができます。
その他、じん帯がゆるんだり、脂肪組織や骨の萎縮も関与しています。
口元のたるみ解消に重要なポイント
上記の口元の皮膚の老化が起こるメカニズムから考えて、皮膚のコラーゲンを増やすことで、口元の問題は解決できます。
逆に、そこを変えない限りは、口元のたるみはほとんど変わらないと言えます。
この口元のたるみケアは効果があるのか?
ここでは、ネットなどで見られる、口元のたるみケア方法について、医学的に効果があるかどうかを検証してみます。
スマホを使うときの前かがみ姿勢に気をつける
前かがみの姿勢が口元のたるみを悪化させることは考えられません。
なぜならば、人生のほとんどの間、スマホを使っていないはずの高齢の方の多くにも口元のたるみは見られているからです。
ちなみに、前かがみになると、皮膚と脂肪が重力の影響で少し下に下がります。
それが長時間続くと引き伸ばされるという原理で、口元のたるみが悪化するということはほとんどないと言えます。
そのため、前かがみを控えるというケアは不要です。
氷をラップに包んで肌に当ててたるみ毛穴を引き締める
こちらのケアも瞬間的な効果だとお考え下さい。
毛穴の開きは、角質が厚くなることによりますが、温度変化で角質が本質的に変わることはありません。
もちろん、口元のたるみには効果はありません。
美容クリーム
「美容成分が入っているクリームで口元の若返りケアをしたい・・・」
そう思われている方も多いと思います。
口元の若返りに効果が期待できそうな製品などが市販されていますが、前述のように、クリームによるケアで皮膚のコラーゲンを増やせるほどの効果はまずないと言ってもよいです。
どちらかというと、保湿くらいしか効果は期待できないとお考え下さい。
あるいは高級クリームであれば、満足感を得られることがメインと言えます。
したがって、毎日のケアとしては、低価格なものでも十分と言えます。
レチノールの口元のたるみに対する効果は?
美容クリームで多少効果をうたっているものがあったとしても、小ジワが多少良くなる程度だとお考え下さい。
例えば、レチノールは、市販の美容液にも配合されています。
レチノ―ルは、メラフェードに配合されているトレチノインの1/100の効果しかありません。
メラフェードですら、マリオネットラインを改善するほどの効果はありません。
したがって、レチノール配合の美容液は口元の皮膚のたるみを改善することは難しいです。
その他のシワに有効な成分の研究結果の論文を見たりしても、小ジワが拡大レベルで少し良くなったというものがほとんどです。
ただし、レチノールは、紫外線のダメージから皮膚を守ってくれる効果はあるので、どちらかというと予防目的で塗るのは良いと思います。
しかし、通常の予防は、日焼け止めでも十分です。
クリームをすり込むのは、口元のたるみが悪化したように見えるリスクがある
摩擦は口元のくすみを悪化させます。
口元のくすみがあると、シワが深くなったように見えますので、力を入れてすり込むようなケアはお勧めいたしません。
呼吸に合わせて肩を上げ下げする
こちらのケアは口元のたるみには効果は期待できませんが、リラクゼーション効果を得るという意味で、デメリットは少ないと言えます。
舌回し
こちらのケアにより深部のリンパの流れを改善する効果は期待できると考えます。
それによりごく一時的にすっきりと見せることは多少あり得ます。
ネット検索で舌回しのビフォーアフターを調べてみても、口元のたるみが改善したという証拠は見当たりません。
顔の筋トレ
表情筋トレーニングでは、リンパの流れが改善して、多少むくみが取れる可能性はあります。
ただし、顔の筋肉を鍛えて、口周りの皮膚が引き上がるほどの効果を得るのは難しいと言えます。
また、強く表情を出すと、かえってシワが付いてしまうリスクもあるので、気をつけて下さい。
もし口周りに対して有益なセルフケアを何か行うとしたら?
口周りだけではなく、老化防止に有効なセルフケアとして、以下があります。
- 屋内でも日中は日焼け止めを使用(外出しない時でもSPF15~30くらいの日焼け止めを塗る習慣を付けると、長期的に違いが出ます。)
- 睡眠をきちんととる・規則正しい生活
- バランスのとれた食事
- 甘い物を極力控える(糖化ストレスはたるみの原因)
- 週3回以上の30分の有酸素運動
- ストレスをためない
これらは、皮膚の老化だけではなく、健康にも寄与します。
よろしければ診断ツールをご利用ください
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