「上まぶたのたるみ」が気になっていますか?
上まぶたのたるみが出ると、奥二重になり、アイラインが引きにくくなることがあります。
「上まぶたのたるみ取り手術」は、余っている余分な皮膚を切って縫う手術です。
上まぶたのたるみの手術法には、2つの方法があります。
一つは、二重のラインのところで切る方法です。
もう一つは、眉毛下切開という、眉毛の下の縁で切る方法です。
ここでは、二重のラインのところで切る方法について説明いたします。
手術手順
局所麻酔をまぶたの皮膚に注射後、メスで余分な皮膚を切除し、糸で縫います。
麻酔は冷やしながら行いますが、多少チクチクする程度です。
手術中は麻酔が効いているので、痛みはありません。手術時間は片側30分前後です。
抜糸について
1週間後から10日後くらいに抜糸に当院へご来院いただきます。
糸は1週間くらいで自然に取れるようにゆるめに縫うので、抜糸の頃には、糸がいくつか取れていることもあります。
抜糸は痛みはなく、すぐに終わります。
起こりうるリスク・危険性・副作用
・腫れ:傷の周囲の腫れが1週間程度(むくみやすい方は数週間~数か月続くことも)
・内出血:青アザが出る可能性。1週間から10日くらい。(期間には個人差あり)
・感染:赤み・痛み・腫れの症状。術後に抗生剤を飲んでいただくので、可能性は非常に低いです。感染が起こった場合、抗生剤の追加が必要になります。
・軽度の痛み:違和感に近い感じです。かゆみのこともあります。1週間~数週間くらい続く可能性があります。
・キズ跡:体質により赤みが1週間~数か月残る可能性。微妙な白いキズ跡が気になる可能性。こちらは1か月もするとほとんど二重の線に隠れて分かりづらくなります。
・左右差が出る(0.5㎜以内は許容範囲としてご了承下さい。)
・微妙なたるみが残る可能性
・3重瞼になる(まれ)
・傷が開く・・・こすらないようにしていただきます。再縫合にて対処します。
・人相が変わる。目つきが悪くなったように見える。
術後の過ごし方
術後はご自宅で1日保冷材または氷をビニール袋に入れたもので冷やしていただき、洗顔は翌日から可能です。
抗生剤・痛み止め3日分と洗顔後に1週間程度塗っていただく軟膏をお出しします。
ガーゼは翌朝外していただき、それ以降は洗顔後・入浴後に軟膏を塗るだけになります。
お酒・運動・温泉・サウナは1週間控えていただきます。(内出血の予防)
費用
費用についてはこちらをご覧下さい。
当日について
当日は、上まぶたにガーゼを貼った状態でお帰りいただきますので、帽子またはサングラスのようなものをご持参していただくことをお勧めいたします。当日の術前術後に食事の制限などはありません。
二重の線について
元々二重の線がはっきりしない方は、二重にすることも、奥二重のようにすることもできます。
奥二重の場合は、二重のラインをまつ毛寄り(3㎜程度)にいたします。
通常の二重は(5~)7㎜程度です。たるみを取る幅は、あまりピーンとなり過ぎないように、年齢相応を考えた控えめの仕上がりを目指します。
取り足りない場合に取るのは後でもできますが、取り過ぎた場合に後から足すことはできないというのも理由の一つです。
症例写真
術前・・・上まぶたのたるみにより、奥二重になっています。
6か月後・・・すっきりとした印象です。
術前・・・上まぶたの皮膚が下がっています。
二重は不明瞭になり、重い印象です。
誰にも分からないような、年齢相応のマイルドな改善を希望されました。
1か月後・・・腫れがやや見られますが、すっきりとした印象です。
キズ跡もメイクで隠せるのでほとんど分かりません。
あまり皮膚を取りすぎると、皮膚がつっぱたりして不自然になるので、どこまでの改善を希望されるかご相談の上、ほどよい加減にすることが重要です。
眉毛の下で切開する方法については、以下をご覧下さい。