目の下のクマを治す方法の比較でお悩みですか?
まずは、あなたの目の下のクマの種類が何かを正しく判断した後に、治す方法を選択することが重要です。
目の下のクマを治す方法には様々な方法がありますが、それぞれメリット・デメリットがあります。
ここでは目の下のクマを治す方法の比較について解説いたします。
ぜひ参考にしてみて下さい。
ここでは、次のような疑問にお答えいたします。
いくつかのクリニックに行き、ほとんどで脱脂と脂肪注入を勧められました。
太ももを傷つけるのには抵抗があります。
他に方法はありませんか?』
レーザーとかで治せないですか?』
一度あるところにカウセリングに行ったら、脱脂のみをすすめられましたが、どの方法がよいでしょうか?』
このページの内容
- 目の下のクマを治す方法には様々な方法があるが、まずは目の下の状態をきちんと診断することが重要。
- 当院でも以前は脂肪注入を取り扱っていたが、現在は、グロースファクターしか取り扱っていない。
その理由は、失明のリスクがなく、皮膚のハリが出ることで、笑った時のシワができにくいなどの複数の点で優れているため。 - 最も多い黒クマの治療法は、経結膜脱脂法以外にグロースファクターのみでも治療可能なことがある。
- 赤クマが強い場合は、経結膜脱脂法がお勧め。
- 赤クマ・青クマはグロースファクターで皮膚を厚くすることで改善可能。
- 茶クマに対してメラフェードがお勧めな理由は、複数の種類のシミ・くすみに対応できるだけでなく、脱脂後の小ジワも改善できるため。
また、グロースファクターとの相乗効果も期待できる。(浅いところと深いところを両方治療できるため)
目次
目の下のクマを治す方法を考える上での最初のステップ
目の下のクマ治療を検討する前に、まずは目の下のクマがどのタイプであるかを見極める必要があります。
例えば、次の方は、黒クマ・赤クマ・青クマがあります。
黒クマは、目の下のふくらみ+くぼみにより生じます。
黒クマは、影クマとも呼ばれます。
また、目の下がふくらんで、皮膚が伸ばされている状態は、目の下のたるみとも呼ばれます。
赤クマは、目の下のふくらみにより、目の周りの眼輪筋という筋肉が透けて見えている状態です。
青クマは、目の下のふくらみにより圧迫を受けた静脈の流れが悪くなっていることが原因です。
また、皮膚が薄くなっているために、静脈が透けやすくなっています。
その他、目の下にシミ・くすみがある場合、それは茶クマとも呼ばれます。
目の下のたるみ改善方法・クマ治療法の違い
一般的に、目の下のたるみ改善方法・クマ治療法には、以下のものがあります。
各治療法のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット | |
経結膜脱脂手術 | ふくらみをしっかり取れる | 腫れ・内出血 |
脂肪注入 | ボリュームを出しやすい | しこり、定着しない可能性。脂肪吸引が必要 |
ハムラ法・裏ハムラ | 注入治療が不要 | 腫れ。癒着により再治療がやや困難 |
ヒアルロン酸 | 簡便 | 失明のリスク |
炭酸ガス | 比較的簡便 | 1回では効果が分かりづらい |
グロースファクター | 簡便。効果が長期持続 | 内出血のリスク |
※グロースファクターは、脱脂なしでもふくらみ+くぼみの両方を改善することもできます。(手術しない目の下のクマ治療の詳細>>)
即効性のある目の下のたるみ改善方法は?
