涙袋をきれいに出しつつ、目の下のクマを改善させたいですか?
涙袋は、下まつ毛の直下にあるぷっくりとしたふくらみです。
「目の下のクマ」は、さらにその下にあるふくらみ・たるみ(黒クマ)のことを指します。
涙袋は、そのふくらみに埋もれることがあります。
その場合、ふくらみを手術(経結膜脱脂法)で取ると涙袋がきれいに出てきます。
ヒアルロン酸を入れても、この場合はきれいになりません。
あと、「笑った時だけ涙袋が出てくる」という方はいらっしゃいますか?
実は、笑った時、特に目を細めて微笑むと、眼輪筋(目の周りの筋肉)の上の方だけがキュッと引き締まって、埋もれていた涙袋が出てくると同時に、眼輪筋の下半分は目の下のたるみ(目袋)を一瞬引き締めます。
涙袋を出しつつクマを改善させるにあたり、いくつかの注意点・個人差の特徴があります。
ここでは、豊富な症例とともに解説いたします。
こちらをご覧になり、きれいな目元・涙袋を取り戻すきっかけになれば幸いです。
ぜひ参考にしてみて下さい。
ここでは、次のような方のお悩みにお答えします。
このページの内容
- 涙袋は目の下のクマ(黒クマ・目袋)によって埋もれることで目立たなくなることがある。
- 埋もれた涙袋は、経結膜脱脂法(目の下のたるみ取り手術)で復活できる。
- 黒クマ・目袋で埋もれた涙袋にヒアルロン酸を入れてもきれいにならない。
目次
涙袋とクマ(目袋)の位置関係
涙袋とは、目の下のまつ毛の直下にあるぷっくりとしたふくらみです。
目の周りの眼輪筋という、目をつぶる時の筋肉の一部です。
目の下のクマとは、目の下のふくらみを一般的に指します。
涙袋の下にふくらみ(目袋)ができます。
こちらは、目の下の脂肪が飛び出してきたものです。
上記の目の下のふくらみ(目袋)は、正確に言うと、黒クマのことを指します。
クマには色による種類分けがあります。
涙袋は目の下のクマに埋もれて目立たなくなることがある
目の下のクマは、目の下の脂肪によるふくらみ(目袋)が原因です。
クマを放置すると、徐々に脂肪が出てくるにつれ、涙袋が埋もれてきます。
②以上の中等度の状態になると、涙袋が埋もれてきます。
「昔は涙袋があった」という方もいれば、目の下のふくらみがかなり昔からあるために、「元々涙袋がなかった」という方もいます。
例えば、次の方は、涙袋がクマの影響で見えづらくなっています。
「目袋」に涙袋が埋もれている状態です。
脱脂により涙袋は復活します。
目の下の脂肪を取ることで、埋もれていた涙袋が出てきました。
詳細な経過>>
目の下の脂肪の量は中等度です。
脱脂後、隠れていた涙袋がきれいになりました。
詳細な経過>>
埋もれた涙袋は、経結膜脱脂法によるクマ治療で復活させることが可能
目の下のクマを取った後に涙袋が出てくるかを予測する方法
昔の写真を確認してみて、涙袋がありますか?
脱脂後に涙袋が出てくるかどうかは手術してみないと分らないところもありますが、昔涙袋があったかどうかが一番参考になります。
昔涙袋があった方は、たいてい脱脂後に涙袋が復活します。
笑った時だけ涙袋が出てきますか?
昔の涙袋の状態が不明な場合は、鏡の前で目を細めて、微笑むような表情を作ってみて下さい。
もし涙袋がぷっくり出てくるようなら、脱脂後に涙袋が出てくる可能性は高いです。
なお、涙袋は眼輪筋の一部なので、筋肉に左利き・右利きがあるように、多少左右差があることも多いです。
次の方は、脱脂+グロースファクターを受けられた方です。
一度涙袋が復活したら長期維持されます。(経結膜脱脂法の長期経過について>>)
なお、こちらの方は、目の上のグロースファクターとメラフェードによるシミ・くすみ治療も受けられています。
ちなみに、笑った時に一瞬出る涙袋を眼輪筋トレーニングで鍛えることで恒久的に出すのは、かなりの努力が必要と考えられますが、実際にビフォーアフターがほとんど見られないことから難しい可能性が高いです。
実際に海外の顔ヨガの商材の実例を見ても目元は改善していません。
さらに、海外の表情筋トレーニングに関する文献でも否定的です。
笑った時に涙袋が出る症状の詳細>>
ご自宅で行う黒クマ・目の下のたるみ対策の詳細>>
左右の涙袋の大きさが同じになるように脱脂(目の下のクマ治療)をすることはできるか?
涙袋は筋肉による盛り上がりですので、本来持っている力の入れ具合の違いが、最終的な左右差になります。
そのため、微妙な涙袋の左右差はどうしても出る可能性はあります。
とは言っても、これまで涙袋の左右差が術後に問題となったことはありません。
それは、涙袋の左右差はあったとしても、微々たるものであることが多いからだと思います。
また、究極的に顔貌が左右対称な人はいません。
法令線や歯並び、髪型など左右非対称のはずです。
それらの中に涙袋の左右非対称性も埋没するのではないかと思います。
詳細は以下をご覧下さい。
ヒアルロン酸注射をした後であれば、脱脂手術は、ヒアルロン酸を事前に溶かす必要がある
ヒアルロン酸を涙袋に入れられた場合、当院で治療をご希望の場合は、ヒアルロン酸を溶かして頂く必要があります。
当院での脱脂手術は、グロースファクターも同時に行うことがほとんどです。
その理由は、目の下のふくらみがある方は、目の下のくぼみも見られることがほとんどだからです。
ヒアルロン酸が入っていると、脱脂の量を調整しづらくなる上、グロースファクターの注射にも悪影響を及ぼします。
詳細は以下をご覧下さい。
涙袋にヒアルロン酸を入れていても目の下の脱脂は可能ですか?
