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6か月で頬がリフトアップ!気づかれずに若返るための5つの手順

 執筆者: 加治佐 卓也
医学博士・形成外科専門医

もし6か月後にあなたの頬がリフトアップした状態になるとしたらどうでしょうか?
きっと気持ち的にも明るく前向きになれますよね。

ここでは、緩やかに自然な印象に頬のリフトアップが実現するための方法を5つのステップで解説いたします。

 

ところで、どのような方法で頬をリフトアップできるのでしょうか?

それは!
「皮膚の老化の根本に直接作用する治療を行うこと」にあります。

例えば、保湿だけでは、いくらやっても頬はリフトアップしません。
それは、乾燥が頬のたるみの原因ではないからです。

また、糸で持ち上げても自然な仕上がりにはなりません。
それは、皮膚の重みがたるみの直接の原因ではないからです。

 

では、たるみの原因は何でしょうか?

それは!
皮膚のコラーゲンの減少」です。

では、コラーゲンを増やす方法は?

あります。
「グロースファクターによる注射治療」
です。

実は、この方法で一度頬がリフトアップしたら、後はご自宅で基本的で簡単なケアだけ行っていただければ、いい状態が長期維持されます。
つまり、繰り返しの治療は不要です。
通院はいりません。

ただし、治療後、結果が出るのに半年かかります。
逆に言えば、メリットとして、周りに気付かれにくいと言えます。

また、改善後は、高い美容液を使ったり、エステに行く必要などもなくなります。

もしかすると、これまで顔の筋トレ・エクササイズやクリームなどによる対策・ケアをされていた方もいらっしゃるかもしれません。
実は、ネットで書かれている自力ケアの中には、効果がない方法やマッサージのように逆効果になってしまうものもあります。

その場合、時間と費用が無駄になってしまいますよね。

 

こちらの記事を読んでいただくことで、頬のリフトアップを実現されるきっかけになれば幸いです。

この記事の内容

①頬のたるみの状態を把握する(骨格・皮膚の状態・ゴルゴ線)

②治療法を選択する(症例写真を見て、メリット・デメリット・ダウンタイムなどについて検討)

③問い合わせをする+受診(失敗しないために、複数のクリニックに相談することが重要)

④頬のリフトアップ治療を行う(もし目の下のたるみ・クマがあれば、同時施術がお勧め)

⑤生活習慣改善によるケアを継続(食事や睡眠・運動など。治療効果を維持する。)

 

①頬のたるみ(+目の下のたるみ)の状態を把握する

まずは、頬のたるみの状態を把握することから始まります。

頬のたるみの原因

頬のたるみの原因は以下のようなものがあります。

頬のたるみの主な原因は皮膚の老化です。

頬のたるみの原因

紫外線や加齢により、皮膚の主成分であるコラーゲンが減ってきます。
コラーゲンが減ると、皮膚は薄くなり、徐々に下に落ちてきます。

皮膚の老化についてのメカニズムの詳細>>

ゴルゴ線ができる原因

頬の皮膚がたるんで落ちる際に、頬の中央にある“じん帯”でせき止められることでゴルゴ線ができます。

頬のたるみの進行

最初はふっくらとしていた頬は、たるみが進行するにつれて、以下のように変化していきます。

頬のたるみの進行

たるみの進行度によって治療法が変わってくる

現在の頬のたるみがどのような状態に該当するかによって治療法が変わってきます。
例えば、頬のたるみが明らかに進行している場合、ヒアルロン酸注入で何とかしようとしても、なかなか持ち上がらず、それどころかヒアルロン酸自身の重みにより下がって、たるみが悪化します。
それをさらに何とかしようと追加注入すると、気づいたら顔がパンパンになっていた・・・ということになりかねないので、注意が必要です。

頬のヒアルロン酸の詳細>> 

頬のたるみ+表皮が厚くなることで、たるみ毛穴が目立つようになることもある

頬のたるみにより、毛穴がつぶされることで、たるみ毛穴が目立つようになることがあります。
顔のたるみによる毛穴の開きには、角層(表皮)と真皮の2つに原因があります。

顔のたるみによる毛穴の開きの解説

毛穴の開きが目立つ場合は、表皮の治療も併用するとさらにきれいになることが多いです。
当院では、メラフェードというご自宅用の塗り薬を選ばれる方が多いです。

顔のたるみによる毛穴の開きの詳細>>

頬がたるみやすい骨格とは?

