頬のたるみ・ゴルゴ線(ゴルゴライン)が気になっていますか?
頬のたるみがあると、疲れて見えたり、老けて見える原因になりますよね。
実は、頬は、お顔の中心に位置するため、目元と並んで若々しさの印象を大きく左右します。
そのため、口元のたるみよりも先に頬のたるみ・ゴルゴ線治すことで、見た目が若々しくなることができます。
また、「ゴルゴ線が気になる」と思っている方の中には、実は、それはゴルゴ線ではなく、「目の下のくぼみ」あるいは「目の下のクマ(黒クマ=ふくらみ+くぼみ)」だったということもあります。
その場合は、目の下+頬の治療が必要になることも多いです。
ここでは、頬のたるみ・ゴルゴ線の原因、治療法の比較、自宅でのケア等について解説いたします。
ぜひ参考にしてみて下さい。
ここでは、次のような疑問にお答えします。
目次
頬のたるみ・ゴルゴ線(ゴルゴライン)について
ゴルゴ線とは?
ゴルゴラインとは、頬にハの字にできるシワのことです。
漫画の“ゴルゴ13”に由来していると言われますが、正式な医学用語ではありません。
海外ではmid-cheek grooveなど全く違う名称で呼ばれます。
目の下のくぼみとの違いは?
実際は目の下のくぼみとゴルゴ線はつながっていることも多いです。
でき始めのゴルゴ線は不明瞭なこともある
ゴルゴ線のでき始めの状態は、たるみから生じた浅いくぼみのことが多いです。
また、頬の毛穴がつぶれて小ジワが集まったものが線のように見えることがあります。
さらに小ジワの中にシミ・くすみがたまるっていると、くっきりしたゴルゴ線のように見えます。
特に暗い場所では、下記のように凹凸がひどく見える傾向があるので、注意が必要です。
シミとシワの関係【暗い場所でのシミ・くすみの注意点】
頬のたるみ・ゴルゴ線の原因は?
ゴルゴ線が生じる原因は何でしょうか?
①皮膚の老化
頬の皮膚は、紫外線や加齢により主成分であるコラーゲンが減ることで支えが失われ、下に落ちるようになります。
頬の皮膚がたるんで落ちる際に、頬の中央にある“じん帯”でせき止められることでゴルゴ線が生じます。
じん帯の強さは個人差があり、じん帯が強固な方、つまり深部と皮膚が強く結びついている方はゴルゴ線ができやすいです。
目の下のハの字のくぼみと連続することもあります。
②目の下やこめかみからたるんだ皮膚が落ちてくる
こめかみの皮膚がたるんで頬骨のところに流れてきて、頬骨のところに皮膚がたまることがあります。
また、目の下にふくらみ(クマ)がある方は、目の下のたるんだ皮膚が下に落ちたり、目の下のくぼみが頬のくぼみとつながることで、頬の陰影が濃くなることもあります。
ゴルゴ線がある方の例
こめかみ+目の下から皮膚のたるみの影響によりゴルゴ線が見られています。
詳細な経過>>
額やこめかみからも皮膚が流れてきているかどうかの確認方法
ゴルゴ線には上の方からの影響もあります。
額やこめかみの皮膚が薄くなると、下に流れてきます。
結果的に頬中央にたまることがあります。
その場合、指でこめかみを斜め外側に引っ張ってみて、頬が改善するかどうかで確認できます。
こめかみを引っ張って頬の凹凸が改善するような場合にこめかみのグロースファクターのみで改善できるかと言いますと、それは基本的には難しいです。
もしこめかみのくぼみに対して何か行うとしたら、こめかみのたるみ取り手術がありますが、それは最終手段で、滅多に行うことはありません。
なぜなら、その手術は、こめかみの生え際を切って縫う治療で、注射のみに比べると体への負担も大きいためです。
通常は、頬のたるみに対しては、頬のグロースファクターで対処可能なことがほとんどです。(目の下のたるみがある場合は目の下も同時に治療されることをお勧めいたします。)
なお、頬がたるむと、さらに下に下がり、ほうれい線の原因となります。
ほうれい線の上には皮膚と脂肪が一塊となって落ちてきて、ふくらみのようになっていますが、そこは脂肪溶解注射で脂肪を減らすことはお勧めしません。(理由は後述)
③頬の脂肪が減るとゴルゴ線が深くなることがある
次の方は、2年半で自然に頬の脂肪が減った方です。
ともに未治療の時期です。
この間、ほうれい線などはあまり変化がありませんが、ゴルゴ線が深くなっています。
④骨格的に頬が低い、頬骨外側が高い
頬がたるみやすい骨格は?
