鼻の横のほうれい線・溝・へこみが気になりますか?
小鼻の横の線を消したいと思っている方も多いと思います。
「鼻の横のほうれい線」は、以下の3つの影響を受けます。
- ほうれい線部分の皮膚のコラーゲンが減っている
- 頬の脂肪による厚み⇒それにより影ができる
- シミ・くすみ・毛穴の開き⇒特に暗い場所で影ができやすい
実はこれらの3つを解決することで、意外と簡単に鼻の横のほうれい線は解消できます。
その2つのお勧めの治療法は、グロースファクター注入療法とメラフェードです。
あと、お勧めしない治療法があります。
それをやってしまうと、鼻の横のほうれい線がかえって悪化することもあるからです。
それはこのページの最後の方でお伝えします。
ぜひ参考にしてみて下さい。
ここでは以下のようなお悩みにお答えします。
目次
鼻の横のほうれい線とは、「ほうれい線のでき始め」の状態
ほうれい線は、最初は上の方からでき始めます。
これは「軽度のほうれい線」に相当します。
よく「鼻横のくぼみ・へこみ・溝」という風に表現されます。
放置すると、徐々に下の方までシワが伸びてきます。
【よくあるご質問】法令線は放置するとどのように変化していくのでしょうか?
鼻の横のほうれい線ができる原因
皮膚のコラーゲンが減る
「鼻横のほうれい線」ができる原因の一つとして、皮膚のコラーゲンが減っていることが挙げられます。
「コラーゲンって何?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
コラーゲンは、タンパク質の一種で、皮膚の主成分です。
コラーゲンは、繊維状、つまり糸が織り重なって、厚い布のようになることで皮膚ができています。
加齢や紫外線の影響いよりコラーゲン繊維は徐々に減っていきます。
ほうれい線部分の皮膚に上から負荷がかかる
ほうれい線の上にある頬の皮膚・皮下脂肪の重みによりほうれい線上部に負荷がかかります。
皮膚のコラーゲンが減ってくると、折れ線がいつかできてしまいます。
また、頬の脂肪の厚みがある方は、その影によりほうれい線上部がシワのように見えやすい傾向があります。(ほうれい線の原因の詳細>>)
ほうれい線は、シミ・くすみ・毛穴の開きによりさらに深く見える
その他、シミ・くすみ・毛穴の開きがあると、特に暗い場所でシワが深く見えやすいので、注意が必要です。
次の症例写真は、メラフェード(シミ・くすみ・小ジワ用の塗り薬)による治療を行った方です。
下の段の暗くした画像ではほうれい線が深く見えます。
「電車の窓、エレベーターや洗面所の鏡で、実際よりもほうれい線がひどく見えてびっくりした」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
施術名:メラフェード
詳細は以下をご覧下さい。
シミとシワの関係【暗い場所でのシミ・くすみの注意点】
20代の方でも頬の脂肪の厚みの影があると、鼻横のほうれい線が見られる場合も多い
若い方でほうれい線のシワがない場合でも、頬の脂肪の厚み次第では、特に上の方がシワのように見られる場合も多いです。
極端な話、小さい子供でも鼻横に影が出ることがあります。
当然、これは法令線ではありません。
しかし、子供では、シミ・くすみがほとんどないため(肌に透明感があるため)、あまり目立たないことが多いです。
鼻横のくぼみ・へこみは、骨格が関係している
骨格的に鼻横が低い方がいます。
その場合、鼻横のほうれい線やへこみが出やすくなります。
ほうれい線が目立つ骨格の特徴とは?【形成外科専門医が解説】
鼻の横のほうれい線に対する治療法
ここまで読まれて、鼻の横のほうれい線、つまりほうれい線のでき始めの状態を治すには、皮膚のコラーゲンが減っていることを解消すればよいのでは?ということに気付かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その通りです。
当院では、ヒアルロン酸や、糸リフト、高周波による照射治療もありますが、グロースファクター注入療法を受けられる方が多いです。
「え?グロースファクターって何ですか?」
では、グロースファクターについて解説いたします。
グロースファクターとは
グロースファクターとは、元々皮膚にあるタンパク質の一種です。
注射した部位の皮膚のコラーゲンを増やします。
整形というよりはスキンケアの延長のような治療法なので、仕上がりが自然です。
笑った時も違和感がありません。
以下、治療例です。
グロースファクターは、結果が出るまで半年くらいかかりますが、一度改善した後は長期維持されます。
そのため、ヒアルロン酸のように定期的な治療は不要です。
施術の詳細は以下をご覧下さい。
グロースファクター注入療法【クマ、顔のシワ・たるみ治療専門】
鼻横のシワ・たるみへのグロースファクター
ヒアルロン酸との違いは?
