目次
- グロースファクターの危険性・リスク・副作用について
- 注意すべき点について
- よくあるご質問
- 関連記事
- よろしければ診断ツールをご利用ください
「グロースファクターってしこりになったりとかネットに書いてあったけど、大丈夫なの?」
「副作用が心配・・・」
そのような方に、ここではグロースファクターの危険性・リスク・副作用について、起こり得るものを一通り解説いたします。
正しい方法で治療すれば(短期間で無理な追加などを行わなければ)、しこりや凹凸のリスクが顕在化する確率は非常に低いです。
グロースファクターをご検討されている方は、じっくりとご覧いただければ幸いです。
グロースファクターの危険性・リスク・副作用について
体質・肌質の違いによる個人差、部位により多少効果に差が出る可能性
特に深いシワ・くぼみの場合、2~3回の注入が必要になることもあります。
追加料金は各部位の半額以下の量や範囲に応じた料金になります。
(追加治療を受けられる方の割合は、どの部位でもおよそ20%です。元々シワやくぼみが深い方がほとんどです。追加を受けられるかどうかは、どこまで改善を求められるかにもよります。)
追加投与が必要となった方の例です。
元々シワが深い方は、1回の治療では物足りないことがあります。
目の上のグロースファクターについて
目の上は、まばたきにより、水分が逃げることが避けられないため、多少物足りない結果になることが多い部位です。
ほうれい線・マリオネットライン・額・眉間について
ほうれい線やマリオネットライン・額・眉間の施術後は、3日間、笑い過ぎ、しゃべりすぎ、長電話を控えていただいております。
水分が逃げて型崩れしないようにするためです。
このような動きがある場所は、過ごし方によっては多少シワが残ることもあり得ます。(半年後以降の追加投与により改善可能です。)
腫れ
注射による針の刺激や水分が原因で、1週間~数週間、腫れが出る可能性があります。(非常にごくまれに数か月むくみが続いたという方もいらっしゃいますが、このような方は元々むくみやすい体質だったりします。)
ただし、通常は、腫れに関しては、写真上ではほとんど分からないレベルのことが多いです。
なお、ごくまれに腫れ(むくみ)が3か月くらい続いたという方もいらっしゃいます。
しかし、このように長引く例は非常にまれです。
その他、「グロースファクター後の過ごし方の注意点」を守っていただけない場合などには(施術直後から飲酒を継続された場合など)、腫れが長引くこともあります。
腫れは、「しこり」と勘違いされることがある
特に施術後間もない時期は、腫れている部位を触ると硬いこともあります。
それを「しこり」ではないかと思われた方がこれまでいらっしゃいましたが、そうではありません。
グロースファクターの結果が出るまでは、意外と時間がかかります。(最終結果が出るまでは半年かかります。)
したがいまして、そのような早い時期にグロースファクターでしこりが生じることは、まずありません。
【よくあるご質問】目の下のグロースファクター:笑ってもボコボコしませんか?
【よくあるご質問】グロースファクターで窪みが増してしまうのでは?と不安です。
【よくあるご質問】グロースファクターは、しこりや凹凸が出る恐れがあると聞きますが本当でしょうか?
腫れは移動することがある
こちらは特に目の下の治療後に起こり得ます。
最初、目の下が腫れていて、数日後に頬が腫れてくるということがあります。
「この腫れは何ですか?」と聞かれることがありますが、こちらは水分が重力で移動したためになります。
ただし、グロースファクターのみの場合ですと、腫れは、上述の通り、写真上はほとんど分からないくらいのレベルのことが多いです。
腫れは左右差があることもある
腫れは必ずしも左右均等でないこともあります。
腫れは施術直後には見られず、その日の夜以降に出る
症例写真の「施術直後の状態」をご覧いただくと、くぼみ・シワが改善された印象になっていると思います。
これは、注射による水分によるものです。
前述の通り、グロースファクターによる腫れは、実際はほとんどありませんが、もしわずかに腫れるとしたら、その日の夜~数日後に起こります。
そのため、施術直後に「今、これは腫れているのですか?」とご質問された場合、「現在は、注射による水分が入っている状態で、これから腫れてくることがあります。」という回答になります。
腫れが全く出ずに、数日後にむしろ元に戻ったように見えることもある
次の方は、目の下のグロースファクター後、3日後に元に戻ったように見えています。
その後、半年かけて徐々に改善しています。
内出血
通常は、内出血が出たとしても、針穴に沿った点状のことがほとんどで、その場合は1週間~10日くらいで消えます。
ただし、血が出やすい方、止まりにくい体質の方は、目立つこともあります。(血が出やすい方の場合、直後から目立つこともにあり得ます。)