頬中央(下の図の赤丸で囲った部分)が骨格的に低いと、頬中央のたるみが起こりやすくなります。
これは、骨の支えが下にないために、皮膚が上から落ちてきやすくなるためです。

上顎洞前壁

たるみやシワが起こりやすい骨格・起こりにくい骨格の特徴について>>

 

②治療法を選択する

まずは頬のリフトアップ治療にどのような方法があるか一通り見ていきましょう。
注射などのいわゆるプチ整形から比較的大がかりな手術治療があります。

頬のリフトアップ治療の比較

頬のたるみ治療法には以下のような方法があります。

お勧め度 ダウンタイム
(副作用)
治療費(相場) 持続期間 繰り返しが
必要か
注入治療
(ヒアルロン酸など)
★★ 1週間程度
(内出血)
数万円~約10万円 1~2年 必要
サーマクール ほとんどなし 約20~30万円 6~12か月 必要
糸によるリフト治療 1週間程度
(内出血・腫れ)
約30~80万円 数か月~数年 場合により
必要
フェイスリフト手術 数日~数週間
(内出血・腫れ)
傷跡も残る
約40~150万円 5~10年 ほとんど
不要
グロースファクター ★★★ 1週間程度
(内出血)
1か所18.6万円 何年も持続 ほとんど
不要

お勧めの治療法は?

当院ではグロースファクターと呼ばれるいわゆるプチ整形の注射治療を受けられる方が多いです。

グロースファクターは、老化の主な原因であるコラーゲンの減少を改善します。
そのため、ヒアルロン酸や糸リフトなどより仕上がりが自然な印象です。
また、肌そのものにハリが出るため、笑った時のシワも減ります。

グロースファクターにより一度改善したら長期維持できます。

頬のたるみ治療の原理

 

経結膜脱脂法+顔全体(目の下・頬・ほうれい線)のグロースファクターによる治療例

頬のたるみリフトアップ治療例
詳細な経過>>

その他の症例写真>>

頬のたるみの治療法の違いのポイント

糸によるリフト治療は、頬のリフトアップにはあまり向かない

頬の中央は、頬の外側と比べて、上下方向の距離が短く、さらにすぐ上には目の下があるため、糸によるリフト治療はあまり向きません。(糸によるリフトアップ治療の詳細>>

レーザー・サーマクールなどの照射治療について

照射治療は、熱による刺激でコラーゲンを増やす原理ですが、それほどコラーゲンが増えるわけではないため、実質的効果は意外と少ないです。
また、熱による腫れで一時的に良くなったように見える時期がありますが、熱が冷めるとその効果はなくなります。
その他、強すぎる照射治療は、脂肪組織を破壊するため、皮膚が余ることで、かえってたるみが悪化するリスクがあります。(レーザーなどの照射機器によるリフトアップ治療の詳細>>

手術によるフェイスリフトで頬のリフトアップがしづらい理由は?

基本的に頬は上から下に落ちます。
それに対して、フェイスリフトによる手術で引っ張り上げるのは、主に横方向です。
また、骨格的に西洋人と比べて日本人の場合は、頬中央を引き上げにくいと言われています。
その他、頬の脂肪組織を引き上げる手術は、肌質自体を改善させるわけではないので、大掛かりな割にはあまり自然な結果にはなりません。

手術により頬にシリコンを入れる治療について

頬の高さを出すために、シリコンなどのプロテーゼを入れる治療もありますが、現在その方法はあまりとられていません。
大がかりである上、肌質の改善がなく自然な仕上がりではないことと、異物を入れることによる感染のリスクがあるためです。

