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目の下の脱脂後の腫れを最小限にするための3つのポイント

 執筆者: 加治佐 卓也
医学博士・形成外科専門医

目の下の脱脂後の腫れが気になりますか?

目の下の脱脂後の腫れには、以下のの2つがあります。

  • 脱脂手術自体による腫れ
  • 脂肪注入などの注入物による腫れ

ここでは、目の下の脱脂後の腫れを最小限にする方法を紹介いたします。

ぜひ参考にしてみて下さい。

 

このページの内容

  • 不必要な手術操作を避け、スマートに脱脂をすると、腫れが少ない。
  • 目の下のくぼみには、脂肪注入よりもグロースファクターを使用した方が腫れにくい。
  • 脱脂よりもグロースファクターのみで治療(手術しない目の下のクマ治療・本当の切らない目の下のたるみ取り)した方が、圧倒的に腫れが少なく、仕上がりもそれほど劣らない。
  • 目の下の脱脂後に安静と体を起こすことを心がけることで腫れを最小限にできる。
  • 施術後に冷やすことで腫れを抑えられるが、冷やし過ぎると内出血のリスクがあることと、グロースファクターの移動を避けるため、当院ではあまりお勧めしていない。

 

目の下の脱脂後の腫れを最小限にするための3つのポイント

不必要な手術操作を避ける

こちらは、一番重要なポイントです。

目の下の脂肪を取る際には、不要な操作を避けることが重要です。

それにより腫れを最小限にできます。

こちらは、どのような手術方法を選択するかによってある程度きまりますが、術者の経験も関係しています。

手術方法については、例えばハムラ法のような大掛かりな方法は、腫れが出やすくなります。
その理由は、ハムラ法は、脂肪を包んでいる膜をはがして固定するといった比較的大掛かりで体に負担のかかる方法だからです。
一方、経結膜脱脂法は、脂肪の飛び出しているところを取るだけの、シンプルな術式です。

【よくあるご質問】二子玉川美容外科の脱脂の症例写真で直後・1週間後になぜ腫れが少ないのですか?

 

目の下のくぼみには、脂肪注入よりも腫れにくいグロースファクターを使用する

脂肪注入は、肉眼レベルの大きさの注入物で、生着するまでは異物として存在するため、腫れがどうしても出やすくなります。
目の下の脱脂手術だけでも腫れが出ますが、脂肪注入も行うと、さらに腫れがプラスされます。

一方、グロースファクターは腫れが出にくい治療方法です。

次の方は、目の下のグロースファクターのみを受けられています。
最終的には、直後の印象に仕上がっていますが、3日後は元に戻ったように見えています。

グロースファクター注射後は、腫れるというよりは、元に戻ったように見えることすらあります。
それくらい、腫れは目立ちにくいです。

次の方は、目の下のくぼみに対して、グロースファクター単独による治療を受けられた方です。
3日後に元に戻ったように見えていますが、それほどグロースファクターでは腫れが出にくいです。

目の下のグロースファクターのみだと、後数日で元に戻ったように見えることがある
詳細な経過>>

施術名:グロースファクター注入療法


グロースファクターと脂肪注入の違いは、以下をご覧下さい。

グロースファクターと脂肪注入との違い

 

PRPについて

グロースファクターは、皮膚のコラーゲンを増やす方法です。
これと同様の治療法に、PRPというのがあります。
これは、血液を採取後に加工して注射するという方法です。
しかし、血液の中に炎症を起こす成分があるため、1回の効果が弱い割には、腫れが出やすいです。
PRP注射後は、腫れにより、一時的にくぼみが良くなったように勘違いすることがありますが、腫れは1週間から数週間で引くため、PRPの1回の実質的効果は少ないことが、時間とともに明らかになります。

 

ヒアルロン酸について

ヒアルロン酸は、腫れが出にくい治療法ですが、ヒアルロン酸自体が水分を吸着しやすい性質があるので、多少むくんだ印象になることがあります。
ヒアルロン酸とグロースファクターの違いについて>>

目の下の脱脂術後は、安静にすることと、できるだけ体を起こした状態で過ごすことを心がける

腫れは、脂肪を取った後に、水分(滲出液 しんしゅつえき)がたまることで起こります。

水分は、重力により下に下がります。(日を追うごとに、頬の方へ腫れが移動することもあります。)