以下の赤丸で囲った部分が低いと、頬のたるみが起こりやすくなります。
土台による支えが弱いため、下に流れやすくなるためです。
その他、頬骨外側が高いと、特に上記赤丸の部位が低く見えがちになります。
頬のたるみ・ゴルゴ線の進行
頬のたるみは、年齢とともに、徐々にふっくらとした状態から平らな状態、くぼんだ状態に変化していきます。
頬のたるみ毛穴を改善するには?
顔のたるみによる毛穴の開きに対しては、角層(表皮)と真皮の2つを治療するのがお勧めです。
表皮に対しては、メラフェード、真皮に対しては、グロースファクターによりコラーゲンを増やし、たるみを改善する方法があります。
頬のたるみ毛穴が目立ちやすい場所は?
特にゴルゴ線ができる場所(頬骨の下)にたるみ毛穴ができやすいです。
これは、骨格的に頬が高い方などで特にその傾向があります。
頬中央のたるみは、前述の通り、こめかみから流れてくるたるんだ皮膚による重みの影響も受けます。
そのため、頬外側が高いと、頬の毛穴は、上からの重みによりつぶされやすくなります。
特に紫外線を多く浴びて来られた方は、以下の2つの条件が重なるため、たるみ毛穴が目立ちやすくなっています。
①代謝低下により毛穴の周りが盛り上がっているため、一つ一つの毛穴がそもそも目立っている
②皮膚のコラーゲンが減っていて、たるみが進んでいる⇒毛穴がたるみによる圧力でさらにつぶされる
頬のたるみ毛穴の治療法は①+②が最も効果的
頬のたるみ毛穴を改善するには、上記の①と②の両方に働きかける治療を組み合わせるのが最も効果的です。(片方のみでもそれなりの効果は期待できます。)
詳細は以下をご覧下さい。
頬のたるみ・ゴルゴ線はメイクで隠せる?
ゴルゴ線もほうれい線と同様にメイクではシワを完全に隠すことは難しいです。
例1
メイクあり(同条件)・・・光の加減で見え方が少し違いますが、うっすらとしたゴルゴ線は隠せていません。
詳細な経過>>
お化粧でゴルゴ線が隠せていないその他の例はこちらです。
頬のたるみ・ゴルゴ線の治療法について
頬のたるみ・ゴルゴ線をリフトアップさせる方法はいくつかの方法があります。
しかし、それぞれメリット・デメリットがあり、例えば糸によるリフト治療は、口元のたるみには効かせやすいですが、頬のたるみにはどちらかというと不向きです。(糸によるリフトアップ治療の詳細>>)
では、それぞれについて解説いたします。
ゴルゴラインはレーザーなどの照射治療で消せる?
たるみ治療のレーザーには、表面に作用するフラクショナルレーザーなどがあります。
これらではゴルゴラインを消すことは難しいです。
その他のサーマクールやウルセラなど、高周波や超音波によるたるみ治療でもゴルゴラインを消すにはハードルが高いと言えます。
ただし、これらの照射治療では熱により多少顔が腫れるので、直後よりしばらくは一時的にシワが緩和される可能性もありますが、それはあくまでも短期的な効果に留まります。
ゴルゴラインは脂肪注入で消せる?
頬のじん帯が強固でない場合は脂肪注入も有効です。
ただし、じん帯が強い場合はシワの部分の下に脂肪が入りづらいので、じん帯を切る処置を必要とすることがあります。
なお、皮膚の弾力がかなり低下している場合、注入した脂肪の重みにより頬のたるみが悪化することがあります。
それを再注入により補正していこうとすると、薄い皮膚が引き伸ばされて顔がパンパンになることもあるため、注意が必要です。
これはヒアルロン酸注入においても言えます。
ゴルゴ線にはボトックスが効くか?
ボトックスは筋肉の力を抑える効果があります。
ゴルゴ線は、前述の通り、皮膚とじん帯の問題により生じます。
そのため、ボトックスはゴルゴ線改善には効果的ではありません。
眉間や額など、筋肉の動きによってシワができる場所は、ボトックスが有効です。
頬のたるみを脂肪溶解注射で解決できるか?