施術直後は、このようにポツポツとした注射の跡が見られることが多いです。
赤くなっているのは、冷やしたためで、一時的なものです。
左目の下が少し青くなっていますが、しっかり押さえて止血しているので、気を付けて過ごしていただければ、これ以上はひどくならないと思います。
気を付けて過ごしていただければ、翌日はたいしたことがないことがほとんどです。
ただし、翌日問題なくても、それ以降に力を入れた瞬間などに急に内出血が出ることがあります。
このように黄色い内出血が出ることがあります(血液の血漿成分の色です)。
内出血の予防のためには、帰られる際に走ったりしないように安静を心がけていただくことが重要です。
また、立った状態で前屈姿勢にならないように気をつけていただくことも大事です。
このように、頭が心臓に対して低くなると、内出血が出やすくなります。
スマホを見る、本を読むなどは構いません。
また、帰られる際に走ったり力を入れたりすると、後から内出血が起こり、青アザが出たり、場合によっては血豆のようにたまってふくらみ(たんこぶのような状態)になることもあります。
その場合は、数週間(ごくまれに数か月)長引くこともあります(特に血が止まりにくい方や抗凝固剤を内服されている方などの場合)。
一番気をつけるべきことは飲酒で、少量飲んだだけでも内出血が出ることがあります。
もし血豆のようにたまった場合は、1週間~数週間程度内出血が引くまでに時間がかかることもあります。
非常にまれですが、数か月かかることもあります。
また、血がたまると、組織の圧迫により痛みが生じることがあります。(たんこぶと同じようなものです)
施術当日の飲酒により内出血が出た例
額・コメカミのグロースファクター施術当日夜にお酒を飲まれた方です。
赤みが4~5日、触った時の痛み(血がたまったことによる皮膚の圧迫が原因)が6日程続いたそうです。(詳細な経過はこちら)
グロースファクター後の内出血についての詳細はこちらをご覧下さい。
違和感・軽い痛み
チクチク感を1週間~数週間感じる可能性がまれにあります。(特に顔全体のグロースファクターを受けられた方などでまれに見られます。)
また、頭痛が起こった例が数例ありました。
痛みが残る・神経が傷付く(これまでなし)
敏感な方、神経を傷つけた場合などで起こり得ます。
特にチクチク感以上に激痛を感じるようになることがあり、その場合はCRPS(複合性局所疼痛症候群)と呼ばれます。
CRPSは、おもに捻挫、骨折後などの外傷後や採血後などに違う場所などにもかなり激痛が起こり、それが長期間持続する症状です。
顔の注射後の報告はほとんどありませんが、こちらの項目は、CRPSを念頭に書かれています。
もの足りない可能性・部分的なくぼみ
特にシワやくぼみが深い方であり得ます。
6か月以降に追加することで対処可能です。
ただし、折れ癖になっているシワは、追加治療を行っても残ることがあります。(折れ癖の詳細>>)
変化に乏しい可能性
1回の治療で全く変化しないということは、まずほとんどありませんが、元々シワ・たるみが少ない方は、変化に乏しいリスクがあります。
ただし、その場合でも笑った時にシワが出にくくなったり、肌のハリが出たりなどの変化は出ることがほとんどで、予防効果が期待できます。
以下の方は、脱脂+顔全体(目の下・頬・ほうれい線・口角)のグロースファクターを受けられた方です。(治療前・6か月後)
お顔の中心は改善が顕著ですが、口角の部位(フェイスラインやマリオネットライン)は元々それほどたるみやシワがないので、変化に乏しいようにも見えます。
ただし、こういった方は、予防効果を期待して受けられていたりします。
特に凸の曲面で膨らんだ印象になる可能性
グロースファクターを投与すると、たるんだ皮膚がピンとなります。
実は、皮膚は凸になる性質があり、それが強化されたためとも言えます。
しかし、頬骨が尖っている方などは、そこに打ちすぎると、行き過ぎてしまう可能性があります。
そうならないように注意して施術を行いますが、実際は脂肪溶解注射という対処法があります。
通常は、骨格や脂肪の付き方の特性に合わせて注射を行うことで、このリスクは回避可能です。
足りないところと足りているところの差が出る可能性(段差を触れるなど)
特に額のように後面が硬いところでは、注射を行った部位と行っていない部位の差が凹凸や段差、場合により膨らみとして他の部位と比較して感じやすいこともあります。
特に肌の色が濃い方であり得ます。
実際はイラストのような極端な段差になったという訴えはまずなく、症例写真を見ていただくとお分かりのように、グロースファクターは液体成分であるため、どこに打ったか分からなくなるくらいなじみます。
次の方は、額・コメカミのグロースファクター後(4か月後の時点で追加された半年後)に凹凸があると指摘された方です。
