ほうれい線やマリオネットラインが気になっていますか?
ほうれい線やマリオネットラインには、ヒアルロン酸や糸リフトなど様々な治療法があります。
実は、脂肪溶解注射などで皮下脂肪を減らすと、かえってたるみが悪化するなど、あまりお勧めできない治療法もあります。
ここでは、効果があまり実感しにくい治療、長持ちしない治療とそうでない治療の違い、ご自宅で行うセルフケアなどについて解説いたします。
効果がある治療をすることで、ほうれい線やマリオネットライン、口元のたるみから意外と簡単に悩みから解放されます。
ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
ほうれい線・マリオネットラインとは?
ほうれい線は鼻の横から口角にかけてできるシワのことを言います。
また、マリオネットラインは、口角から下に伸びたシワを指します。
ほうれい線の原因・種類・治療法・自宅ケア【形成外科専門医解説】
マリオネットライン【原因・治療法・セルフケア】専門医が解説
ほうれい線やマリオネットラインができる原因は?
上からの皮膚・脂肪が落ちてくる
ほうれい線ができる原因は、頬内側の皮膚が脂肪とともに落ちてくることでできます。
また、マリオネットラインは頬外側の皮膚が下がってくることが原因です。
・脂肪の量との関係は?
皮下脂肪の量が多いと脂肪の厚みの影が濃くなり、シワが深く見えます。
例えば、次の方は、頬の厚みに左右差があります。
左の頬の方が脂肪が厚いです。
グロースファクターで治療後、最終的に左側に影が残っています。
次の方も同様に左の頬の方が厚いため、左のほうれい線にシワが残ったように見えています。
なお、次の方は、体重増加によりマリオネットラインが自然と深くなった例です。
体重の変化が顔に及ぼす影響について【増減でシワは増える?】
ほうれい線・マリオネットラインに効く治療は?
美容整形・プチ整形でほうれい線・マリオネットラインに対する治療法はたくさんあります。
「どれを選んだらいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか?
ほうれい線・マリオネットラインの治療法には以下があります。
- ヒアルロン酸注入
- 糸リフト(スレッドリフト)
- レーザーなどの照射治療
- グロースファクター注入
- フェイスリフト(手術)
上記各種治療法を、「ネックとなるデメリットの有無」「腫れなどのダウンタイム」の観点から整理すると、以下のようになります。
グロースファクター注入療法は、注射により皮膚のコラーゲンを増やすことで、シワ・たるみを改善させる治療法です。
シワが深い方は平均1回程度追加が必要になることがありますが、一度改善後は長期にわたりいい状態が維持されます。
グロースファクターの詳細は以下をご覧下さい。
グロースファクター注入療法【クマ、顔のシワ・たるみ治療専門】
デメリットがある治療は?
ネックとなるデメリットがあるのは、以下の2つになります。
- ヒアルロン酸注入・・・失明・皮膚壊死のリスクがある。半年~2年ごとに繰り返しが必要。
- 糸リフト(スレッドリフト)・・・数か月程度で後戻りがあり、繰り返しが必要。糸は異物なので、感染のリスクがある。
ヒアルロン酸注射の副作用・リスク・危険性について
糸によるリフトアップ治療を受ける前に知っておくべき3つの注意点
費用対効果について
また、ほうれい線治療について、費用対効果で考えると、以下の通りになります。
ほうれい線への効果 | 治療費(相場) | |
サーマクール・HIFU | ★ | 約20~30万円 |
フェイスリフト手術 | ★★ | 約40~150万円 |
グロースファクター | ★★★ | 1か所18.6万円 |
※マリオネットラインに対しては、効果はフェイスリフト手術>グロースファクターとなります。
サーマクール・HIFU(ハイフ)などの照射治療の注意点
以下の注意点があります。
- 治療間もない時期は、熱による腫れで一見良くなったように見えたりするが、熱が冷めると徐々に元に戻る印象がある。
- ほうれい線は改善しにくい(その原因は筋膜のゆるみというよりは、上からの重みに対して皮膚のハリが弱くなっていることが原因だから)
- HIFUなどの強すぎる照射治療のデメリットとして、照射により顔の皮下脂肪が壊れ、頬がこけてきたり、皮膚が余りかえってたるみが悪化するというリスクがある。
レーザ―等の照射治療による顔のたるみのリフトアップの注意点
ボトックスは効果があるか?
残念ながら、ほうれい線やマリオネットラインにはボトックスの効果は期待できません。
なぜなら、これらのシワができる原因として、表情筋の動きはそれほど多く関わっていないからです。
即効性がある治療法は?
また、フェイスリフトは、抜糸が1週間後に必要ですが、ダウンタイムを最小限にする以下の方法であれば、比較的結果を出すことができます。
詳細は以下をクリックして下さい。
口角のたるみ取り手術(ミニフェイスリフト)【口元のたるみ取り】
ほうれい線・マリオネットラインに美顔器は効果があるか?
結論から申し上げますと、改善は難しいです。
その理由は、市販の美顔器は副作用がほとんどないことが前提になっているため、逆に効果を発揮させるほどの強いものはないためです。
詳細は以下をご覧下さい。
リフトアップ効果は?美顔器の注意点について
マリオネットラインに効く化粧品は?
こちらも市販の化粧品では改善は難しいです。
その理由は、皮膚のコラーゲンを増やすのは、医薬品でも難しいからです。
リフトアップにクリーム・美容液は有効?
ただし、化粧品ではないのですが、ご自宅用の塗り薬であるメラフェードは、小ジワ・くすみを改善することで、ほうれい線・マリオネットラインをある程度きれいにすることができます。
「メラフェード」・・・通院せずに気軽に自宅でシミ・くすみ・小ジワ治療
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