脂肪注入について

脂肪注入では、肌質が改善するわけではありません。
そのため、入れすぎると重みにより頬の重心が崩れることがあります。
重心が整うかどうかは、皮膚の弾力次第です。
弾力が低下していると、崩れた重心を治そうとして追加した時に、悪循環になってしまうことがあります。

また、脂肪注入の場合、グロースファクターと比較して以下のデメリットがあります。

  • 部分的に定着しないことがあり、凹凸が残るリスクがある(特に笑うと皮膚が薄いままであるため、目立ちやすい)
  • 腫れが出やすい。
  • 太ももなどから脂肪を採取する必要がある。

グロースファクターと脂肪注入の違いの詳細>>

ヒアルロン酸について

ヒアルロン酸は、グロースファクターと比較して、以下のデメリットがあります。

  • ヒアルロン酸は肌質自体は変わらない。(そのため、ボリュームだけで無理に改善させようとするあまり、顔がパンパンになってしまうこともある)
  • ヒアルロン酸は半年から2年で吸収されてなくなってしまう。
  • ヒアルロン酸は、ごくまれに血管を詰まらせることで失明が起こる危険性がある。

グロースファクターとヒアルロン酸の違いの詳細>>

PRP

PRPは、血液を加工して注射する方法です。

こちらは、液体なので、ヒアルロン酸や脂肪注入のような失明のリスクはありません。

PRPもグロースファクターと同様にコラーゲンを増やす治療法ですが、1回の効果が弱いので、様子を見ながら繰り返し打つ必要があります。
コラーゲンの増やし方の調整が難しいため、効果を出そうとするあまり、膨らみ過ぎやしこりのリスクもあります。

即効性のある頬のたるみ治療は?

上記のうち、ヒアルロン酸注入は即効性があります。
施術直後にほぼ仕上がりとなります。

その次が、脂肪注入です。
腫れによるダウンタイムがありますが、物理的にふくらませる分、頬のたるみは早く良くなります。

グロースファクターは、半年かけて徐々に仕上がります
改善は徐々に起こるのと、腫れが少ないため、周りには気づかれにくいです。
また、1回の治療で効果が長期維持されます。

PRPは、1回の効果が弱く、繰り返しが必要なことが多いです。
また、腫れもグロースファクターよりは出やすいです。

どの治療法がメリット・ダウンタイムの観点からお勧めか?

これらの治療法を、メリット・デメリット・腫れ具合で比較すると以下のような結果になります。

マリオネットラインの治療法、たるみ治療の全体像

上記より、①腫れにくく、②ネックになるようなデメリットがない、③効果が期待できる治療法ということで、当院では、グロースファクター注入療法を受けられる方が最も多いです。
さらに、1回の治療効果が長期持続するため、繰り返しもほとんど不要になるという利点もあります。
ただし、急ぎの場合には向いていません。

参考記事:
リフトアップ整形治療【顔のたるみを自然な感じで改善するには?】
グロースファクターの詳細

目の下のたるみ・クマがある場合

頬のリフトアップをご検討中の方への注意点として、もし目の下のたるみ・クマがおありであれば、同時に治療されることをお勧めいたします。
その理由は、目の下と頬は隣り合った部位で、なおかつ境界があいまいであるため、同時に治療した方がバランスが取りやすいためです。

特に目の下のくぼみと頬のくぼみがつながっていいるような場合は、目の下+頬の同時治療が有効です。

もし目の下と頬を別々な日程で治療された場合、打ち漏れや重複などが生じるリスクが多少ありえます。

ちなみに、目の下・頬以外でしたら別々の日でも影響はありません。

詳細はこちらをご覧下さい。

 

③問い合わせをする+受診

失敗しないためにも、念のために複数のクリニックを相談することが重要です。
ポイントは以下の通りです。

  • 複数の美容クリニックの症例写真を比較(症例写真を見るポイントについての詳細
  • 診察やお問い合わせによりどんな治療が向いているかを(+その理由)を確認し、ご自分に近い症例写真を確認(数多くあれば再現性が高い証拠になります)
  • 問題が起こった時の修復方法についても確認
  • 複数のクリニックを比較検討