頬がたるむと下に落ちて、ほうれい線の上にたまります。
そこは脂肪溶解注射はお勧めしません。
理由は、皮膚のたるみ(コラーゲンの減少)が根本的な原因であり、それを解決せずに脂肪だけ減らしてもかえって皮膚が余り、たるみが悪化するためです。
逆に、後述のグロースファクター等で皮膚のコラーゲンを増やしてあげると、頬のたるみは一気に解決できることが多いです。
ゴルゴラインをすぐに消すには?(即効性のある治療法は?)
「頬のたるみ・ゴルゴ線をすぐに消したい!」
そんなお急ぎの場合にはどのような方法がよいでしょうか?
即効性がある頬のたるみ・ゴルゴ線治療①
頬のたるみ・ゴルゴラインに対して、即効性のある治療のうち一番手軽なのはヒアルロン酸注入です。
ただし、入れすぎると顔がパンパンになってしまうので注意が必要です。
あくまでもマイルドに改善させることが大事です。
ヒアルロン酸は、半年から2年くらいで吸収されてなくなってしまいます。(頬のヒアルロン酸の詳細>>)
ただし、ヒアルロン酸のリスクとして、「失明」があります。
顔の動脈のネットワークを介して、視神経への血流が途絶するために起こります。(その他のヒアルロン酸の危険性・リスク・副作用の詳細>>)
即効性がある頬のたるみ・ゴルゴ線治療②
もしコメカミを指で引き上げてみてゴルゴラインが消えるようなら、コメカミの生え際を切除する「コメカミのたるみ取り手術」も即効性と永続性があります。
ただし、こちらは切って縫う方法です。
生え際なので目立たないとは言え、内出血や抜糸まで糸が付いた状態で1週間過ごす必要があるといったデメリットがあります。
その他の比較的即効性がある治療法として、糸リフト、レーザー・高周波などの照射治療があります。
これらについては、前述の通りです。
頬を自然な印象でリフトアップさせて長持ちさせるには?
頬のリフトアップについて、どの治療をどの順番に行えばよいのか?
それについては、次のグロースファクターがお勧めです。
グロースファクターによるゴルゴライン・頬のたるみ治療
当院では、グロースファクターによるゴルゴ線治療を受けられる方が多いです。
グロースファクターは、皮膚のコラーゲンを増やし、皮膚の老化の根本を改善します。
治療効果は長期維持されます。
(グロースファクターによるゴルゴ線治療の詳細>>)
グロースファクターによるゴルゴ線の治療例:
<施術前>
ゴルゴ線がくっきりと見られています。
目の下・頬・ほうれい線・口角のグロースファクターを受けられました。
<9か月後>
5か月後の時点で全体に追加投与を受けられています。
頬全体がゴルゴ線を中心にリフトアップされています。
頬がグロースファクターで上がる理由は?
頬に関しては、頬の領域全体に対してグロースファクター注入を行うことで、ふわっとしたリフトアップが可能です。
その原理は、紫外線により薄くなり、重力とともに下がった皮膚が元の位置に戻るためです。
それにより若返った印象になります。
詳細はこちらをご覧下さい。
頬骨の高さや頬のくぼみの個人差があっても大丈夫?
ゴルゴ線が深い方
前述の通り、頬のじん帯が強い方は、ゴルゴ線ができやすい傾向にあります。
特にじん帯が強い方は、グロースファクター後にゴルゴ線が残りやすい傾向にあります。
①目の下・ゴルゴ線・ほうれい線のシワ治療(グロースファクター注入)、②シミ治療(メラフェード+レーザートーニング)を受けられたモニターの方です。
治療前・・・目の下には脂肪によるふくらみがあります。
その下にはくぼみがあり、ゴルゴ線までつながっています。
9か月後・・・改善していますが、わずかにくぼみが頬に残っています。
これはシミの影響もあります。(詳細な経過>>)
頬骨が高い方
頬骨が比較的高い方は、そこはグロースファクターを控えめに打つことで、バランスよく仕上がる工夫をいたします。
①脱脂+グロースファクターおよび②メラフェードによるシミ・くすみ治療後に②コメカミ・頬・ほうれい線・口角のグロースファクターによる頬のこけ治療を受けられたモニターの方です。
施術前・・・頬骨外側が高めです。
高いところは控えめに打っています。
1年7か月後・・・自然な頬のカーブが蘇っています。(詳細な経過>>)
頬をリフトアップさせる具体的な手順
もし具体的に頬のリフトアップをご検討されるのであれば、以下をご覧下さい。
(参考)頬にシミ・くすみがあると、くぼんで見える原因になります
こちらは頬のリフトアップ後のプラスアルファの仕上げのお話です。
頬にシミ・くすみ・毛穴の開きがあると、洗面所などの暗い場所で鏡を見た場合に、グロースファクター治療後であっても、くぼみやシワがあるように見えることもあります。(詳細はこちら)
当院では、メラフェード(ご自宅用の塗り薬)による治療の併用をお勧めいたします。
その理由は、レーザーやフォトフェイシャルよりも効果が及ぶシミ・くすみの種類が広く、費用対効果が高いからです。
頬のたるみ・ゴルゴ線に有効なサプリはあるか?