そのため、体を起こしていた方が、腫れは早く引きます。

日中は、横になるよりも、体を起こしていた方がよいです。

また、寝る際は枕を高めにした方がよいです。
可能であれば、リクライニングチェアでお休みになるのもよいです。

なお、脱脂後に横向きで寝ても悪影響はありません。
ただし、一晩中同じ方向の横向きで寝た場合、下にしている方に重力の影響で水分が移動して、腫れに左右差が出ることがあります。
しかし、腫れは最終的には引いていきますので、仕上がりには影響はありません。

また、塩分が高い食事は、腫れの原因となることがありますので、お気を付け下さい。

 

脱脂+グロースファクター後の目の下の腫れの経過写真

当院で脱脂+グロースファクターを受けられたモニターの方の術後の目の下の腫れに関する調査結果>>

当院で脱脂+グロースファクターを受けられた方の症例写真を見ていただくと、次のように1週間後には腫れがほとんど引いていることが多いと思います。

30代女性 | 脱脂後の目の下の腫れの経過

脱脂後に目の下の腫れが少ない方の例
術後1週間の時点では、ほとんど腫れはありません。
詳細な経過>>

施術名:経結膜脱脂+グロースファクター 

 

その他の脱脂後の目の下の腫れの経過(30代女性)

目の下の脱脂(たるみ取り)の経過写真一覧 30代女性(1)

目の下の脱脂(たるみ取り)の経過写真一覧 30代女性(2)

目の下の脱脂(たるみ取り)の経過写真一覧 30代女性(3)

 

40代女性 | 脱脂後の目の下の腫れの経過

脱脂後に目の下の腫れがごくわずかにある方の例
術後1週間の時点では、ごくわずかな腫れがある程度です。
詳細な経過>>

施術名:経結膜脱脂+グロースファクター 

 

その他の脱脂後の目の下の腫れの経過(40代女性)

目の下の脱脂(たるみ取り)の経過写真一覧 40代女性(1)

目の下の脱脂(たるみ取り)の経過写真一覧 40代女性 (2)

 

50代女性 | 脱脂後の目の下の腫れの経過

脱脂後に目の下の腫れが軽度見られる方の例
術後1週間の時点では、軽度の腫れが残っています。
詳細な経過>>

施術名:経結膜脱脂+グロースファクター 

 

その他の脱脂後の目の下の腫れの経過(50代女性)

目の下の脱脂(たるみ取り)の経過写真一覧 50代女性(1)

目の下の脱脂(たるみ取り)の経過写真一覧 50代女性 (2)

 

当院での目の下の脱脂+グロースファクター後の腫れに関するモニター調査の結果

腫れは気付かれないくらいのことが多い

術後の腫れの段階を次のようにスコアとして分け、調査したところ、腫れのスコアの平均値は0.9でした。

  • 腫れなし(自分でも分からない程度):0
  • ごくわずかな腫れ(人に気付かれない程度):1
  • 中程度の腫れ(人に気付かれる程度):2
  • 高度な腫れ(人目をはばかる程度):3

  

腫れは、以下よりむくんでいる程度のことが多いと言えます。

  • 81%・・・周りの方が分からない程度
  • 19%・・・周りから気づかれる程度

脂肪の量と腫れ方は、必ずしも比例しない

脂肪の量が多いからと言って、腫れが出やすいわけではないという結果が当院では出ています。

ただし、脂肪の量が多い方が内出血は起こりやすい傾向があります。

【よくあるご質問】脱脂後に、人に気づかれる程度の腫れ・内出血が出る確率はどれくらいでしょうか?

【よくあるご質問】経結膜脱脂:年代別・男女別・進行度別で内出血・腫れに差はありますか?

 

普段からむくみやすい方は、目の下の脱脂後に腫れが目立ったり、長引いたりする可能性がある

普段から顔や足がむくみやすいですか?