上記のうち、「経結膜脱脂法」は、物理的に脂肪を取ることと、比較的ダウンタイムが短いため、割と即効性があると言えます。
グロースファクターは最終結果が出るまで半年かかるとは言え、早ければ1週間後、あるいは1か月後には割といい状態になっていることが多いです。
グロースファクターのみによるクマ治療だと、半年くらいかけて、徐々に良くなるイメージです。
治療経過の詳細については、以下をご覧下さい。
症例写真|脱脂+グロースファクター
症例写真|手術しない目の下のクマ治療
黒クマ(影クマ)・目の下のたるみを治す方法
ここでは、目の下のクマの原因として最も多い黒クマ(影クマ)の治療法について解説いたします。
黒クマでは、「目の下のふくらみ」と「くぼみ」の両方を治療する必要があります。
目の下のたるみ・ふくらみを取る治療法
経結膜脱脂手術
目の下にふくらみがはっきりとある場合は、経結膜脱脂法が最も確実です。
目の下のふくらみの程度によっては、脱脂をせずに、グロースファクターのみの治療で済むこともあります。
また、目の下の脂肪の量が重度の場合は、脱脂後のシワ・たるみ予防のため、「控えめに脱脂+目の下・頬のグロースファクター」がよいこともあります。
なお、目の下にはたるみ・ふくらみ以外にくぼみもあることが多いです。
脱脂のみだと、くぼみが目立つ状態に仕上がることが多いので、注意が必要です。
目の下のたるみ取り手術
皮膚が余っている場合は、目の下の皮膚を切って、縫い寄せる(必要に応じて脱脂も行う)という治療法があります。
しかし、これは皮膚表面に傷ができます。
抜糸まで糸が1週間付いた状態で過ごさないといけないため、この方法はあまりお勧めいたしません。
皮膚がたるみがひどく、どうしても余った場合の最終手段です。
当院の目の下のクマの治療方針については、以下をご覧下さい。
当院の目の下のクマ・たるみの治療方針の詳細>>
目の下のくぼみの治療法
目の下のくぼみに対する治療法には、以下のものがあります。
目の下のくぼみの治療法の比較
目の下のくぼみに対しては、何を用いればよいでしょうか?
次の表は、目の下のくぼみの各治療法の特徴です。
治療法 | 評価(5段階) | 詳細 |
---|---|---|
グロースファクター注入 | ★★★★★ | くぼみや溝に注入することで皮膚のコラーゲンを増やし、目の下のたるみ・クマを改善します。 腫れもほとんどありません。 ダウンタイムもほとんどなく、長期持続効果があります。 1回の施術で何年も維持されます。 |
ヒアルロン酸注入 | ★ | とても多くのクリニックで行っていますが、半年から1、2年で吸収されるために繰り返しが必要。 しこりが残るトラブルも時々見られます。 レディエッセも同様に2年くらいで吸収されます。 |
脂肪注入 | ★★ | 脂肪細胞は注入後に壊死・吸収されるため、最終的な仕上がりは注入した時よりも小さくなることがあります。 そのため術後に思わぬボリュームの違いが出ることがあります。 また脂肪注入は比較的腫れやすく、しこりが残る可能性があります。 後日追加注入が必要な場合、脂肪を太ももなどから手術で取る必要があります。 |
PRP | ★ | 血液を採取する必要があります。 さらにその中に炎症を起こす成分があるため、腫れが出やすいです。 1回の施術では効果が少ないため、複数回の治療が必要なことが多いです。 |
※ヒアルロン酸や脂肪注入などの半固体・固体を注入する治療法は、ごくまれですが、失明や皮膚壊死といった、重篤で回復が難しいリスクもあるので注意が必要です。
当院でも以前は脂肪注入を取り扱っておりましたが、現在はグロースファクターしか取り扱っていません。
それは、グロースファクターの方が、皮膚そのもののハリが出るために笑った時のシワが出にくいなどの複数の点で優れていると考えるからです。
目の下のくぼみ治療のポイント
グロースファクター注入療法は、
①皮膚を厚くして、ハリを出し、目の下の赤・青クマが透けにくくなる
②目の下のくぼみ・溝を改善する
といった2つの作用があり、目の下のたるみ・クマ治療には最適と言えます。
目の下のくぼみの詳細については、以下をご覧下さい。
目の下のくぼみ 【原因・治療法・自力ケア】形成外科専門医解説
ふくらみ+くぼみを改善する治療法
ハムラ法・裏ハムラ
ハムラ法・裏ハムラは、脂肪を包んでいる膜をはがして、頬の骨に固定するという比較的大がかりな手術です。
そのため、腫れが出やすいというデメリットがあります。
