黒クマ(影クマ)や目の下のたるみの自力でできる改善方法・対策を知りたいですか?
「ちょっとでも黒クマが良くなれば・・・」
そう思われるかもしれませんが、実は、自力でできる黒クマ・目の下のたるみの改善法・対策の中には、かえって逆効果になり、やらない方がいいケアもあります。
ここでは、ネットなどで見られる黒クマ・目の下のたるみ改善方法について、医学的に一つ一つ検証してみたいと思います。
ぜひ参考にしてみて下さい。
このページの内容
- 黒クマや目の下のたるみ対策・改善方法で、自力でできる確実な方法はほとんどない
- 黒クマや目の下のたるみ対策の筋トレ・エクササイズは試してみてもデメリットは少ないが、継続が必要
- コンシーラー・メイクにより茶クマ・青クマ・赤クマは緩和できるが、黒クマ・目の下のたるみはプロでも完全には隠せない
目次
アイクリームによる黒クマ・目の下のたるみ対策は効果があるか?
google画像検索では、アイクリームによる黒クマの改善結果の証拠は見当たらない
2020年3月20日に(以下同様)、googleの画像検索で、「黒クマ アイクリーム ビフォーアフター」「目の下のたるみ アイクリーム ビフォーアフター」で調べたところ、黒クマ・目の下のたるみで改善が得られていたビフォーアフターの写真はありませんでした。
アイクリームにより皮膚のコラーゲンをどこまで増やせるか?
黒クマの原因は、目の下のふくらみとくぼみです。
それぞれ、脂肪を包んでいる膜と皮膚のたるみにより起こります。
例えば、「手術しない目の下のクマ治療(本当の切らない目の下のたるみ取り)」では、グロースファクターの注射により皮膚のコラーゲンを増やすことで、目の下の黒クマを中等度までなら改善させることが可能です。
施術名:グロースファクター注入療法
では、アイクリームはどうでしょうか?
市販のアイクリームには、残念ながら規制によりそこまでコラーゲンを増やせる効果がある成分は入れられません。
レチノールの黒クマへの効果は?
アイクリームの中にはレチノールが入っているものもあります。
レチノールは、皮膚の代謝を上げ、小ジワ改善効果があります。
しかし、これは、メラフェードなどの医薬品に含まれるトレチノインの1/100の効果のみしかありません。
メラフェードは、トレチノイン・ハイドロキノンを含み、小ジワ改善効果やシミ・くすみ改善効果はありますが、黒クマには効果がありません。
次の方は、メラフェードのみによる治療を受けた方です。
目の下の黒クマ・凹凸は変化していません。
小ジワ・くすみのみが改善しています。
施術名:メラフェード
レチノールの評価を行った文献やサイトなどを見ても、ごくわずかな小ジワのみの変化に留まっています。
そもそも、小ジワは、気候や湿度の変化で簡単に変化します。
朝晩でも違いが出るくらいです。
ごくわずかな小ジワの改善というのは、条件が良くなれば何もしなくても効果が実感できてしまう可能性があり、逆に条件が悪くなると効果が実感できない可能性があるくらい、不安定なものであったりします。
コンシーラー・メイクによる目の下のたるみ・黒クマ対策は効果があるか?
「黒クマ コンシーラー」「黒クマ メイク」で一通りgoogleの画像検索を行っても、ビフォーアフター写真で黒クマが改善できているものは見当たりませんでした。
黒クマが消えているように見えている写真もありましたが、前後で光の加減が違ったりしています。
(例えば、目の上のくぼみの明るさが明らかに違うなどがあり、条件が異なっています)
以前、メイクのプロの方に、「黒クマの凹凸を隠すのは難しい」と聞いたことがあります。
正面から見た場合などは、多少は緩和できるかもしれませんが、斜めから見た場合は凹凸が分かってしまいます。
ただし、コンシーラー・メイクによる黒クマ以外の赤クマ・青クマ・茶クマの対策は有効です。
美顔器による目の下のたるみ・黒クマ対策は効果があるか?
