「青クマを自力で何とか対策できないか・・・」そう思われている方も多いのではないでしょうか?
実は、青クマ対策の中には、かえって目元の印象を悪化させるものもあります。
ぜひ参考にしてみて下さい。
このページの内容
- 睡眠をきちんととること、塩分をとり過ぎないようにするのは、青クマ対策としては必須。
- 自力で行う青クマ対策のうち、血行不良に対して温めたりするのは一瞬の効果のみ。
- 青クマ対策としてのマッサージは、茶クマ悪化のリスクがあるため、お勧めしない。
- 鉄欠乏性貧血に対する鉄分摂取や血流改善のためのビタミンE摂取は試みてもよいと考えるが、カシス・漢方薬はエビデンスに乏しい。
コラーゲン摂取は青クマ対策としては効果がないと考える。 - 美顔器・アイクリームは、青クマ対策として効果があったという報告は乏しい。
この行う青クマ対策は効果がある?
温活・温める(ホットタオル・ホットアイマスク)
体を温める、体温を上げる食材、ミネラルを摂取する方法は、たしかに目の下の血行を上げることが考えられます。
ただし、運動や走って血流を上げたとしてもそれほど目の下の青クマは改善しません。
そもそも、温めたりする方法で血流が良くなったとしても、ごく一時的な効果にしかなりません。
ショウガ、ネギ、唐辛子など、体を温める食材は、青クマへの直接効果はともかく、健康には良いのでお勧めできます。
カシスなど柑橘類
カシスポリフェノールを単回摂取すると15分後に目の下の血流が増加したという論文があります。
(皮膚の科学 4(5), 492-497, 2005)
しかし、肉眼的に、また永続的に血流を改善するほどの効果を出すのは難しいと考えられます。
その他、柑橘類の果皮には、ヘスペリジンと呼ばれるポリフェノール類の一種が含まれます。
抗酸化作用、血流改善作用があります。
こちらも、へスぺリジンを3か月被験者に摂取させた実験結果(薬理と治療 43(12): 1687-1699, 2015.)を見ても、測定数値がごくわずかに改善したというレベルなので、青クマを永続的に改善させるのは難しいと考えます。
マッサージ、リンパマッサージ、ツボ押し
マッサージで血流やリンパの流れを改善する方法は、ごく一時的にはよいかもしれませんが、一瞬の効果です。
むしろ摩擦による色素沈着の悪化、つまり茶クマがひどくなる可能性がありますので、注意が必要です。
ストレスをためない、体調管理
よく「目の下のクマは寝ても治りません」と言われていますが、これは目の下の脂肪によるふくらみやくぼみに関してはその通りです。
しかし、疲労、寝不足を改善することで、青クマはある程度良くなることはあり得ます。
ただし、皮膚が薄いことが根底にあることも多いので、よく寝たとしても消えることはありません
美顔器
超音波式、高周波式のものなどが市販されていますが、血流を確実に改善したり、皮膚のコラーゲンを増やすほどの効果を得るのは難しいです。
炭酸水で洗顔
永続的に血流を上げる効果は期待できません。
漢方などの薬
桂枝茯苓丸という漢方薬があり、以下の効果があります。
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症: 月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび
ツムラ
クラシエという漢方薬のメーカーのHPには以下のようにあります。
血は、血液そのものに加え、血液が体じゅうに栄養分をめぐらせる働きを意味します。血の異常には、「お血」と「血虚」があり、女性多いのが特徴です。「お血」は、血の流れが滞った状態で、「血虚」は、血が不足した状態です。
肌への影響・・・血は体中を流れながら肌に栄養を運んでいるため、血のトラブルはお肌の大敵。「お血」になると、にきびやクマ、目の周りのシミなど、あらゆる肌トラブルが生じる。
ただし、国内の論文の文献検索で漢方薬によるクマ治療の文献をを検索しても、またgoogle検索で漢方薬によるクマ治療のビフォーアフター写真を検索しても、情報がありませんでした。
