HIFU(ハイフ)をご検討中ですか?
ここでは、副作用、効果、持続期間、効果を高める注意点、過ごし方の注意点などについてわかりやすく解説いたします。
実は、注意すべき点として、脂肪が減ることで、将来的に頬やコメカミがこけた印象になったり、皮膚が余ってたるみが悪化することもあり得るというデメリットもあります。
ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
ハイフ(HIFU)とは
HIFUという名称は何の略?
HIFUは、「High Intensity Focused Ultrasound」の略です。
日本語に訳すと「高密度焦点式超音波療法」になります。
HIFUとはどのようなもの?
元々、ガンの治療で腫瘍を焼くために使用されていました。
近年、美容医療でも使用されています。
顔や首の深部に照射して組織を縮ませることでリフトアップさせる治療です。
器械の種類について
現在、多数の種類があります。。
一般的に、照射箇所や照射深度によって2~4mm程度の照射深度を調整して施術します。
SMAS層(表在性筋膜)に効かせるためには、4㎜程度の深さに照射します。
ハイフ(HIFU)の効果
期待できる効果
真皮層から筋膜層に照射することで、組織が縮みリフトアップします。
さらに、照射の刺激でコラーゲンが生成され、皮膚の弾力が改善しハリが上がる効果もあります。
それにより、顔・首のたるみやたるみ毛穴・小ジワ改善効果もあります。
HIFUの効果が出るメカニズム
顔や首の真皮層~筋膜層の一点に集中させた熱エネルギーを照射します。
虫眼鏡で日光を一点に集めて熱を集中させるようなイメージです。
皮膚の表面を火傷させることなく、組織を縮ませることでリフトアップが起こります。
照射部位以外の組織や皮膚の一番浅いところにある表皮への損傷を避けることができます。
そのため、ダウンタイムがほとんど無く、他のリフトアップ治療と比較すると体への負担が少なくなっています。
施術直後から効果を実感される方が多いですが、これは、腫れによるものです。
効果が出る時期と持続期間
- リフトアップ効果:施術直後から効果が見られます。およそ1か月以内に効果を実感できることが多いです。その後は約3~6か月持続します。
- ハリ・弾力アップ効果:施術後1か月ほど経過してから効果出てきます。その後3か月程度で効果が切れてきます。
- 小顔効果:施術後1か月くらいで効果が得られ、その後体脂肪率が上がらない限りは効果が永続します。
HIFUの効果の限界
なお、一般的に、ほうれい線・マリオネットラインや首のシワを「緩和させる」効果があると言われています。
しかし、実際は、特にほうれい線は、効果が期待できないことがほとんどです。
その他、いろいろな施術があると思いますが、その施術が本当に効果があるかどうかを調べる方法については、こちらをご覧下さい。
治療回数について
一般的に、3~6か月年に1回のペースで繰り返し施術を受けることが推奨されることが多いです。
ただし、後述の通り、HIFUは数多く受けると、頬のこけやたるみ悪化(皮膚が余ることで起こる)の悪化するデメリットがあることに注意が必要です。
効果を高める方法
ハイフの施術頻度を、あまり長くしないようにするように推奨されることがあります。
しかし、上述の通り、頬のこけ・たるみ悪化のリスクがあるので、注意が必要です。
施術時の痛みについて
以下のような痛みを感じることがあります。
ほとんどが麻酔を使用しなくても我慢できる程度のことが多いです。
・チクチクと刺さるような痛み
・骨に響くような痛み
特に痛みを感じやすい場所は?
