ニキビ跡のセルフケアは何がよいのか知りたいですか?
ネットなどでニキビ跡の色素沈着やクレーターのセルフケアについて書かれたりしていますが、医学的に本当に有効なのか、検討してみました。
ぜひ参考にしてみて下さい。
ここでは、このようなお悩みにお答えいたします。
このセルフケアはニキビ跡に有効?
ここでは、ニキビ跡のセルフケアについて解説いたいします。
ネットなどでニキビ跡の色素沈着やクレーターのセルフケアについて書かれたりしていますが、医学的に本当に有効なのか、検討してみました。
もしニキビやニキビ跡でお悩みなら、ご自分でのケアや市販のものなどでこじらせる前に、皮膚科を受診されることをお勧めいたします。
なぜなら、ニキビが悪化した状態が長引くと、ニキビ跡も重症になり、特にニキビ跡のくぼみ・へこみや色素沈着を後から治療するのは、費用も時間もかかり、大変になることが多いためです。
「ビタミンC誘導体(アスコルビン酸)」が配合された化粧品はニキビ跡のシミ対策に有効?
実はビタミンC単独でニキビ跡のシミを改善させるほどの効果を期待するのは難しいです。
なぜなら、ビタミンCは野菜などにも入っています。
野菜を多く食べたところで、シミが改善することはありません。
わずかな予防効果くらいだとお考え下さい。
「ピーリング化粧品(AHA、サリチル酸など)」のセルフケアは行ってもよいか?
こちらは、ニキビ跡の色素沈着や炎症のあるニキビ改善効果があるため、慎重に行う分には多少なら行ってもよいと考えます。
ただし、ピーリングのみでは効果は限定的です。
また、強めのものややりすぎは、皮膚が敏感になり、摩擦で色素沈着が悪化したりすることもあるので、注意が必要です。
乾燥が気になる場合には、使用中止の上、保湿剤を併用してください。
市販薬(L-システイン、トラネキサム酸、ビタミンC)でニキビ跡のシミのセルフケアは有効か?
飲まないよりは飲んだ方が多少ましなくらいで、これ単独での改善はほとんど難しいとお考え下さい。
ダーマペン
創傷治癒機転を利用して、浅いものであれば、くぼみ改善が期待できますが、あくまでも家庭用であるため、フラクショナルレーザーほどの効果は得にくいと言えます。
また、物理的に針を刺すために、それなりに内出血などのリスクもあります。
お勧めのニキビ跡のセルフケア
ここでは、新たなニキビ跡を作らないための、ニキビ予防のためのセルフケアについて解説いたします。
紫外線対策
紫外線もニキビの炎症・炎症後色素沈着がひどくなる原因です。
以下をお勧めします。
- 日焼け止めは、屋内でも毎日使用する
- サングラス・日傘も必要に応じて使用
- 夏場などは数時間置きに日焼け止めを塗り直す
- 日焼け止めは普段はSPF15以上、夏場などは30以上
保湿
保湿によりニキビの治療薬の副作用による赤みや乾燥を予防することができます。
ニキビがあっても皮膚のバリア機能を維持するために、実は保湿をすることが重要です。
オイルフリーでセラミド配合の保湿剤がお勧めです。
洗顔
特にニキビがまだ治っていないうちは、1日2回、低刺激の洗顔料で洗顔して下さい。
皮膚をこすらないように、泡だけで優しく洗うことが重要です。
スクラブ入りや固形石けんは不可です。
また、アルコールフリーの洗顔料を使用しましょう。
過剰な油分や毛穴の詰まりを除去するため、ピーリング効果があるものがお勧めです。
新たなニキビ発生を予防しつつ、ニキビ跡治療を行うことが重要です。
食事で気をつけること
食事や化粧に関する制限は特にありませんが、間食はできれば避けた方がよいです。
実は、食事に関して、ニキビに特に良くない食べ物・良い食べ物で医学的に特定されているものはありません。
しかし、例えばチョコレートを食べるとニキビが悪化するという方は、控えることをお勧めいたします。
睡眠について
皮脂の分泌はホルモンの分泌が関わっています。
ホルモンによっては、朝と夜で分泌バターン決まっていたりします。
そのため、睡眠不足や不規則な生活などは、ニキビが悪化する原因となります。
規則正しい生活が必須です。
化粧品について
基礎化粧品・保湿剤はノンコメドジェニック、あるいはハイポコメドジェニックと明記されたものが、新たなニキビの発生を防ぐためにもお勧めです。
生活上、気をつけること
ニキビをつぶしたり、触ったりしていると新たなニキビが発生し、ニキビ跡の改善に支障が出る原因になります。
ニキビを刺激しないような髪型を工夫してみて下さい。
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