ほうれい線をエクササイズやトレーニングで改善させたいと思っていますか?
ここでは、お勧めの方法や注意点などについて解説いたします。
ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
この方法は効果的?
ネットを検索すると、以下ような様々な方法が出てくると思います。
- ほうれい線の周りの表情筋を鍛える
- 唇を閉めて、ほうれい線の皮膚を伸ばす
- 「あ、い、う、え、お」と大きく口を動かして発音する
これらの方法は有効なのでしょうか?
有効性が正しく証明された顔のエクササイズはほとんどない
国内外の医学論文で、顔のエクササイズがシワ改善に効果的であったことを証明したものは、実はほとんどありません。
例えば、アメリカでニューヨークタイムズなどでも紹介されたことがある「happy face yoga」という顔のエクササイズがあります。
こちらは、医学論文でも結果が出ていますが、ほうれい線に関しては、効果がなかったとなっています。
また、実際のビフォーアフターを見ても同様です。
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間違った方法での顔の筋トレのデメリットとは?
表情を強く作る方法ですと、かえってシワが深くなるというデメリットがあります。
効果があるかないかの判断基準は?
ビフォーアフターの写真で、①光の加減(最重要)、②顔の向き・表情、③背景・設定が同じである必要があります。
前述のような方法のビフォーアフターを検索してみても、厳密に同じ条件で撮影されたビフォーアフターの比較写真はなかなか出てきません。
表情筋トレーニングの効果と持続性は?
実際は、リンパの流れが改善して、ほうれい線の上の皮下脂肪がすっきりと見えることがあり得ます。
これは、頬の厚みの影が減るためです。
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ただし、あくまでも水分の移動のみなので、マッサージによる効果と同様に、一晩寝ると元に戻ったりします。
長期的に継続した場合は、いい状態を維持できる可能性があります。
ただし、前述のように、医学的な研究が多くされているにも関わらず、これといった方法がないのが現状です。
効果が期待できる人とできない人との違いは?
ほうれい線の種類のうち、「脂肪の厚み型」の方は効果が期待できますが、「皮膚型」の方は効果が期待できません。
これは、言い換えれば、皮膚にくっきりとシワができればできるほど、皮膚自体の老化を何とかしなければ、ほうれい線は改善しないということです。
次の、ほうれい線の進行度による種類のうち、皮膚に刻まれたシワが深くなればなるほど、頬の厚み以外の影響が大きくなります。
軽度
中等度
重度
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PAOによるトレーニングでほうれい線は改善するか?
PAOという器具は、板状の器具の中心部を口にくわえて、振動させるというものです。
PAO公式サイトのビフォーアフターは、口周りのたるみが多少改善されている写真が出てきますが、google検索では、実際のユーザーの方々が投稿したPAOのビフォーアフターの写真はほとんど出てきません。
ほうれい線の改善は難しい可能性もありますが、ほうれい線以外のむくみ改善効果は期待できるかもしれません。
副作用などは特にないと思われますので、根気がある方は続けてみられてもよいと思います。
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顔の筋トレ以外で自分でほうれい線ケアをするとしたら?
紫外線防止、定期的な運動、睡眠をしっかりととる、甘いものを避けるなどがあります。
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