大きな違いは以下の通りです。
グロースファクター | ヒアルロン酸 | |
肌質改善の有無 | 肌質改善あり | 肌質改善なし |
失明・皮膚壊死のリスクの有無 | リスクなし | リスクあり |
繰り返しの治療の必要性の有無 | 繰り返し不要 | 半年~1・2年毎の繰り返しが必要 |
詳細は以下をご覧下さい。
グロースファクターとヒアルロン酸との違い
注意点
グロースファクターでも鼻の横の溝は完全に消すことはできない
注意点として、「頬の脂肪の厚み」が厚い方だと鼻横のほうれい線は多少残る傾向があります。
・次のような厚みが少なめな方は、比較的きれいにほうれい線が改善します。
頬の脂肪の厚みによるほうれい線治療への影響についての詳細は以下をご覧下さい。
ほうれい線のグロースファクター【1回で長期改善する注射治療】
暗い場所で鼻の横の溝が目立つならメラフェードも
「蛍光灯の下では鼻横の溝が特に目立ちます。」
「明るい場所で写真を撮っても、うまく鼻横のシワが写りません。」
そういった方は、鼻横にシミ・くすみ・毛穴の開きがあることが多いです。
特に暗い場所、例えば自宅の洗面所や電車の窓に映る顔で気になる場合は、ほうれい線周辺にあるシミ・くすみ・毛穴の開きを改善すると見え方が変わることが多いです。
シミとシワの関係【暗い場所でのシミ・くすみの注意点】
脂肪の厚みの影が気になる場合は、メラフェード(シミ・くすみ・毛穴の開きに効果があるご自宅用の塗り薬)を使うときれいになることが多いです。
「メラフェード」・・・通院せずに気軽に自宅でシミ・くすみ・小ジワ治療
2つのお勧めしない治療法
以下の治療法は、美容クリニックでしばしば行われることがありますが、リスクがあるため当院ではあまりお勧めしていません。
ヒアルロン酸注入
鼻横のほうれい線・シワは、頬の厚みがあると意外と治りづらいこともあります。
そこを無理してヒアルロン酸で持ち上げようとすると、鼻横の血管を圧迫または詰まらせることにより、鼻の皮膚壊死を起こすリスクがあります。
ヒアルロン酸による皮膚壊死の副作用・リスクについて
また、まれにほうれい線の横の血管と眼球への血管がつながっていることから、網膜への血管をヒアルロン酸が詰まらせることで失明を起こしたという報告例もあります。
ヒアルロン酸の注意すべき副作用|失明について
ほうれい線の上のふくらみに対する脂肪溶解注射
「鼻横のシワの原因となっている頬の脂肪を減らせば、ほうれい線の影が減るのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実際にほうれい線上の脂肪を減らす治療を行っているクリニックはあります。
ただし、これは皮膚の弾力があるうちはよいのですが、弾力が年齢とともに低下してくると、皮膚が落ちてきてかえってシワが深くなってしまう原因となります。
顔のたるみへの脂肪溶解注射 | 有効な場合と逆効果な場合の差
補足:鼻横のくぼみへのプロテーゼ
鼻翼基部プロテーゼ(貴族手術)という治療法があります。
これは、口の中を切ってシリコンを入れることで、鼻横のくぼみを下から持ち上げるという方法です。
物理的に持ち上げるので、一通りの改善は得られますが、鼻横のシワに癖が付いていると、効果が少ないこともあります。
また、実は異物を入れることで、長期経過後に急に感染が起こって取り出さないといけなくなることもあります。
さらに、骨は数十年単位で萎縮、つまり縮んでいきます。
それに伴い、プロテーゼにずれやサイズ不足が生じ、再手術が必要になることもないとは言えません。
糸によるリフト治療は鼻横のほうれい線に有効?
結論から申し上げますと、あまり効果は期待できないと言ってもよいです。
理由は以下の通りです。
・糸による引き上げの方向が頬のたるみの重力の向きとずれている。
・人間の体は物ではないので、長期的に物理的に引き上げ続けることは難しい(通常数か月くらいで後戻りがある)
また、糸という異物を入れることにより感染のリスクがあり、感染が治まらない場合は、最悪、摘出しないといけなくなることもあります。
糸によるリフトアップ治療を受ける前に知っておくべき3つの注意点
リフトアップ整形治療【顔のたるみを自然な感じで改善するには?】
HIFU(ハイフ)やサーマクール、レーザーなどの照射治療は有効?
HIFU(ハイフ)やサーマクール、レーザーなどでは、ほうれい線をしっかりと改善させることは難しいことが多いです。
理由は以下の通りです。
頬の筋膜引き締めはほうれい線の改善には不向き
ほうれい線の上にある頬の皮膚は、筋膜とは離れてぷかぷか浮いている状態にあります。
そのため、筋膜の引き締めは、頬のたるみ改善とは直結しづらいです。
照射治療では皮膚のコラーゲンはそれほど増えない
また、サーマクールなどの高周波やレーザーなどにより皮膚のコラーゲンはそれほど増えません。
たるみ悪化やしびれなどのリスク・副作用もある
注意点として、以下のようなものがあります。
・神経損傷・・・一時的または恒久的なしびれ
・脂肪が破壊される・・・強すぎる照射治療は脂肪を破壊し、こけた印象になったり、皮膚が余ってシワ・たるみが悪化することもあります。
レーザ―等の照射治療による顔のたるみのリフトアップの注意点
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