目の下のクマ・たるみに関連する骨格の分類
目の下のクマ・たるみに関連する骨格の特徴として、眼球を取り囲んでいる骨に関して、以下について考慮する必要があると考えます。
①顔の幅(狭い~広いがある)、②頬骨隆起(突出の有無がある)、③眼窩下縁(隆起の有無がある)、④上顎洞前壁(低い~高いがある)
目の下のクマ・たるみ治療で注意すべき骨格とは?
特に以下の骨格の特徴について、注意すべきであると考えます。
頬中央が骨格的に低い方
一番関連するのが、上顎洞前壁(上顎骨)です。
高い、普通、低いといった個人差があります。
低い方は、バランスを考えて、頬のグロースファクターを同時に行うときれいになることがあります。
例:
脱脂+グロースファクター、頬のグロースファクター6か月後
頬が自然な印象にリフトアップしてます。
また、「頬中央が骨格的に低い方」は、脱脂後に目の下のたるみが頬に乗りやすくなります。
そのため、特に目の下の脂肪の量が多い方は、①控えめに脱脂をする、②頬のグロースファクターも施術を行うなどの考慮が必要になることがあります。(控えめに脱脂+目の下・頬のグロースファクター)
例:
控えめに脱脂+グロースファクター、頬のグロースファクター3か月後
頬が高くなり、脱脂後の皮膚のたるみを最小限に抑えています。
頬外側が高い方で、頬のグロースファクター後に、「法令線が深くなった」と指摘されたことがある
また、頬外側が高い方で頬のグロースファクターを受けられた方で、「上からの光で法令線部分への影が増えた(法令線が深くなったように感じるようになった)」とおっしゃった方がお一人いらっしゃいました。
実際は、症例写真をご覧になるとおわかりになりますように、頬のグロースファクターで法令線が深くなることはありません。(頬の重みが増えたとしても、法令線部分への負荷がそれほど増えるわけではないためです。)
頬外側が骨格的に高い方
頬外側が高い方で「頬のグロースファクター」後に、「頬がふくらんで見える」「顔が大きくなった」と指摘されたことがある
「頬骨の外側の出っ張りが高い方」は、そこが頬のカーブを決める時の基準になります。
最終的な仕上がりとして、目の下・頬の高さが頬外側より低いと、どうしても目の下・頬がくぼんで見えるためです。
そのため、頬外側が高い方は、特に「頬のグロースファクター」を受けられた場合、頬がふくらんで見えることがあり得ます。
逆に、目の下の治療時に頬を治療されない場合は、中顔面のくぼみ(頬中央のくぼみ)が後で気になってくることがあるかもしれません。
頬外側が高い方で、脱脂+目の下・頬のグロースファクター後に、「顔のバランス」や「目の印象の変化」が気になると指摘されたことがある
非常にごくまれに、頬外側の張り出しが多い方が目の下・頬の治療を受けられた後に、「顔の大きさと目のバランスの不均衡さ」が気になってきたり(これは元々気になっていなかったことが気になるようになってくることが考えられます)、「目の印象は、元々はこのような感じではなかった(「目がくぼんで見える」、「吊り目に見える」など)」という錯覚を起こすことがあります。
例1:
①他院での脱脂手術後の修正治療(グロースファクターによる「手術しない目の下のクマ治療」)
②頬・法令線のグロースファクター注入療法
③シミ治療(SR+レーザートーニング)を当院にて受けられたモニターの方です。
治療前・・・頬骨外側が内側よりも相対的に高く、青クマも見られるために、余計に目の下がくぼんで見えます。
10か月後・・・頬がリフトアップして若々しい印象になりました。
グロースファクターにより皮膚が厚くなることで、青クマも改善しています。
例2:
治療前・・・①目の下のたるみ・クマ治療(左のみ脱脂+目の下・頬のグロースファクター)、②ほうれい線のグロースファクター注入療法、③メラフェードによるシミ・くすみ治療を受けられました。
9か月・・・目の下のクマが解消され、頬もリフトアップしています。
なお、上記の方々は、特に頬の仕上がりに対しての訴えはありませんでしたが、元々お顔にコンプレックスがおありの場合や元々の現状を正しく認識されていない場合は、治療後に「ひどい顔になった」「美人とは言えない顔になった」と感じられることがあり得ます。(ただし、このようなケースは、非常にまれです。)
頬外側と比較して眼球が低い方
頬骨が高い方で、なおかつ眼球が奥まっている方は、脱脂後に、相対的に目が奥まって見えることがあります。
そのような方は、特に脱脂後に「目の下がくぼんで見える」錯覚が起こることがあるので、注意が必要です。
ちなみに、このような方は、目の上のくぼみもおありのことが多いです。
例:
術前・・・脱脂+グロースファクター、頬のグロースファクター、メラフェードを受けられた方です。
1年後・・・クマはきれいになっていますが、頬骨が高いため、目の下が相対的に奥まって(くぼんで)見えます。
詳細な経過を見る>
頬の高さの左右差がある方
頬の内側・外側のいずれにおいても、左右差が見られる場合があります。
その場合、極力左右差をなくすように仕上げるように心がけております。
具体的には、低い方を高い方に合わせるように調整します。
目の下のくぼみが目立ちやすい骨格とは?
以下の骨格のタイプの方は、目の下のくぼみが目立ちやすいと言えます。
頬中央が低い骨格
頬中央が低い方は、頬がくぼんだ印象になり、目の下~頬全体がくぼみがちになります。
頬骨の外側が高い骨格
頬骨の外側の出っ張りが高い方は、相対的に目の下がくぼんで見えやすくなります。
前述の通り、頬骨が高い方で、眼球が奥まっている方は、相対的に目がくぼんで見えやすい傾向にあります。
特に脱脂後に目の下がくぼんだ印象になりやすいです。
眼窩下縁が隆起している骨格
ごくまれに目の下の骨が盛り上がっている方がいらっしゃいます。
その場合、目の下がふくらんで見えることがあります。
特に脱脂後に、目の下の脂肪によるふくらみがなくなってから骨によるふくらみが気になってくることがあります。
また、目の下を触った時に、「硬いしこりがある」と勘違いされる方がいらっしゃいます。
目の下に骨による盛り上がりがある場合、頬は逆に少しくぼんで低めに見える傾向があります。
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