実際は、ごくわずかな凹凸のみでしたが、「特に屋内で凹凸が気になる」とおっしゃっていました。
特に皮膚に色素沈着がある方や元々地肌の色が黒めの方が額・コメカミの施術をご希望される場合は、慎重に検討されることをお勧めいたします。
その理由は、暗い場所では、シミ・くすみ・毛穴の開きがくぼみや凹凸のように見えることがあるためです。
上記のような額の凹凸の例は、他に1例(地肌が黒めの方)でこれまでありました。
何年もふくらみ続ける(これまでなし)
ずっと膨らみ続けることは当院ではありませんが、他院様での報告はあるようです。
ただし、ある方から、当院の頬のグロースファクター後半年後以降に「頬が膨らんできた」と言われたことがあります。
「グロースファクター後に体重が数キロ増えた」とのことでしたので、減量していただいたところ、元に戻ったということがありました。
つまり、体重の増加により頬がふくらんできたことで、「これはグロースファクターのためでは」とご不安に思われたということがありました。
体重の増加の他にも「顔のむくみ(水分)」によって「頬がふくらんできたように感じる」ということがあり得ます。
ちなみに、当院のグロースファクターの改善効果は半年程度でなくなり、その後は、ご自身の体で作られたコラーゲンが残ることで、いい状態が維持されます。
グロースファクターによりコラーゲンが増え続けることはありません。
逆を言えば、当院のグロースファクターは、少し物足りない結果になることがありますが、その場合は、さらにシワ・くぼみを改善させるためには、半年以降に追加投与が必要となります。(もし物足りない結果になった場合は、半年以降は、自然に改善することは期待できません。)
グロースファクター後の長期経過(どれくらい長持ちするかについて)>>
その他、当院でグロースファクターの治療を受けられた別な方から「注射部位以外がふくらんできた」との指摘を受けたことがありますが、そのような場合も体重増加やむくみが原因ですので、同じ条件の写真で比較するとアゴ下などが以前よりもふっくらとなっていることから判別が付きます。
グロースファクターは、注射部位以外に効果が及ぶことは基本的にはありません。
【よくあるご質問】グロースファクターがどこまで浸透するのか?と不安です。>>
感染(これまでなし)
ばい菌が入って赤くなったり、腫れたり、痛みが出たりといった症状が起こる可能性です。
抗生剤などの治療法あります。
アレルギー
麻酔クリームや消毒により、湿疹、びらん(皮膚がやけどのように傷ついた状態。色素沈着のリスクがある。)などが起こる可能性があります。
水ぶくれ
アトピー性皮膚炎の既往がある方で、針の刺激により水ぶくれが出たことがあります。
こちらは、グロースファクターによるリスクというよりは、注射そのもののリスクと言えます。
注射範囲が白く見える可能性(これまで指摘されたことなし)
皮膚のコラーゲンが増えて皮膚の厚みが増すことで起こり得ます。
ただし、これは、グロースファクターで青クマや赤クマが改善することの裏返しでもあります。
目の下で、たるんだ皮膚が下に落ちてふくらみとなる可能性
特に皮膚に弾力が低下している方でリスクが上がります。
日焼け、年齢、糖質、喫煙による影響が大きいです。
その他、これまで再生医療(PRPなどの皮膚のコラーゲンを増やす治療)を受けられた方は、皮膚の重みが増えすぎることで、グロースファクター後にたるみが悪化するリスクが多少高くなります。
詳細はこちらをご覧下さい。
目の下のグロースファクターでの膨らみすぎの副作用・リスク
頬のグロースファクター施術後、太ったように見える可能性
頬のグロースファクターによりリフトアップすると、特に頬がこけている方は、印象が変わり、太ったように見られる可能性があります。(詳細>>)
左右非対称になる可能性
「技術的な限界」によりわずかな左右差が残ることがあります。
ただし、通常、骨格や脂肪の付き方に元々左右差があることが多いです。
グロースファクターを打つ際は、その左右差をできるだけなくすようにしています。
しかし、それでも微妙な左右差が残ることはあります。
ひっかき傷
針の先端が皮膚をかすることで起こるものです。
肌が敏感な方は、刺激によりみみず腫れのようになることもありますが、翌日には落ち着くことがほとんどです。
傷が治る過程でわずかなかゆみが生じることがあります。
仕上がりには影響しません。
注意すべき点について
暗い場所で見た時に、シミ・くすみがくぼんで見えることがある
以前、こういうお写真を送ってこられた方がいました。
自宅洗面所で撮られたお写真で、「光の加減で凹凸が目立つ」とのことでした。
実際はこうでした。
これはどういうことかと言いますと、「暗い場所では、シミ・くすみがくぼんで見える」ということです。
詳細はこちらをご覧下さい。
洗面所や電車の窓に映る顔のシワやクマが深く見え、ゾッとするのはなぜでしょうか?
