口元のたるみの原因とは？【画像とともに解説】

　執筆者: 加治佐卓也
医学博士・形成外科専門医

口元のたるみの原因が何かを知りたいですか？

口元のたるみは、おもに皮膚のコラーゲンが減少することで、重力ととともに落ちるためにおこります。

ぜひ参考にしてみて下さい。

本ページの要約

・主に皮膚の老化が原因でほうれい線やマリオネットラインができます。
・皮膚の老化の原因は、約80％が紫外線
・喫煙は、口で吸うだけあって、口元のたるみに大きく影響を与えます。

口元のたるみの原因

ここでは、口元のたるみがおこる原因について解説いたします。
なお、口元のたるみには、具体的には、以下の症状があります。

口元のたるみの主な原因は、小ジワを除いては、皮膚のコラーゲンが減ることで、薄くなったり、支えを失ってたるんだ皮膚が落ちてくることで、その下にシワができるというものがほとんどです。

つまり、皮膚のコラーゲンが減るというのが、口元のたるみのほとんどの原因です。

もちろん、じん帯がゆるんだり、脂肪組織や骨の萎縮も関与していますが、実際は、コラーゲンを増やすような皮膚の若返りを行うことで、大半は解決できます。

皮膚の老化の原因は、80％が紫外線によると言われています。
また、喫煙は、口で吸うだけあって、口元のたるみに大きく影響を与えます。

歯列矯正や抜歯を行うと、骨格が変わります。

上アゴまたは下アゴが小さくなることで、皮膚が余ります。
それにより口元のたるみが悪化することがあります。

歯列矯正で実際に起こる口元の変化は、ごくわずかなことが多いですが、数本抜歯をしたり、骨切り手術で大きく顔の輪郭が変わったりするとたるみが悪化することがあります。

次の方は、歯列矯正により1年1か月でマリオネットラインが多少深くなった例です。
よく見ると、口元の影が濃くなっています。

体脂肪が増えると、頬の脂肪の厚みと重みが増します。
実際に、BMIと皮膚のたるみの関係を調べたところ、BMIが増えると、皮膚のたるみがひどくなる傾向があったという研究もあります。

なお、次の方は、11か月の間で体重が4kg増えたことで、未治療部位の口元のマリオネットラインが悪化したという方です。

急激なダイエットや脂肪を減らす施術で口周りの脂肪が減ると、皮膚が余り、口元のマリオネットラインが悪化することがあります。
皮膚の弾力があるうちは、皮膚がキュッと追いつきますが、将来的に口元のたるみに悩むことになる可能性が高くなるので、あまりお勧めいたしません。

また、HIFUなどの強めの照射治療を繰り返し行うと、皮膚が余ることで、たるみが悪化することがあります。

その他、エラのボトックスも同様です。

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