黒クマの予防や改善のために美顔器を毎日されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「美顔器 黒クマ ビフォーアフター」でgoogle画像検索したところ、これといった写真は出てきませんでした。
RF、超音波
RFや超音波などによる市販の美顔器では、残念ながら、皮膚のコラーゲンを増やして黒クマを改善する効果を期待するのは難しいです。
また、RFでは、肝斑などが悪化するリスクもあり、黒クマがひどくなったように見えるリスクもあるので、注意が必要です。
EMSによる目の下のたるみ・黒クマ対策
EMSにより電気的に筋肉に刺激を与える方法は、医学的に顔の筋肉を鍛えるのに効果があるとされています。
しかし、家庭用のEMSによる効果を調べた論文は、国内外の論文検索で探してみても見当たりません。
また、「EMS 黒クマ ビフォーアフター」でgoogle画像検索を行っても、これといった写真は見つかりませんでした。
エステによる黒クマ対策は効果があるか?
エステでの施術は、目の下のたるみ・黒クマの予防や対策に効果はありますでしょうか?
「エステ 黒クマ ビフォーアフター」でgoogle画像検索したところ、こちらも、これといった写真は出てきませんでした。
医療用の機器などは使えないため、エステでの改善は難しいかもしれません。
また、お顔のマッサージで水分を移動させてすっきりすると、逆に頬の水分で隠れていた目の下の黒クマが出てくることも考えられます。
エクササイズ・ストレッチ・眼輪筋トレーニングによる黒クマや目の下のたるみ対策は効果があるか?
眼輪筋のエクササイズ・ストレッチ・筋トレを黒クマに対して試してみた方はいらっしゃいますか?
108人の日本人女性の顔のたるみについて調べた論文では、顔の筋肉の機能が低下している人ほど、顔のたるみがあるという結果もあり、顔の運動自体に一概にデメリットがあるとも言い切れない可能性もあります。
医学論文で紹介されている目の下のたるみ・黒クマの表情筋トレーニング
結論から言いますと、9つの顔の筋トレを調べた論文(眼輪筋トレーニング含む)では、顔の筋トレについては否定的な見解を出しています。
ただし、アイソメトリック運動(収縮と同時に外から伸展負荷をかける=筋肉は一見動かない)を表情筋に対して行えば、リンパの流れを改善するという考えもあるようです。
しかし、反論もあり、かえって顔の筋トレによりシワができたり、触りすぎることでたるみが悪化するという否定的な意見もあります。
詳細は以下をご覧下さい。
パックよる黒クマ対策・改善は効果があるか?
パックによりコラーゲン、プラセンタ、ヒアルロン酸などを載せても、これらは分子量が大きいため、皮膚には入っていきません。
その理由は、皮膚にはバリアがあるためです。
また、セラミドなどの保湿成分は、乾燥予防には効果が期待できますが、黒クマに対する改善は難しいと考えます。
マッサージによる目の下のたるみ・黒クマ対策は効果があるか?
マッサージによりむくみを取る方法は、青クマには向いていますが、目の下のたるみ・黒クマには効果は期待できないと考えます。
そもそも、黒クマの原因は、目の下の脂肪が出てきているのと、皮膚がたるんでいるためです。
マッサージにより強い刺激を皮膚に与えると、かえって皮膚が伸びる可能性があります。
また、皮膚への刺激により茶クマが悪化する可能性もあるので、注意が必要です。
マッサージによって青クマ改善があったとしても、この効果は一晩経てば消失します。
そのため、大事な写真を撮る前などに限定して行うのがよいと考えます。
患者様で肝斑がある方で、マッサージの習慣があるという方もいらっしゃるくらいなので、マッサージは美容に関してはリスクが高いと言えます。
よろしければ診断ツールをご利用ください
質問に答えていくタイプのツールです。
あなたの目の下のたるみ・クマの種類や状態、さらに適切な治療法が分かります。
次をクリックしていただくと、セルフチェックのページに移動します。
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