頬のこけが気になりますか?
頬のこけがあると、疲れた印象に見えるのが嫌ですよね。
頬のこけの原因は、頬骨の下の脂肪の減少や皮膚のハリの低下です。
その他、ハイフ(HIFU)などの照射治療や脂肪溶解注射・バッカルファット除去などの治療が原因となることもあります。
ここでは、頬のこけの原因や治療法、自宅でのケア方法などについて解説いたします。
ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
頬がこける原因
頬が骨ばったり、たるみ・くぼみが起こったりする理由は、以下の通りです。
頬の皮膚のコラーゲンが減るため
皮膚の老化は年齢とともに必ず起こります。
皮膚のコラーゲンが減少して、薄くなり、支えがなくなることにより頬のこけが生じます。
コラーゲン減少は、おもに紫外線や加齢などが原因です。
頬の皮下脂肪が減るため
頬のこけは体重の増減の影響を受けます。
ただし、皮下脂肪の増減については、実際は個人差があり、一概に必ず起こるとは言えません。(顔の脂肪の増減の詳細≫)
頬のこけの原因となり得る美容医療は?
バッカルファット除去術、ハイフ(HIFU)、脂肪溶解注射などの美容整形治療の副作用として、頬のこけが起こることがあります。
頬のこけに関連する疾患
頬のこけに関しては、以下のような体重減少を伴う病気が関連することがあり得ます。
•甲状腺機能亢進症
•糖尿病
•吸収不良を引き起こす疾患
•精神障害(うつ病など)
•癌
•薬剤
•嚢胞性線維症
•慢性炎症性疾患(膠原病など)
•消化器疾患(アカラシア,クローン病,慢性膵炎,消化性潰瘍,潰瘍性大腸炎など)
•慢性心疾患
•拘束性肺疾患
•神経疾患(筋萎縮性側索硬化症,認知症,多発性硬化症,重症筋無力症,パーキンソン病など)
頬のこけの改善方法
頬がこけているのを解消する方法としては、①ふくらませる方法、②皮膚のハリを出す方法があります。
具体的には、以下の方法があります。
①⇒ヒアルロン酸注入、脂肪注入でふくらませる
②⇒グロースファクターにより皮膚のコラーゲンを増やす。
①に関しては、しこりや失明などのリスクがあるため、当院ではあまりお勧めしておりません。(失明のリスクについての詳細≫)
ここでは、グロースファクターによる治療法について解説いたします。
頬のこけの治療部位
頬のこけについては、
頬の内側であれば頬の領域を、
外側であれば口角の領域のグロースファクターを行うことで、改善が期待できます。
次の写真の②が頬、④が口角の領域です。
頬中央のこけは、次のような場合に見られます。
頬のたるみにより、「頬中央」がこけた印象になっています。
こちらの方のビフォーアフターは次の通りです。
頬中央がリフトアップして、ふっくらとなっています。
施術名:グロースファクター注入療法
次の方は、口角のグロースファクターが有効であった例です。
元々、頬骨の下にくぼみがあり、こけている印象でした。
頬外側の皮膚のハリが出ることで、凹凸感が均一になっています。
施術名:グロースファクター注入療法
頬のこけが改善するメカニズム
頬のこけが治る原理としては、コラーゲンを増やし、皮膚のハリを出すことで、骨ばった印象が改善したり、重力により下がっていた皮膚と脂肪が元の位置に戻ることによります。
グロースファクターにより太るわけではない
グロースファクターで脂肪が増えるわけではないので、元々皮下脂肪が少ない方は、ボリュームアップにはある程度限界があります。
次の方は、元々頬の脂肪は少なめです。
グロースファクターにより脂肪が増えるわけではないため、頬のこけの改善度には限界があります。
施術名:グロースファクター注入療法
グロースファクターによる頬のこけ治療の注意点
口角のグロースファクターは、繰り返し治療する必要はありません。
無理に追加すると、コラーゲンが増えすぎて重くなり、口周りのたるみが悪化する可能性があります。
脂肪溶解注射でも皮膚が余るため、同様のリスクがあります。
口角のグロースファクターによる頬のこけの改善効果を高める方法
口角の部位と隣接しているこめかみにも施術を行うことで、さらに改善することがあります。
次の方は、口角+こめかみのグロースファクターを受けられています。
隣り合った2つの部位の相乗効果により頬のこけが改善してます。
施術名:グロースファクター注入療法
頬外側のシミ・くすみを改善するとさらに見え方が変わる
頬外側に肝斑などがある方は、シミ・くすみ治療をお勧めいたします。
頬外側の色が濃いと、影が増えたように見え、余計にくぼんで見えるからです。
逆に言いますと、頬外側のシミ・くすみが良くなるだけでも頬のこけが軽減されたように見えます。
お勧めの治療法は、メラフェード(ご自宅で行う塗り薬)です。
シミ・くすみ・小ジワ・毛穴・ニキビに働きかけます。
メラフェードの併用の詳細(シワ・たるみ治療の仕上げについて)≫
頬のこけの治療例
頬のこけの治療例です。
メイクで頬のこけはどれくらい改善可能か?
