ここでは、皮膚の厚みについて解説いたします。
目次
顔の皮膚の厚みについて
皮膚の厚みは、一般的には2㎜程度と言われています。
顔に限って言えば、顔の皮膚の厚さは、それよりも薄いことが多いです。
特に上まぶた・下まぶたは薄く、頬の半分くらいの厚みしかありません。
上まぶたの皮膚の厚みについて
上まぶたの中でも、眉毛寄りは厚く、睫毛寄りは薄くなっています。
加齢による上まぶたの皮膚の厚みの変化について
ある研究では、60歳以上の平均の上まぶたの皮膚の厚みが818ミクロンだったのに対して、20代の平均は884ミクロンと極端に大きな変化がなかったことを示しています。
顔の皮膚の厚みを増やすには?
皮膚の主成分であるコラーゲンを増やす治療が有効です。
例えば、グロースファクター注入療法やPRPなどがあります。
目の下の皮膚の厚みが増えすぎるデメリットは?
目の下の皮膚のコラーゲンを増やしすぎた場合、バランスが崩れて、ふくらみが生じるリスクがあります。
目の下のグロースファクターによる膨らみすぎの危険性・リスク・副作用>>
皮膚の構造
皮膚は大きく分けて「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層から成り立っています。
表皮
表皮の厚さは約0.2mmでです。
表皮は、外から、角質層、顆粒層(この2つをあわせて角層と呼ばれ、バリア機能があります)、有棘層、基底層の4層から成り立っています。
基底層は、新陳代謝(ターンオーバー)に関わっています。(ターンオーバーを上げる治療薬として、トレチノインがあります。)
基底層には、シミの原因となるメラノサイトがあります。
真皮
真皮は表皮の深層にあり、コラーゲンとフィブリンから成ります。
前述のように、厚さは約2mmですが、これは、全身の平均値です。
年齢とともに真皮のコラーゲン量は減ります。
これによりシワ・たるみが生じます。
皮下組織
皮下組織は、いわゆる脂肪層です。
真皮のさらに深層にあります。
この層には血管や神経が走っています。