ハイドロキノンは、シミ・くすみに対する美白剤としてよく使われます。
しかし、使用後の赤みや皮膚のピリピリとした痛みなどの副作用がどうしても気になる方もいるかもしれません。
美白剤としてハイドロキノンの効果が高いことはよく知られていますが、副作用が気になる方は他の美白治療薬を試してみるのも一つの方法です。
今回は、ハイドロキノン以外の美白治療薬であるルシノールについてわかりやすく解説いたします。
ルシノールが肌を白くするメカニズム
シミは、紫外線が皮膚に存在する色素細胞を活性化させることによってできます。
色素細胞では、シミの原因になるメラニンが産生されます。
具体的には、メラニンは上の図のような反応を経て作られます。
ルシノールは、チロシナーゼやTRP-1の活性を阻害することでメラニンの産生を抑えるので、美白効果があるといわれています。
ルシノールの美白効果
0.3%ルシノール配合美容液をシミの1つである肝斑で悩む患者に、1日2回で24週間使用した結果をみると、有用と認められた効果の割合は83.9%だったそうです。
ハイドロキノンのように高い美白効果ではないかもしれませんが、一定の美白効果があると考えられます。
ルシノールの副作用
ルシノールは、ハイドロキノンのような皮膚の赤みや痛み、かゆみ、白抜けなどの副作用が出る確率は低いです。
しかし、ルシノールでも接触性皮膚炎の報告はあるので、使用後に皮膚に違和感が出た場合には使用を中止し、医師に相談した方が安心です。
まとめ
ハイドロキノンの美白効果はよく知られていますが、他の美白治療薬でも一定の美白効果は期待できます。
ルシノールは、ハイドロキノンより副作用の出る確率が低く、安心して使用できる美白剤といえます。
ハイドロキノンが合わない方は、ルシノールを試してみるとよいかもしれません。