例えば先ほどの頬のこけ治療を受けられた方の施術前のメイクなしとメイクありの比較は以下の通りです。
頬のこけは輪郭の問題なので、メイクで改善するのは限界があります。
ただし、頬にくすみがあるとくぼんだ印象、つまりこけがひどく見えるので、横から見た場合にのみメイクによる改善は有効と言えます。
なお、こちらの方は、メラフェードによるくすみ治療も受けられています。
メイクでシミ・くすみを隠しきれない方は、皮膚自体の明るさを取り戻すと、頬のこけた印象がさらに改善します。
その他の頬のこけの治療法
ボリュームを増やすことで頬のこけを治す方法もあります。
脂肪注入
太ももなどから脂肪吸引で採取した脂肪を注射器で入れる治療法です。
採取する脂肪の量が多ければ、よりこけの改善度が高くなります。
定着の度合いによっては、多少物足りない結果になることもありますが、一旦定着した分はこけの改善効果が永続します。
ヒアルロン酸
ジェル状の注入物を入れます。
半年から2年程度で吸収されるデメリットがあります。
そのため、こけていない状態を維持するためには、繰り返しが必要です。
PRP
皮膚のコラーゲンを増やすことで頬のこけを改善する方法として、PRPがあります。
こちらは、血液を採取して、加工して注射する治療法です。
ただし、血液の中に腫れる成分があるので、注射して間もない時期に腫れにより頬のこけが一瞬良くなったような錯覚を起こすことがあります。
なお、PRP1回の治療で増えるコラーゲンは、グロースファクターほど多くはないので、改善の実感は少ないと言えます。
基本的には様子を見ながら複数回の治療が必要です。
ただし、PRPをやり過ぎると、コラーゲンが増えすぎて、逆に重みによりたるみが悪化する可能性があるので、注意が必要です。
頬骨を削る
こけに対する治療の最終手段です。
頬骨の突出を減らすことで、頬のこけた部分のくぼんだ印象が緩和されます。
ただし、皮膚の状態はそのままなので、頬骨の突出がなくなる分、逆に口元のたるみやこけが悪化するリスクもゼロではありません。
頬のこけ治療の料金
内側のこけ
頬・ゴルゴ線のグロースファクター: 186,000円
外側のこけ
口角・マリオネットラインのグロースファクター:186,000円
その他の頬のこけの改善方法(自宅ケア)
ご参考までに、その他の頬のこけの改善方法として、以下のものがあります。
体重を増やす(太る)
前述の通り、3kgくらい増えると、頬の脂肪が増え、ふっくらとなることがあります。
ただし、太ることで、口元のたるみが悪化するリスクがありますので、気をつけて下さい。
次の方は、頬のグロースファクターにより6か月後の時点で頬のこけが改善していますが、体重が3kg増えることにより、頬がさらにふっくらとなっています。
施術名:グロースファクター注入療法
食事の塩分を多めにしてみる
むくみが出ることで、こけが改善することがあります。
ただし、腎臓に問題がない方は多少は塩分をとってもほとんど問題ありませんが、摂取量が多すぎる場合、高血圧のリスクがあります。
よくあるご質問
【よくあるご質問】口角のグロースファクターで頬の脂肪を増やしたり、こけた感じを改善できますか?
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