鉄分を摂取
鉄分が欠乏すると貧血になります。
すると、目の下の赤みは減ります。
また、顔色が青白くなります。
貧血があれば、鉄分を摂取するのは有効である可能性があります。
鉄分を多く含む食べ物
鉄は、レバーや魚類、ほうれん草、海藻類などに多く含まれています。
クリーム・アイクリーム
クリームに含まれる美容成分で血流を改善したり、皮膚のコラーゲンを増やす効果を期待するのは難しいです。
なぜならば、市販の製品に含まれる成分には規制があるためです。
サプリメント
ビタミンEは、血流を改善する効果があります。
ただし、青クマを改善させるほどの効果を期待するのは難しい可能性が高いです。
また、皮膚のコラーゲンを増やすほどの効果があるサプリメントはないと言ってもよいです。
ちなみに、コラーゲンのサプリメントをとっても、皮膚のコラーゲンが増えたり、皮膚が厚くなったりすることはありません。
食事の塩分を減らす
塩分の摂取量が多いと、むくみが出るため、青クマは悪化します。
塩辛い食品の摂取や外食などを控えることで、青クマをある程度改善できると考えます。
一番リスクがない対策は、メイクやコンシーラーで隠す方法
青クマは色の問題なので、メイクやコンシーラーで隠せるのであれば、それが最もリスクのない対策かもしれません。
例えば、グロースファクターで治療すれば、1回で長期改善することも可能ですが、グロースファクターはリスクが全くないわけではありません。
「青クマ 対策」でgoogle画像検索してみた結果・・・
2020年4月に「青クマ 対策」でgoogle画像検索してみた結果、これといったビフォーアフターの写真が出てきませんでした。
青クマの対策は、一見気軽にできそうなものが多いですが、実際に改善できるものは意外とそれほどなく、改善のハードルは意外と高そうです。
ただし、疲労や睡眠不足があると、青クマは悪化します。
疲労や睡眠不足は、健康にも悪影響があるので、疲れをためないということは重要であると言えます。
よろしければ診断ツールをご利用ください
質問に答えていくタイプのツールです。
あなたの目の下のたるみ・クマの種類や状態、さらに適切な治療法が分かります。
次をクリックしていただくと、セルフチェックのページに移動します。
目の下のクマのセルフケア・予防法の関連記事
ご自宅で目の下のクマを治す方法をお探しの方は、よろしければ以下をご覧下さい。
目の下のクマの種類別のセルフケア・予防法
その他の目の下のクマのセルフケア関連の記事
目の下のクマ・たるみ-セルフケア・予防法
眼輪筋を鍛える方法
要注意!逆効果な眼輪筋トレーニングの方法とは?!
眼輪筋の鍛えすぎによるデメリットついて
ビタミンCのクマへの効果
蒸しタオルによるクマ対策
目の下のクマに対するマッサージ
青クマの関連記事
ここでは、青クマの見分け方、青クマの画像、原因、ご自分でできる対策、治療法について詳しく解説いたします。
青クマの全てを知りたい方は、こちらをご覧下さい。
グロースファクターににより皮膚を厚くすることで青クマを改善できます。
他にもいくつかの治療法がありますが、1回で長期改善できる方法はあまりありません。
青クマの治療法について詳しく知りたい方は、こちらをご覧下さい。
青クマの根本的な原因は、静脈が透けて見えていることによります。
その他、青クマが悪化して見える原因とは?!
青クマの原因を知りたい方は、こちらをご覧下さい。
「青クマってどんな感じか調べてみたい」と思っていますか?
青クマの画像をご覧になりたい方は、こちらをご覧下さい。
「マッサージをやっているけど青クマが消えない・・・」
「睡眠を十分とっているけど、青クマがなかなか消えず、疲れて見えるのが嫌・・・」
そんな悩みをお持ちではないですか?
「青クマがどうしても消えない!」という方は、こちらをご覧下さい。
「自分のクマが茶クマか青クマのどちらかを見分ける方法を知りたい」という方は、こちらをご覧下さい。
その他の関連記事
目の下のたるみ・クマ治療の実例と結果を出すための3ステップ