頬の毛穴が開いている方は、目の下との境界が線のように見える可能性がある
目の下は毛穴が目立たない場所です。
頬の毛穴が開いている方は、目の下との皮膚の質感が大きく異なるために、境目がくっきりと見えてしまうことがあります。
グロースファクター施術前は、シワ・くぼみに目が行きがちであるために、これが元々あっても気づきにくいことがあります。
施術後に、シワ・たるみが改善されると、毛穴の違いによる境界線が気になってしまうことがあるので、注意が必要です。
なお、毛穴の開きはメラフェードにより改善が期待できます。
ほうれい線治療後に、ほうれい線深部にある筋肉を「しこり」と勘違いする可能性について
ほうれい線周囲には以下のように筋肉が密集しているところがあります。
治療後にそこを触れて、「しこりがある」と勘違いすることがあり得るので、注意が必要です。
なお、ほうれい線が元々深い方や頬の脂肪が厚い方は、特にほうれい線上部にはしっかりと打つ必要があります。
グロースファクターによるシワの改善は、コラーゲンが増えることによります。
シワ改善のためのコラーゲン増加と「しこり」は紙一重のところがあり、程度の違いとも言えます。
そのため、微妙な感触の変化が気になる可能性がおありの方は注意が必要です。
詳細は以下をご覧下さい。
【よくあるご質問】ほうれい線のグロースファクターで線状にしこりになることはありますか?>>
注射でこらえすぎて、脳が貧血を起こす可能性
注射の際に息を止めたりして力が入りすぎると、施術後に気分が悪くなったり、意識を失うことがあります。
ただし、こちらは休んでいただければ回復します。
注意点として、注射の際は、息を止めずにゆっくりと呼吸をして下さい。
チクッとする刺激を感じられましたら、お顔をしかめずに、お手元の痛み止めのボールをお握り下さい。
未治療部位が気になってくる可能性
ある部位が改善した後に、それまであまり気にされていなかった新たなお顔のお悩みが出てくることがあり得ます。
例えば、これまで、目の下+頬のグロースファクター後に、「ほうれい線が気になってきた」という例や「『頬のたるみによるふくらみ』が出てきた(元々あったものが、治療後に生じたように感じる)」という例がありました。
元に戻せない(ヒアルロン酸のような溶解注射はない)
グロースファクターは、ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ)のような溶かす注射はありません。
そのため、元に戻すことはできません。
これは、PRPなどと同様です。
しかし、これは逆に言えば、グロースファクターが長期維持できるということの裏返しでもあります。
グロースファクター後の長期経過(どれくらい長持ちするかについて)>>
その他、ボリュームを減らす方法として、脂肪溶解注射で皮下脂肪を減らしたり、ケナコルト(ステロイド)で増えたコラーゲンを減らす方法があります。
目の下の修正治療では、例外的にピンポイントで脂肪溶解注射を用いることがまれにありますが、一般的なグロースファクターの治療後に「皮下脂肪を減らして治療前の元の印象に戻してほしい」というご要望は、ほとんどいただいたことはありません。
よくあるご質問
グロースファクター注射後に献血禁止等、生活において長期的・永続的に制約が出たり、留意する事項はありますでしょうか?
特にありません。
その他の注意点は、「グロースファクター施術後の過ごし方」をご覧下さい。
その他のよくあるご質問
グロースファクターは、しこりや凹凸が出る恐れがあると聞きますが本当でしょうか?
グロースファクター後、どれくらいダウンタイムがあるのでしょうか?
グロースファクターのみの治療で痛みはどれくらいあるのでしょうか?
グロースファクターの説明では殆ど腫れないとありますが、信じていいのでしょうか?
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グロースファクターの施術の流れ・治療のメカニズムなどについて≫
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