黒クマで埋もれた涙袋にヒアルロン酸を入れてもきれいにならない
「黒クマで涙袋が埋もれた状態だけど、ヒアルロン酸注入で涙袋を作れないか・・・」
そう考えられている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、以下の3つの理由からお勧めいたしません。
- 目の下に黒クマのふくらみがある場合、涙袋にヒアルロン酸を入れても、脂肪の圧迫による皮膚の緊張で涙袋に入れたヒアルロン酸が流れやすくなる
- 涙袋を作っても、クマによる凹凸の方のインパクトが強く、涙袋の印象が薄れる
- そもそも黒クマによるふくらみよりもさらに高い涙袋があるというのは、生理的にはあり得ない状態である
黒クマに埋もれた涙袋にヒアルロン酸を入れられた方の例
黒クマに涙袋が埋もれた状態で他院様にてヒアルロン酸による涙袋形成を受けられたものの、ヒアルロン酸が流れて型崩れしたという方がいました。
結局、ヒアルロン酸を溶かして、脱脂を受けられました。
脱脂による涙袋の復活の経過
目の下のクマにより、「埋もれていた涙袋」が復活した方々の経過です。
脱脂により涙袋が出てきた場合、その後は長期にわたり、涙袋はいい状態を維持されます。
ヒアルロン酸による涙袋形成を行った場合は、ヒアルロン酸が下に流れて涙袋の形が崩れたり、あるいはヒアルロン酸が吸収されたりするため、数か月後には再度涙袋への再治療が必要になることが多いです。
脱脂後の長期経過>>
涙袋は、元々それほどふくらみがない方もいます。
こちらの方の術前のお写真を見ていただくと、涙袋がぷっくりなっているように見えます。
術後、それなりの大きさの涙袋しか出てきていません。
術前に目を細めて確認すると、術後の涙袋の状態が予測できます。
こちらの方も術前は、涙袋が黒クマ(目袋)に埋もれています。
術後、涙袋が復活していますが、それほど涙袋自体は大きくありません。
しかし、もしこちらの方が、脱脂ではなく、ヒアルロン酸注入をされたとしても、脱脂術後のような自然な印象の涙袋にはならないと思います。
こちらの方は、黒クマ(目袋)以外に赤クマと茶クマもあります。
左の黒クマは、涙袋よりもふくらみの高さが高い状態になっています。
なお、赤クマは脱脂で改善します。
こちらの方は、茶クマは、メラフェードにより治療されています。
涙袋が出てきたとしても、茶クマが残っていると暗い場所で凹凸があるように見えてしまいます。
こちらの方は、涙袋のふくらみ(目袋)の位置が、たるみによりやや低く、涙袋が2段になっているように見えます。
術後1週間の時点では涙袋がきれいに出てきているように見えますが、実はこの時点では、まだ腫れがあります。
半年かけて、涙袋は、キュッと引き締まります。
脱脂における腫れの詳細>>
こちらの方は、脱脂後、涙袋はきれいに出てきていますが、青クマがあるため、涙袋の下がやや暗めになっています。
また、グロースファクターの注射による内出血が術直後に見られます。
脱脂後の内出血についての詳細>>
ただし、1週間後の時点では、内出血は多少残っているものの、腫れはほとんど引いており、この時点で涙袋がきれいに復活しています。
こちらの方も涙袋が復活していますが、術後、青クマが多少見られています。
1週間後の時点では、わずかに腫れがあり、涙袋がまだ不明瞭になっています。
「涙袋の影」は黒クマではないことに注意
涙袋の影に対して、「黒クマでは?」と勘違いすることがあります。
涙袋は、目の周りの筋肉の一部です。
目を細めると、ぷっくりと盛り上がります。
一方、黒クマは、目の下の脂肪のふくらみの影によるものです。
涙袋による影は、正常なのもので、クマではありません。
涙袋の大きさには個人差があります。
涙袋が大きい方は、その影が黒クマ・目の下のたるみと勘違いしやすいかもしれません。
涙袋の大きさには個人差がある(+左右差もあり得る)
涙袋の大きさには以下のように個人差があります。
涙袋が大きい方の例
次の方は、元々目の下のクマ・たるみにより涙袋が埋もれていました。
脱脂+グロースファクターにより涙袋が復活しています。
右(向かって左)の涙袋が左よりも大きいですが、これは筋肉の左右差によるものです。
これは、涙袋が筋肉であるため、右利き・左利きがあるように、力の入れ加減に左右差があるためです。
施術名:経結膜脱脂+グロースファクター
涙袋が小さい方の例
次の方は、涙袋が小さい方です。
このように涙袋の大きさは個人差があります。
施術名:経結膜脱脂+グロースファクター
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