エレクトロポレーション(電気穿孔法)は、電気パルス(電気エネルギーをミリ秒程度かつ高電圧を皮膚に負荷)で細胞膜に孔を空けて、物質を導入する手法です。
元々、細胞への遺伝子導入などで使われていました。
その後、美容皮膚科の分野でも応用されるようになりました。
イオン導入や超音波導入では難しかった高分子有効成分などを肌へ導入できます。
なお、こちらの治療法は、当院のメニューにはありませんが、エレクトロポレーションはグロースファクターの導入に用いられることもあるため、当院のグロースファクターの違いも含めて詳細について解説いたします。
目次
エレクトロポレーションの主な効果
以下に対して効果が期待できます。
- 小ジワ
- シミ・くすみ
- 毛穴
導入で用いられる成分
ヒアルロン酸
乾燥やハリの改善や保湿効果が期待できます。
もしエレクトロポレーションでヒアルロン酸を導入した場合、当院のグロースファクターを受けられるまで、半年以上の期間を空けていただく必要があります。
トラネキサム酸
肝斑の治療に用いられます。
ビタミンC
以下に対する効果が期待できます。
- 美白
- 小ジワ
- ニキビ・ニキビ・ニキビ跡
ボトックス
肌のハリや小ジワに対して使用されます。
グロースファクター
小ジワに対する効果が期待できます。
なお、エレクトロポレーションの場合は、シワ・たるみに対してそれほどしっかりした効果は期待できないため、ほうれい線などのはっきりとしたシワを改善させるのは難しいです。
もし明らかな深いシワがある場合は、以下のグロースファクター注入療法をお勧めいたします。
なお、グロースファクターのようなコラーゲンを増やす治療を無計画に重ねた場合、皮膚のコラーゲンが増えすぎて、目の下などは重くなった皮膚が下がってふくらみが生じるリスクが高まることに注意が必要です。
当院のグロースファクター注入療法では、できる限り1回で改善するように計算されています。
仮に追加するとしても1回程度にしております。
こちらのリスクの詳細は、以下をご覧下さい。
目の下のグロースファクターによる膨らみすぎの危険性・リスク・副作用
ダウンタイムについて
エレクトロポレーションにはダウンタイムはなく、生活上の制限(飲酒や運動などについて)もありません。
メイクもすぐにできます。
家庭用のエレクトロポレーション美顔器について
医療機関で行うエレクトロポレーションとの違いは、薬剤ではなく美容液を用いる点、効果が弱い点が異なります。
イオン導入との違いは?
エレクトロポレーションは、浸透率がイオン導入の20倍以上あると言われています。
エレクトロポレーションの副作用は?
導入する物質によってはアレルギーが起こり得ます。
腫れなどの副作用はありません。
また、痛みも特にありません。
治療頻度・回数は
2 週間ごとに3 ~4 か月実施をすることで、肌の状態が改善します。