頬のたるみの原因は、前述の通り、皮膚のコラーゲンが減ることにあります。
その他、じん帯が強固な場合はゴルゴ線ができやすい傾向にあります。
サプリメントで皮膚のコラーゲンを増やす効果がはっきりとあるものは残念ながらありません。
コラーゲンを飲んだとしても、ゴルゴ線を含めたシワ・たるみが改善するほどの効果は期待できません。
また、ビタミン類も、効果があったとしても、拡大してようやく分かるくらいのわずかな改善や多少の老化予防効果くらいしかないと考えます。
ただし、ビタミン類のサプリメントを飲まないで栄養不足になるよりは、美容効果は別として、健康への影響を考えると飲んだ方がよいと言えます。
頬のたるみ・ゴルゴ線は美顔器で改善できるか?
RFなどによる美顔器では、グロースファクターほどコラーゲンを増やす効果はありません。
したがいまして、残念ながら美顔器による頬のたるみ・ゴルゴ線の改善は難しいと考えます。
むしろ、摩擦などの刺激でくすみにより、くすみが増し、ゴルゴ線の付近がくぼんで見える原因ともなりうるので注意が必要です。(詳細はこちら)
頬のたるみ・ゴルゴ線は筋トレで改善できるか?
2002年6月22日にgoogleの画像検索で「頬 たるみ 筋トレ」で出てきた画像を精査した結果、頬のたるみが改善している写真はありませんでした。
「笑った状態で比較した写真で頬が上がった」という例はいくつかありましたが、笑った状態では力の入れ具合によって頬はいくらでも変化するので、正確な比較はできません。
また、フェイスラインが改善した例はいくつかありましたが、これは筋トレによりリンパの流れが改善して、口周りのむくみが改善したためであると考えられます。
頬の場合は、水分が抜けると厳密には真顔ではたるみが悪化するはずです。
そのため、顔の筋トレの真顔のビフォーアフターの比較写真では、改善例が見られないのだと考えます。
これはPAOなどによるグッズによるリフトアップケアやマッサージなどでも同じ傾向があります。
「ゴルゴ線がひどい。」そんな方でも良くなるか?
「ゴルゴ線がひどいのですが、私でも良くなりますか?」
上記のようなご質問を時々頂きますが、あまり時間が経ちすぎると、シワのところに折れ癖が深く付いてしまうので、早めの治療がお勧めです。
かといって、大急ぎで治療するほどのことはありませんので、治療法に関しては、じっくりと検討されるとよいと思います。
ゴルゴ線がひどくなる原因として、その上流である、額・コメカミの問題もある場合も見られます。
ご希望の方は、当HPの「お問い合わせ」より無料相談をしていただくことも可能です。
頬のたるみ・ゴルゴ線に有効なクリームはあるか?
市販のものでは残念ながら頬のたるみ・ゴルゴ線の改善は難しいと言えます。
なぜならば、皮膚の老化を改善するほどの有効成分は規制があり、市販のクリームには入れられないからです。
しかし、医薬品であるトレチノインであれば、さすがに頬のたるみやゴルゴ線の改善は難しいものの、頬の小ジワは改善可能な場合もあります。
トレチノインが入っている治療薬には、前述のメラフェードがあります。
メラフェードによる頬の小ジワ改善例(7か月使用)です。
こちらの方は、頬のくぼみに対して注入等は行っていません。
頬のくぼみ・ゴルゴ線をしっかり改善させるのであれば、グロースファクターなどが有効です。(頬のグロースファクターの詳細>>)
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