目の下のクマの原因を知りたいですか?
目の下のクマには、黒クマ・茶クマ・青クマ・赤クマがあります。
ここでは、各クマの原因について解説いたします。
ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
黒クマ(影クマ)の原因:目の下のふくらみ+くぼみ
目の下のふくらみの原因は何でしょうか?
眼球の下には、クッションの役割をする「眼窩脂肪」という脂肪があります。(図の矢印)
眼窩脂肪を包んでいる膜が加齢などの影響によりゆるみ、手前にこぼれるように徐々に飛び出してくることで目の下のふくらみが起こります。
ふくらみが増すと、「たるみ」が目立つようになります。
また、紫外線や加齢の影響により、皮膚は支えや弾力を失ってきます。
脂肪のふくらみ以上に「皮膚のたるみ」が目立つこともあります。
皮膚がたるむと、黒クマがひどく見える原因となります。
目の下のふくらみの下を指で触ると骨が触れると思いますが、その骨は防波堤の役割をしています。
人によって高い・低いがあります。
骨の壁が低いと、黒クマが出やすくなる原因となります。
骨が高い方は何十歳になっても眼窩脂肪は出てきません。
低い方は早ければ10代から黒クマが見られることもあります。
黒クマの原因となる凹凸の部位
目の下には涙袋があります。
その下が眼窩脂肪によるふくらみです。
上の図の赤い点線は筋肉の境目にできた溝です。
筋肉の境目の溝?と思われる方もいると思いますので、下の図を見て下さい。
ここが境目です。
先ほどの写真と重ねあわせてみると・・・
見事に一致します。
このくぼみ・溝が、眼窩脂肪によるふくらみとともに、陰影(黒クマ・影クマ)の原因となります。
黒クマ(影クマ)・目の下のたるみの2つの原因
赤クマの原因:目の周りの筋肉が透けて見えるため
赤クマの原因は、目の周りの眼輪筋という筋肉が透けるためです。
目の下の脂肪(眼窩脂肪)の圧力が高まると、手前に飛び出し、筋肉を圧迫します。
皮膚が薄くなっていることも透けやすくなる原因となります。
赤クマの原因・解消法・自力対策【目の下の専門クリニックが解説】
青クマの原因:皮下の静脈が透けて見えるため
目の下の静脈が透けて見えることが青クマの原因です。
特に、以下があると、青クマがひどくなったように見えます。
- ①皮膚が薄くなり静脈が透けて見えやすくなる
- ②貧血などにより血液の色が青黒くなる
- ③むくみにより静脈の流れが悪くなる
青クマの原因の詳細については、以下をご覧下さい。
青クマの原因【目の下が青く見える原因をわかりやすく解説】
茶クマの原因:皮膚のシミ・くすみのため
皮膚のシミ・くすみが茶クマの原因です。
その他、小ジワや黒クマがあると、茶クマがひどく見える原因となります。
上記の方は、シミ・くすみ・小ジワがある方で、メラフェードのみによる治療を受けられた方です。
元々、目の下に凹凸はありません。
シミ・くすみ・小ジワが原因で目の下に凹凸感が出る原因となります。
茶クマの原因の詳細については、下記をご覧下さい。
茶クマの3つの原因【目の下専門クリニックが写真で解説】
病気と目の下のクマの関係は?
目の下のクマのうち、以下のような疾患と関連があるものもあります。
茶クマの原因となる病気
- アトピー性皮膚炎
- 接触皮膚炎
- アジソン病(全身の色素沈着が起こる)
- 色素沈着型接触皮膚炎(リール黒皮症)
- 太田母斑
- 甲状腺機能亢進症(まぶたの内側に色素沈着が起こることがある)
その他、湿疹、喘息、アレルギー性鼻炎の既往歴も関係していると言われています。
青クマの原因となる病気
炎症(血流のうっ滞を起こす)や酸素飽和濃度の低下をきたす病気(慢性消耗性疾患)が関係しています。
また、貧血によって目の下の色が暗くなることもあります。(この場合、貧血の治療を行うと、顔の血色が良くなり、クマが改善します。)
その他、疲労によっても一時的に青クマが出ることがあります。
赤クマの原因となる病気
皮膚筋炎という膠原病(目の周りに赤みが出ることがある)と関連がある場合があります。
詳細は以下をご覧下さい。
目の下のクマと病気の関係について【形成外科専門医が解説】
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