また、侵襲(比較的体への負担)が大きいため、万が一再手術となった場合、癒着により手術による修正は困難になります。
赤クマを治す方法
赤クマは、目の下のたるみ・ふくらみにより、その圧力で筋肉(眼輪筋)が透けて見えることが原因です。
治療法は、脱脂またはグロースファクターのみの2つの方法がありますが、赤みが強い場合は、脱脂の方が確実です。
赤クマの原因となっている圧力を取る方法
目の下のたるみによる圧力を解除すると、赤クマは、直後にスーッと引きます。
上記の方々は、ともに目の下の脱脂手術を受けられています。
逆に言うと、これくらい目の下の赤みがある方は、脱脂手術を受けられない限りは、赤クマが残ることが多いです。
赤クマが透けて見えづらくなるように皮膚を厚くする方法
グロースファクターにより皮膚のコラーゲンが増えると、赤クマは透けて見えづらくなります。
赤クマの治療法の詳細>>
青クマを治す方法
青クマは、皮下の静脈が透けて見えている状態です。
静脈のうっ血や疲労、むくみなどにより悪化することがあります。
治療法としては、皮膚を厚くさせるか血流改善による方法があります。
さらに、目の下にふくらみ(黒クマ)がある場合、脂肪の圧迫により皮膚の血流が低下していることがあります。
その場合は、経結膜脱脂法により改善します。
皮膚を厚くする青クマの治療法
青クマは、グロースファクターにより皮膚を厚くさせることで改善可能です。
1回の治療で長期維持できます。
ただし、静脈自体はなくならないので、完全にゼロにはなりません。
血流を改善する方法
炭酸ガスメソセラピー・炭酸メソは、血管を拡張させることにより血流を改善させることができます。
なお、小ジワにもある程度は効果が期待できますが、回数が6回くらい必要だったりします。
黒クマ(目の下のふくらみやくぼみ)には無効です。
ちなみに、マッサージなどのセルフケアで血流を改善させる方法は、茶クマ悪化のリスクがある上、効果がごく一時的であるため、青クマの対策としてはお勧めいたしません。
青クマの治療法の詳細>>
茶クマを治す方法
茶クマは、目の下のシミ・くすみが原因です。
小ジワがあると、茶クマはひどく見えます。
シミ・くすみ治療には、ピーリングやレーザー、フォトフェイシャルなど、様々な方法があります。(シミ・くすみ治療の詳細>>)
レーザーよりも「メラフェード」を選ぶ方が多い理由は?
当院では、メラフェードという3本セットの塗り薬で治療される方が多いです。
レーザーやフォトフェイシャルよりも同時に対応できるシミ・くすみの種類が多いだけではなく、脱脂後の小ジワも改善できるからです。
また、メラフェードは、皮膚の浅い層である表皮に作用し、真皮に作用するグロースファクターとの相乗効果も期待できます。
茶クマ治療の詳細>>
レーザー治療では目の下のクマ・たるみを治すのが難しい理由
サーマクールなどの高周波によるたるみ治療やその他のレーザー治療では、皮膚のコラーゲンの増える量が1回ではほんのわずかです。
そのため、グロースファクターと比較すると効果が分かりづらく、繰り返しがどうしても必要となります。
アグネスなどの非侵襲的な治療は?
アグネスというRF(ラジオ波)による治療法があります。
1回の治療効果が比較的弱く、また1回の治療結果の調整が効きづらいので、様子を見ながらの複数回の治療になります。
ちなみに、もし微妙な凹凸が残った場合、グロースファクターで皮膚にハリを出すことで目立たなくさせることができます。
超音波の照射による目の下のクマ・たるみ治療
海外でマイクロフォーカス超音波(MFU)による目の下のたるみ治療も開発されていますが、あまりにも新しすぎる治療法は、未知の合併症がある場合もあるため、受けられる際は慎重に決められるとよいと思います。
よろしければ診断ツールをご利用ください
質問に答えていくタイプのツールです。
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当院の治療のリスク・危険性について
リスクには、①起こりうるリスクと②これまで経験はないが理論的に起こり得るリスクの二つがあります。
当院では、そのどちらもきちんと説明し、またリスクが起こった場合の取り得る対処法も説明するようにしています。
目の下のグロースファクターでの膨らみすぎの副作用・リスク>>
【よくあるご質問】グロースファクターは、しこりや凹凸が出る恐れがあると聞きますが本当でしょうか?
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