詳細は以下をご覧下さい。

顔のシワ・たるみ治療の美容整形クリニックの選び方>>

 

④頬のリフトアップ治療を行う

続いて、頬のたるみをリフトアップする治療に入ります。

頬のリフトアップ治療例

グロースファクターによる治療後は、頬のたるみ・くぼみがある方は、以下のようなリフトアップ効果が得られることが多いです。
一方、元々たるみがない方は、変化に乏しいこともありますが、今後の老化防止効果が期待できます。
なお、頬の脂肪が多い方は、あまり変化しないことが多いです。(ヒアルロン酸などを頬の脂肪が多い方に打つと、さらに顔がパンパンになりますが、グロースファクターでは経験上そのようなことはありません。)

 

顔全体のリフトアップ治療

 

顔全体のリフトアップ治療

 

12
目の下・頬・ほうれい線・口角のグロースファクター
治療前/10か月後

 

顔全体のグロースファクターによるフェイスライン改善
経結膜脱脂法および目の下・頬・ほうれい線・口角のグロースファクター
術前/6か月後

 

⑤生活習慣改善によるケアを継続

治療が無事に終わった後は、食事や睡眠・運動の生活習慣の改善により治療効果を長く維持するようにしていただくことをお勧めいたします。
また、他の部位のたるみが起こるのを予防する効果もあります。

もちろん、健康に対しても良い効果が期待できます。

詳細は以下をご覧下さい。
顔のたるみケアについて>>

このセルフケアは頬のたるみに有効?

筋トレ・エクササイズ・トレーニング・体操

顔の筋トレで頬のリフトアップは可能でしょうか?

顔の筋肉を動かすことで、リンパの流れが改善し、水分移動を促すことで頬の厚みの影を減らす効果は期待できますが、実際の頬のリフトアップ効果は医学的にきちんと証明しているものはほとんどありません。

歯科領域でスマイルトレーニングという笑顔の筋肉を鍛える方法がありますが、4年行った例を文献で見てもそれほど効果が出ておらず、逆に動かし過ぎによりほうれい線が悪化していたりしています。

関連記事:
筋トレ・エクササイズによるリフトアップの詳細>>
口元のたるみ改善が筋トレでは難しい5つの理由

マッサージ

マッサージはリンパの流れを改善して、頬の水分を移動させることにより、スッキリさせる効果はあります。

ただし、皮膚への摩擦で肝斑が悪化するリスクや水分が抜けることで皮膚が余り、たるみが悪化するリスクもあります。

詳細は以下をご覧下さい。
マッサージによるリフトアップ法の詳細>>

グッズによる頬のたるみケア

バンドやテープによるリフトアップは、口周りには有効ですが、頬までは距離的にも力が及びづらいため、頬のリフトアップは難しいと考えます。

グッズによるリフトアップ法の詳細>>

美顔器

高周波や超音波などによるの家庭用の美顔器では、たるみ改善は難しいと考えてよいと言えます。
前述の通り、医療用の照射治療ですら頬のたるみ改善は難しいからです。

また、美顔器のリスクとして、①皮膚への摩擦の刺激や②高周波などの照射刺激により肝斑・色素沈着が悪化によるたるみがひどくなったように見える可能性があります。
そのため、マッサージ同様、頬のくすみが増えることで、ゴルゴ線が悪化したように見えてくる可能性もゼロではありません。(シミ・くすみがくぼみ・シワのように見えるリスクについて>>

美顔器によるリフトアップケアの詳細>>

 

よろしければ診断ツールをご利用ください

質問に答えていくタイプのツールです。
あなたのお顔のシワ・たるみの種類や状態、さらに適切な治療法が分かります。
次をクリックしていただくと、セルフチェックのページに移動します。

顔のシワたるみ自動診断

 

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頬のたるみ関連

頬のたるみ・ゴルゴ線の詳細>>
頬のグロースファクター>>
頬のヒアルロン酸注射>>
グロースファクターの詳細>>

頬のリフトアップに関する症例写真

症例写真 | 頬のグロースファクター 
症例写真|顔全体(目の下+頬+法令線+口角)のグロースファクター 

 

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