額など骨が近い部位や頬の周辺は骨に響くような痛みを感じやすくなります。
施術後の痛みについて
施術直後には、痛みは無いことも多いです。
しかし、数週間程度、筋肉痛のような軽度の痛みを感じることがあります。
この痛みは、1か月程度で徐々に引いてきます。
副作用・デメリット
短期的なリスクだけではなく、頬のこけなど、長期的・将来的な副作用・デメリットもあることに注意が必要です。
腫れ
腫れやむくみが出ることがあります。
体質的にむくみやすい方は、腫れやすい傾向にあります。
腫れは、1週間~1か月程度で引くことが多いです。(期間には個人差があります)
腫れが長引く場合や左右差がひどい場合は、受診したクリニックに問い合わせた方がよいです。
乾燥
照射部位が乾燥することがあります。
赤み
施術後に赤みが出ることがあります。
これは一時的なものであることが多いです。
やけど・水ぶくれ
めったにありませんが、照射ミスにより、やけどや水ぶくれが起こることがあります。
この場合は治療が必要になりますので、すぐに受診されることをお勧めいたします。
特に家庭用ハイフのお取り扱いは注意が必要です。
神経の損傷(しびれ)
まれに、神経を痛めることがあります。
それにより皮膚の感覚が鈍くなります。
しびれは、一時的なこともあれば、ずっと残ることもあります。
頬のこけ
脂肪が減ることで起こります。
したがって、以下のような皮下脂肪が少な目の方や、頬骨が高めの方は、HIFUはあまり向いていないと言えます。
たるみ悪化
こめかみや頬外側の皮下脂肪が減ることで起こります。
その結果、余った皮膚が頬外側を下の方に流れて、口元にたまることで、口元のたるみが悪化することが起こり得ます。
副作用を避けるヒント
エステサロンでのハイフはお勧めしない
ハイフは医療行為になります。
そのため、施術できる資格者は医師法で厳しく定められています。
また、施術者の解剖学な知識が乏しい場合、神経を痛めたりすることが起こり得ます。
「国民生活センター」のホームページによると、エステサロンなどで、やけど、神経損傷、みみず腫れなどのクレームが起こったという注意勧告がなされています。
中には、治療に数か月を要したという相談も寄せられているそうです。
また、同サイトにおいて、「消費者へのアドバイス」として、以下が記載されてます。
(1)エステサロン等でHIFU施術を受けてはいけません
(2)危害を受けてしまった場合には、すみやかに医師の診察を受けましょう
(3)美容施術を受ける際には広告をうのみにせず、自ら情報収集し、検討しましょう
(4)困ったときは消費生活センター等に相談しましょう
国民生活センターのホームページ
美容クリニック・エステで施術するハイフの違いについて
エステ用の器械は、一般的に、安全のために出力が控えめになっているものが多いですが、HIFUに関しては、照射箇所の温度を上げる能力に明確な差はなかったとの報告があります。
HIFU施術に伴う神経麻痺や視力障害など重篤な障害が多数報告されているという事実があります。
そのため、医療行為であるHIFU施術は、医療機関で受けることが推奨されています。
治療を受けられない方
下記に該当する方は治療不可の場合がありますので、医師に相談されることをお勧めいたします。
- 妊娠中・授乳中の方
- 妊娠の可能性がある方
- 1か月以内に他の施術を受けられた方
- お顔にインプラント・金属が入っている方
- ペースメーカーが入っている方
- ケロイド体質の方
- ヘルペス・皮膚炎がある方
ハイフとヒアルロン酸注射の両方をご検討されている方へ
ヒアルロン酸注射後にハイフを行うと、ヒアルロン酸が早く吸収されることがあると言われています。
そのため、順番としては、ハイフを先に受けられることをお勧めします。
間隔は1か月程度を推奨します。
ダウンタイムについて
ダウンタイムが少ないため、施術直後にメイクをしてご帰宅いただけます。
大事なイベントなどのご予定に合わせてハイフを受けられる場合について
ハイフはダウンタイムやリスクがほとんどありません。
そのため、大事なご予定がある前日に受けていただいても問題はありません。
しかし、まれに施術の翌日にむくみが出る可能性もゼロではありません。
そのため、ご予定前に1週間から1か月くらいの余裕があった方が安心です。
治療後の過ごし方
当日はメイクをしてご帰宅いただけます。
副作用を最小限にするための過ごし方
ハイフ施術直後は、少し顔がほてった感じがあったり、乾燥気味になったりします。
そのため、施術後は特に保湿や紫外線予防(日焼止め、帽子、サングラス)が重要です。
また、施術当日は身体を温めすぎないようシャワーのみにします。
その他、激しい運動や飲酒は控えることをお勧めいたします。
ハイフによる目元の改善について
目元への照射は2.0mm程度の浅い層に照射します。
その他、目元改善のために、目の上・目の下・こめかみにも照射します。
目元のハイフがおすすめの方
以下のお悩みがある方にHIFUが推奨されることがあります。
- 目の下のたるみ・クマ
- まぶたのたるみ・眼瞼下垂
しかし、実際は、目の下のたるみ・クマに対してHIFUはあまり効果的ではないことが多いです。
目元への照射の際の痛みについて
特に目元は皮膚が薄いため、痛みが少し強く出やすい傾向がありますが、麻酔なしで我慢できる程度のことが多いです。
あご下・首への施術について
あご下の引き締めやリフトアップ効果が期待できます。
首への照射は、首のたるみやシワに働きかけます。
関連記事