体質的にむくみやすい方は、目の下の脱脂後の腫れが出やすかったり、腫れの期間が数週間(場合によっては数か月)長引くことがあります。

しかし、症例写真を見ていただければお分かりのように、ほとんどの方は術後の1週間の時点で、腫れは目立たない状態になっていることが多いです。

【よくあるご質問】飲酒などでむくみやすい体質でもグロースファクターの仕上がりは問題ないですか?

経結膜脱脂法後に腫れが目立った方の例

顔がむくみやすい方は、脱脂後に腫れがひどく出たり、長引いたりすることもあります。

経結膜脱脂法で腫れが出た方
詳細な経過>>

 

このように腫れが目立つ方もまれにいらっしゃいます。
しかし、最終的には腫れは必ず引きますので、術後の過ごし方の注意点を参考に様子を見ていただきます。(ちなみに、腫れがどんなにひどく出たとしても、経験上、目の上まで腫れることは当院ではないので、マスクで何とか隠せることが多いと思います。)

脱脂術後早期の腫れは、「グロースファクターによるふくらみすぎ」と勘違いされることもある

ちなみに、術後数日~1週間後くらいの腫れに対して、「グロースファクターによるふくらみすぎでは?」「しこりでは?」と勘違いされる方がいらっしゃいますが、グロースファクターは少なくともそれほど早く効果を出すことはありません。

グロースファクターの経過に関しては、半年は様子を見ていただきます

 

目の下の脱脂よりさらに腫れを回避できる目の下のクマ・たるみの治療法

グロースファクターのみによる「手術しない目の下のクマ治療」(本当の切らない目の下のたるみ取り)は、経結膜脱脂法よりも腫れが少ないです。

グロースファクターのみによる治療でも、目の下の脂肪の量が中等度以下であれば、改善可能なことが多いです。

グロースファクターのみによる治療のダウンタイムの詳細>>

 

内出血に伴う腫れもある

脱脂による内出血は、深いところで起こります。
一方、グロースファクターの注射による内出血は、比較的浅いところで起こります。
浅いところで起こった内出血は、表面に腫れとして見えることもあり得ます。

最初は心配されるかもしれませんが、必ず引きますので、触ったりせずに、そのまま安静を心がけて様子を見て下さい。
繰り返し強調させていただきますが、どんなにひどくなっても、内出血は必ず引きます。

特にお酒を飲んだりすると、注射だけによる治療でも内出血がひどく出て、たんこぶのように腫れることもあります。
内出血は後から出ることもあるので、気をつけて下さい。

脱脂後の内出血の詳細>>

 

目の下の施術後に冷やすことはお勧めしていない理由

「脱脂後は自宅で冷やした方がよいですか?」とよく質問を受けます。

冷やすことで、確かに目の下の脱脂後の腫れを抑えることができますが、以下の2つの理由から当院ではあまりお勧めしていません。

理由1. 目の下からの出血や脱脂後の内出血のリスクがあるため

例えば、素手で雪だるまを作った後は、手が真っ赤になり、ジーンとなりますが、これは血流が良くなったためです。
血流が良くなりすぎると、目の下の出血や内出血のリスクが上がります。

理由2. グロースファクターの移動を避けるため

グロースファクターは注射直後は、水分に溶けた状態で存在します。
その移動はできるだけ避けるため、1か月は注射部位を揉んだり、マッサージしたりしないようにしていただきます。

腫れの出方と引き方

腫れの出方には個人差があります。

左右非対称に出ることがあります。

「脂肪が多い=腫れが出やすい」とも限りません。

腫れは必ず引きますが、むくみやすい体質の方は、数週間長引くこともあります。
それでも気長に待っていただきます。

脱脂直後の腫れを「しこり」と勘違いする方がいらっしゃいますが、そんなに早くグロースファクターの効果が出ることはありません。

腫れは重力とともに下がっていきます。
腫れが下がっていく過程で、頬の下の方にたまり、ビックリする方がいらっしゃいますが、心配いりません。

ご不安になられるかもしれませんが、これだけ覚えておいてください

腫れは必ず引きます。

どんなにひどくなっても必ず引きます。

安静を心がけて、グロースファクターの結果が出る半年までは様子を見て下さい。

【よくあるご質問】脱脂手術10日後で目の下がまだむくんでいます。これは良くなるのでしょうか?

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